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表題作御曹司と甘美な取引

笠原久規 金持ち分家(高2)
久瀬宮伊月 本家御曹司(高2)

同時収録作品御曹司と甘美な取引

羽住雅人 寮長
瀬野一真 寮の雑用係

同時収録作品御曹司と甘美な取引

成海基哉 生徒会副会長
泉弦寺那智 生徒会長

同時収録作品子羊たちの密談

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

「俺がお前を買ってやる!」待望の月の森学園シリーズ第4弾!久瀬宮伊月は、家柄は最高だけど、貧乏。分家の笠原家から援助を受けていたが、文武両道な男前で伊月の幼馴染みの笠原久規と、期間限定の恋人同士になることになり…!?―抱きたくて、たまらない。世間知らずな高校生の伊月は、超名門・久瀬宮家の跡継ぎ。文武両道な男前で高校生実業家の久規に、幼い頃から世話をしてもらうような身分だ。しかし両親の借金のため、伊月は資産家の娘と結婚することに! 婚約を前に自分の気持ちに気付き、期間限定の、恋人契約…。しかしキスの経験もない伊月は、久規に激しく身体を求められ…!? 欲望を胸に秘めたお世話係と、天然系お坊ちゃまの、とびっきりのピュアで淫らな危難限定ラブ!!

作品情報

作品名
御曹司と甘美な取引
著者
水壬楓子 
イラスト
せら 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
シリーズ
寮長様とヒミツの契約
発売日
ISBN
9784044476069
3.6

(5)

(1)

萌々

(1)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
18
評価数
5
平均
3.6 / 5
神率
20%

レビュー投稿数4

伊月可愛いよ~。

『月ノ森学園シリーズ』4作目・ラストですね。このシリーズは、『水壬さんのルビー文庫』らしい作品なのですが、これがいちばん好きです。

とても可愛いお話でした。伊月(受)が世間知らずの箱入りなんですが、超然とし過ぎていて、当然のように世話を焼かれていても、ワガママ・高慢に見えないんです。とても自然なんですよ。それに、伊月は自分がズレていることを自覚しているんですね(どうズレてるかは今ひとつわかってないようですが)。そのあたりの描写が上手くて、伊月がイヤな子になってないんですよ。
まあ、久規(攻)の設定は『・・・ルビーっぽいなぁ』なんですが。高校生にはちょっと無理があると感じましたが、まあそこは気にしちゃいけないんですよね、きっと。

伊月は育ちがいいから品もよく、家が火の車で政略結婚を決められても、親のためにも拒否できずに承諾しますが、恋をしたこともない伊月は、結婚するまでの一週間『恋人』になって欲しい、と久規に頼みます。恋人同士がするようにデートして、キスもして、そしてHも。

浮世離れした『お姫様』のようだった伊月が、恋を自覚してだんだん生身になって行くんですよね~。

しかし、なんといっても伊月がただ流されるだけ(助けを待ってるだけ)の存在ではなかったのがいちばんよかったです。結果的に久規に助けられるにしても、伊月は伊月なりに行動してましたから。久規はそれに手を貸しただけなんですよね(大きい『手助け』ではありますが)。

そしてラストのSS!これが面白かったです。いや、もう笑いなしには読めませんでした。それぞれのCPのカラーがよく出てましたね。那智(シリーズ2作目『会長様とキケンな密約』の受)がさらりと吐く台詞には、さすが天然には太刀打ちできないって感じでした。

面白かったです。

0

控えめな御曹司伊月の健気がGOOD!

水壬楓子/御曹司と甘美な取引 (角川ルビー文庫)
ラブ度:☆☆☆☆
H度:☆☆
オススメ:☆☆☆
登場人物:久瀬宮伊月(受) 笠原久規(攻)
学園BLもの 月の森学園シリーズの第四弾です。
今回の主役は公家系御曹司の伊月と分家で金持ちの久規の話
伊月は家の没落をやる気なく、見守り続け、自分の置かれた立場を理解し、結婚に同意をするところが健気・・。
どこかの王様ボンボンとは違い、とても線が細い感じがします。
で、久規はそんな伊月を甲斐甲斐しく面倒を見てあげ、愛情の深さを感じますね。
どうせ結婚するんだから・・。と言って伊月と久規がデートしてHするところが切ない。
最後には久規が伊月を助けてあげて、元の生活に戻るといった純愛を感じる作品でした。

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月ノ森シリーズの四作目です

学生寮を舞台にした月ノ森シリーズの四作目です。三作目は未読。でも、一作ごとに主役カップルがかわるシリーズなので、単体で読んでも大丈夫です。
一、二作目を読む限り、ルビークオリティなBLテンプレシリーズだったのでまったく期待してなかったんですが、それが良かったのか結構面白かったです。
シリーズが進むうちにテンプレの枠を超えないわけにはいかず、それがいい方向へと作用した感じ。さらに無駄なエロシーンが少ないことも、私の趣味にぴったりきました。あとがきを読むとエロシーンの少なさが心残りだと書いておられましたが、いやいやこのぐらいでいいと思いますですよ。エロシーンが多いとありがたみがなくなり、萌えも薄れちゃうしさ。私だけかも知れないけど。

主人公は世間知らずの御曹司受けです。
その御曹司をずっと面倒みてきたのが、御曹司の親戚である攻め。
でも御曹司受けの実家の家計は火の車で、数億の借金ができてしまう。
受けは親に言われて資産家の娘との結婚を決めるんだけど、最後の思い出のために、攻めに一週間限定の恋人になって欲しいとお願いする。
なにが良かったかというと、受けが自発的にいろんな行動を起こしたこと。「どうせこの攻めが無理やり受けをモノにして借金もチャラにしてあげるんでしょー」とか思ってたんだけど、その予想がことごとく裏切られたのが気持ちよかったです。
一見受動的に見える攻めですが、じつはいろいろと画策してるんでしょうな。それも微妙に伝わってくるんだけど、攻めが画策する前に受けが行動しちゃうんですよ。
できたら、受けが世俗の苦労を味わう姿も見たかった気もしましたが。
丁寧語で穏やかそうに見える攻めが、エッチになるといきなりムッツリスケベオヤジみたいな性格になるのはかなり好きです。

0

むつこ

Rこぴんさん

はじめましてー。
ですよねですよね、同意いただけて嬉しいです!
私は、焦らしこそが萌えだと思ってるもんで、えんえんエロ描写されると飽きてくるんです。
チラリズムとかで焦らされてやっとこさエロ!というのにいちばん萌えます。
なきゃないで寂しいし、多すぎると不満だし、読者はわがままですな(笑)

Rこぴんさんのレビュー読みながら思ったんですが、この作品、そういや巻末のプチ短編も面白かったですね。三作目はまだ手に入れてなくて読んでなくて、一組だけキャラが解らなかったんですが。

Rこぴん

はじめまして~~
私もこの作品レビューしたんですが…

>エロシーンが多いとありがたみがなくなり、萌えも薄れちゃう

↑これめっちゃわかります!笑
ひたすらヤってるだけで
ストーリーがないようなやつ
むりなんで܂ۂ

受けがかわいい!


こういうCPめっちゃ好きですĂĂ

攻めと受けは一応主従関係にあって(現状がどうであれ)
しかも受けである伊月が主なわけで…
めちゃめちゃ世間知らずで…
(高校生にもなってコンビニに行ったことがなかった)
けど由緒正しい血筋だから気品があって所作が綺麗で…
学校の皆からは憧れられつつ遠巻きにされてて…

でも攻めの久規の前では何もできない甘えたなお坊ちゃまで
久規は伊月だけを昔から本当に大切に大切にしてきて

…っていう!!

確かにこんな箱入り天然な伊月は目が離せないし守りたくもなりますよねえ...
何と言っても、久規にお茶をつがせたりしてるのが我が侭に映らないというか
そういう家に生まれたから当たり前の様に受け止めてる感じが決して嫌みじゃありませんでした(^v^)

久規も会社経営・勉学・部活…という余りに多忙でストレスのたまる毎日の拠り所として、
好きでやってるからまた萌えるんですn[g

久規の趣味は絶対伊月を甘やかすことだと思います!←

エッチの時にはそんな献身的な素振りは見せず、伊月が可愛い余り焦らしまくるというドSぶり…笑

しかも絶倫、ですよね(笑)

巻末のこのシリーズの受けが揃って話すお話がそれぞれのCPのカラーが出てて面白かったです

表紙の伊月エロ可愛いĂĂ

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