カラダでわかる恋心

表紙買いの最たる成功例

満足の一冊です。あまり知らなかったのですが森本さんをこの作品で好きになりました！

主人公とくっつくまでに数多の女たちを弄ぶ遍歴をもつ「攻め」たまに見かけるタイプですが、もれなく雄一もこのタイプです。
雄一、妊娠した女子に対しての暴言などかなりヒッデー男です。
しかしそのすべての全容を知りつつも彼を密かに想う奏。
奏・その美形さゆえに周りからは男も女も誘惑してといつも噂の的。
しかし実のところは一度も経験がないという・・・
なんておいしい設定なんでしょうｗ

大学２年を過ぎるころには堅実な女子たちによって相手にされなくなった雄一。
性欲を持て余してウダウダする彼に（ああ、こんな奴ほっときゃいいのにとか思ってしまう）奏は馴れてるフリで「誰でもいいなら僕とやる？」と持ちかけます。

内心はテンパってるのに顔には出さず冷静に雄一とやり取りするシーンは結構おもしろい。
また雄一を想う奏は健気で非常にかわいい子です。

当初一回だけの予定でしたが奏の思惑に反し身体の関係はその後も続いていきます。
飽きたら終わるを意識して付き合う奏がすごく切ないです。

しかし今までの雄一の男女関係において身体の付き合いもそろそろ潮時・・・のはずなんだけど！？な展開が盛り上げてくれます。

雄一は（容姿はよい）一見、最低な男だけど奏にとってはそうじゃないってところがポイント。はじめて雄一と友人になれた時の喜ぶ奏がかわいいのなんのって。
こんな可愛い子に懐かれちゃって雄一としても想うところが存分にあったことでしょう。

雄一はいただけない男ですが奏が幸せなら良いのです。ハッピーエンドでよかった。