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鬼畜弁護士な神崎とヘタレ代議士な裕一。
神崎の辣腕ぶりがいかにも小説っぽいスゴさだけど、
それ以上に裕一のヘタレぶりがありえない(笑)
あなそこまでヘタレな代議士って、
ビジネス系の小説なら秘書に騙されて失脚、
その後秘書が出馬して当選、となってそうな気がします。
それでも代議士でいる祐一の頭の良さ?
みたいなモノを書かれてたらもっと良かったかも。
逆に先輩の阿宗の一見そうは見えない切れ者っぷり。
なのでますます裕一の頼り無さが目立ったように思います。
と毒舌吐きながらも祐一って何だか好きです。
性格的には頼りない受けって好きなんですが、
仕事はきっちりか切れ者みたいなタイプ好きなので、
そこがちょっと残念でした。
裕一は元々同じ派閥の代議士の汚職を揉み消す為、
騙されて神崎に売られたのですがそれも単にかわいそうな子、
と思われそうなヘタレぶりになってしまうのが惜しい。
神崎は最初から祐一が売られてきた事は知ってったけど、
それでも裕一欲しさにあえて突っ込んでいった、
と言う気がしなくもない、と読み終わって思いました。
それにしても鬼畜ぶりに裕一は玩具なのか愛はあるのかが途中まで謎。
ラストで裕一がやれというから汚職の揉み消しをしたと呟き、
一応愛はあったのかな?と何となく思った所で終了。
エロはかなりすごいです。
最初っからかなりのSMな抱き方でした。
22階とはいえ夕暮れ時に窓際での自慰や夜の公園で衆人環視の中で抱かれたり、
阿宗に焼きもちを焼いたのか壊されそうな程の抱き方をしてみたり、
とかなりのエロですが最後までは行きません。
でも、普通の抱かれ方で最後までされた方が楽では?
と思うほどのハードさですが。
さすが水戸泉先生です。
鬼畜弁護士とヘタレ代議士。
収賄容疑をかけられた大物政治家の党派に所属する祐一。
警視庁と繋がりを持つ敏腕弁護士・神崎に容疑のもみ消しを依頼する。
「売られたんだよ、きみは。きみの派閥の連中に…ね」
祐一は神崎に男同士のセックスを仕込まれ、もう逃げられない。
体を拓かれるのは嫌なのに、神崎を前に心で思う事と、体が求めている事はまったく逆。
言葉で、手で、舌で、衆人環視で…、様々な鬼畜要素を取り込んだ攻めの数々。
一旦は逃げ出したけど、神崎と離れたくないと思うのはどうして?
「好き」という言葉が出なくて、すれ違う二人の心。
大切な言葉だけが伝わってなくて、大きく誤解しあう二人。
最後までそんな感じで流れていくストーリー。
祐一の行動があまりにも考えなしで困り者です。
突っ込みたいところは多々ありますが…、
鬼畜プレイだけは堪能できるのではないでしょうか?
CDから原作へ。
CDを聴いたときにも感じた違和感だったのですが、
小説を読んで最初に感じたのは、
BLじゃなきゃいけない理由がわからない。
祐一がフツーに親から地盤を受け継いだ新人代議士(女子)であっても、
全然無理がない。
祐一のパーソナリティーも、恩師の役に立たなくちゃ感が、
プロデューサーあいてに枕営業する新人アイドルみたいで、
げんなりです。
しかも、それをステップにのし上がってやろう的な野心もない。
自分はそれくらいしか役に立たないから
‥みたいな卑屈さがもうホントにいやです。
凌辱強姦だろうが、衆人環視プレイだろうが構わないけど、
男同士じゃなきゃ成り立たない感が希薄なのは、
私とっては一番キツかったかな。