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表題作ドクターズルール

救急救命部勤務の医師・倉田達生 (高校の後輩)
エリート外科医・中嶋智巳(高校の先輩)

同時収録作品僕の野望

金谷 透 20歳 劇団員
安達由人 21歳 脚本家兼役者兼フリーター

同時収録作品代弁者たちの憂鬱

瀬名 弁護士
相原 弁護士

同時収録作品正義の代償

橘 刑事
西條 警視

その他の収録作品

  • ドクターズルール
  • NIPPER
  • Answer
  • 祈り
  • KISS,GOOD-BYE TO KISS
  • お困りですか?

あらすじ

クールなエリート外科医・中嶋と、同僚の救急救命部勤務の医師・倉田は、院内恋愛中だ。だが中嶋は、明るくて誰からも好かれる年下の恋人・倉田の強引な愛情表現に振り回されっぱなしで――。医師同士のラブフェアを描いた表題作『ドクターズ・ルール』シリーズ第1弾ほか、弁護士×弁護士、ノンキャリ×警視庁キャリアなど魅力的な制服系・働く男が満載!

作品情報

作品名
ドクターズルール
著者
桜遼 
媒体
漫画(コミック)
出版社
オークラ出版
レーベル
アクアコミックス
発売日
ISBN
9784775503294
3.5

(4)

(0)

萌々

(2)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
14
評価数
4
平均
3.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

エリート職業カップル盛りだくさん!

職業属性だけが目当てで、実はそんなに内容は期待していませんでした。が、全然面白かった…!!!ビックリです!!
その職業ならではのストーリー展開や会話を思う存分楽しむことができました。実際に現場の人間であれば、内容に違和感を覚えるのかもしれませんが、ごく一般的な読者としては十分リアリティあって、ほんとよくリサーチされてるんだなぁ!と感心してしまいました。

■ドクターズルール/NIPPER / Answer / 祈り / KISS,GOOD-BYE TO KISS
表題作カップル。高校時代から肉体関係はあったものの、職場の病院で再会してから両思いになります。
ストーリーは両思いになってからのものがほとんどで、院内での場面が多く、仕事上のエピソードに絡んで恋愛が展開されるというもの。とてもリアリティがあり、恋愛メインというよりは、医者という仕事をしている人の恋愛を垣間見てるような感じです。恋愛よりは仕事、恋人よりは患者を優先するのがあたりまえ。それでも、相手の存在を必要とし、自分の気持ちとの均衡をはかる描写が素敵でした。
医者という職業がただの付属品になることが多いBLジャンルで、むしろそれがメインに展開されていくので非常に面白かったです。こういう作品がもっと出てきて欲しいですね。
特に、患者の子どもが「男にも乳首って必要なの…?」という、聞く人が聞けば、ドキーっ!としてしまう質問を投げかけるシーンがあり、そこなんかは秀逸だなぁと。なぜ子どもがそんな質問をしたのか、また彼に対する切り替えしの仕方など、じーんっと来るものがあり、BLではあるんですが、血の通った人間を描こうとしている感じが素晴らしかった。深いです。

■僕たちの野望
劇団の役者(20歳)×脚本家(20歳)。節約のため同居して肉体関係あるけど恋人じゃないふたりが、恋人同士になるまでのはなし。ゲイってことはそんな重要ではない描き方。セレブな男にホテルのスイートで押し倒されるのを夢見ている受けの子を健気なワンコキャラの攻めが口説き落とします。表題作の倉田がちょっと出てくる。

■代弁者たちの憂鬱
勝つためには手段を選ばない、負けなしのやり手弁護士・瀬名×修習時代の同期で友人だった弁護士・相原。この二人も好きでした~~~!!会話の応酬が面白い!!裁判で闘うことになり、「負けたら相手の奴隷」という条件で勝負します。攻めは昔から受けが好き。だから「友達とは思ったことない」と言った言葉を違う意味で解釈した受けがショックを受けて噛み付くのがたまりません。いい感じの二人だけど、あまあま・ラブラブなムードにならないのが大人同士という感じでよかったです。あくまでスマートにかわす。

■お困りですか?
『代弁者たちの憂鬱』の続き。「愛と法律は似ている」というモノローグから始まり、その相違点をあげながら自分たちの関係に置き換えていく、という構成が素晴らしく秀逸だったお話。ちょー短いけど感動しました!上手い…!!
建物の陰に隠れて喫煙している相原に、いかにも高そうなライターを貸すまでのちょっとした会話のなかに、ユーモアとドラマがある。煙草を手に持ったままキスするというシチュがピンポイントでツボなこともあり、かなり胸キュンでした。自分の吸い差しを「戦利品にやる」といって渡す瀬名にときめいた。この男、ただものじゃないぜ…笑

■正義の代償
ノンキャリの警察官×警視庁キャリア。個人的かつ身勝手な復讐心から無理やりはじめた肉体関係だったが、互いに恋愛感情を抱いてしまった…というような話。こうかくとうまく伝わりませんが、意外と深く真面目な内容で、個人的にけっこう好きでした。「優しくされるとおどしに屈しているフリが難しくなる」というような、最後の殺し文句がいいです。

どのストーリーも内容しっかりしてて、読み応えありました!!非常に面白かったです。キャラの設定や職業を最大限活かしてくれる作家さんです。

《個人的 好感度》
★★★★★ :ストーリー
★★★・・ :エロス
★★★★・ :キャラ
★★★★・ :設定/シチュ
★★★★★ :構成

1

桜遼さんの初コミックス

表題作シリーズ、表題作に少しだけリンクする劇団員カプの短編、弁護士のカプのシリーズと合計3組にカップルのお話が収録されています。
これが桜遼さんの初コミックスだそうです。それまでは挿絵ばかりだったんですね(ちるちるさんで調べました)。

全体的に目立ったのは、執着攻めとツンデレな受け様。
表題作も弁護士カプの攻め様も、表面的にはそれ程表れてないんですが、考えてみると結構な執着攻め様だと思います。
10年前、高校生の頃から先輩を追いかけて医者になってたりとか、最初は報復のために抱いたとか。
登場人物はみんな社会人なんですが、仕事が2人の関係にも深く関わっていて、仕事をしている2人もかなりしっかり描かれているのも良かったです。
エリートな仕事をしているカプが多いのですが、やっぱり仕事も頑張っているデキる男はカッコイイ。^^
なのに恋愛に関しては不器用で言葉足らずとか…BLの典型かもしれないけど、カワイイですね。^^

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