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表題作焦がれる胸にくちづけて

三崎教和,外資系銀行のプライベートバンカー
早良真祐,攻様に告白された過去がある大学生

その他の収録作品

  • 甘いキスを刻ませて
  • あとがき

あらすじ

すれ違いの恋心がセツナイ、ドラマティックラブストーリー!大学生の真祐は、昔の家庭教師で外資系銀行の超エリート・三崎と偶然再会する。三崎にキスされ、戸惑いのあまり三崎を拒絶した過去を持つ真祐だが、飲み会で酔ったところを介抱され、いやらしく体を触れられて真祐は感じてしまう。 「…あなたが誘うからですよ」なんて言われ、無理矢理抱かれてしまった真祐だが―!? 『先生』が欲しいのは、今では、このカラダだけ。ならば、せめて。「―せんせい、お願い…」 激情と切なさが交差する、快感・刺激ラブ!!

作品情報

作品名
焦がれる胸にくちづけて
著者
柊平ハルモ 
イラスト
藤井咲耶 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784044463076
2.7

(4)

(0)

萌々

(0)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
10
評価数
4
平均
2.7 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

絵に描いたような誤解・すれ違い。

真祐(受)は、昔三崎(攻)に家庭教師をしてもらってた中学生の時に、彼を拒んだ過去があります。

数年後大学生になった真祐は、大学の先生・北里の後輩で講師として来た三崎と再会します。最初の行き違いに加えて、さらに三崎は真祐と北里の関係を誤解してるんですね。そんなこともあって、修復できないままどんどんこじれて行く・・・という感じなんですが。

しかし、中学生がいきなり家庭教師(しかも社会人で15も年上の同性)に告白されて、あっさり受け入れられる方がヘンだよ!びっくりして拒絶して当然でしょう。『おかしい』って言葉もその場の勢いなら不思議でもなんでもない。いい年(当時20代後半だよ!?)してそんなことにも考えが及ばないのか、と呆れました。ガラスの十代か!と。

いえ、それでも私は三崎は決してキライじゃないんですよ。こういうパターンでは、私は攻がどうしてもダメなことが多いので、ある意味珍しいかもしれません。きっと『根っからの傲慢な俺様』じゃないからでしょう。すごくイイヒトではないかもしれませんけどね。

まあ、これを言っちゃあオシマイなんですが、せめて再会したときにきちんと話してればそれで解決だったんじゃ、とスッキリしません。まあ、結局のところすれ違ってこじれたあれこれを楽しむ作品なんですね。

正直突っ込みどころは山ほどありますが、それでも作品としては結構好きなんです。

この北里先生が主人公の続編(スピンオフ?)『灼けつく視線に溶かされて』もあります。

1

焦れったい恋愛話

ツッコミ所はあるものの、年の差好きとしたら、結構楽しめた作品でした。

内容は、外資系銀行のエリート• 三崎 × 大学生•真祐の年の差15歳&再会もののお話。

真祐と三崎の出会いは、父が受け継いだ土地の相続の担当者と、その顧客の息子でした。
その繋がりで、三崎は家庭教師として真祐と接するようになり、先生と生徒の関係に…
そして、バブルが弾じけ負債を抱えた真祐の一家は、多額の借金を抱えすみ慣れた町を離れることに…
真祐が中学生の時で、その別れの時に、三崎に告白され抱きしめられるんですけれど、驚きのあまり、彼を拒んでしまった苦い過去があるんです。

大学生になった真祐は、大学助教授の北里のバイトをしている時に、北里の後輩で講師に来た三崎と再会します。

そこからは、過去の一言が元になっているものだから、ギクシャクしているし、三崎は、真祐と北里の関係を誤解するわ、どんどん拗れて、誤解とすれ違いで修復不可能な展開になっていきます(笑)
両思いなのに、身体の関係だけの繋がりしかない…みたいな展開にじれじれやきもきさせられました。

年の差、年上攻めが大好きなので、今回はそれとプラス敬語攻が加わって萌させて頂きました♡
真祐は長男として家族を支えようとする、健気で頑張り屋、人を思いやる所が好感的でした。

お互いに気持ちが通じあってからは、もう甘々一直線です(笑)
15歳の歳の差ですから、溺愛です。
三崎さんは長い間忘れることのできなかった反動からか、年下の可愛らしい真祐を甘やかしまくっていて(笑)
真祐も結構なデレっと甘えっぷりを発揮してます。
エッチシーンは多めですが、結構さらりと楽しめました。

気になる所もありますが、そこそこに楽しめる作品かと思います。

私的にはこの作品の方が好きなんですけど‼
大学助教授の北里先生が主人公のスピンオフ『灼けつく視線に溶かされて』もあるので良かったら読んでみてください。

1

真祐くん家の家計事情を何とかしてあげて

2004年刊。
裏表紙のあらすじから元家庭教師×元教え子の関係を楽しめるかと思っていたが、期待していたものとは違っていた。
正確には外資系プライベートバンク、資産運用コンサルタントの三崎が一時期担当していた顧客家族の面倒を見ていた縁で、その息子である真祐(まひろ)と繋がりがあった、という形のものだ。

真祐の一家はバブル崩壊前後の時期に彼の父親が土地を相続してにわかに資産を持った流れで三崎の顧客となるが、節税対策に失敗して財産を失っただけでなく、父親の勤務先の会社が倒産してしまい窮地に立たされる。
その時に一旦三崎と離れざるを得なかったのは当然の事だが、数年後偶然に真祐の通っている大学(経済学部)で臨時講師を受け持った三崎と再会する。

ここからやや強引に身体の関係から入って、意志疎通不足からのすれ違いを経て両想いになるって展開だが、年上攻め年の差、溺愛ものってシチュエーションが好きにも関わらず、それを楽しむ余裕がなかった。

最大の原因は、先に書いた真祐の家の家計状況の悪さがどうしても気になって仕方がなかったから。
家族の為に懸命に働いている父親を見て、真祐自身も学業とバイトを両立させて弟二人の面倒を見ているって大変に決まっているじゃないの!!
家庭の事情と恋愛に板挟みになっている姿を感じてしまったおかげでBLファンタジーに浸れなかった…
そんな真祐を見ている三崎に対して、せめて公的援助や政務整理やらに関する方法で負担を減らす助言をしてもいいんじゃぁないの?なんて思ってしまう。

あと、アシスタントとしてバイトに雇って貰っている大学の助教授・北里とは、いくら可愛がって貰っているとはいえタメ口で会話しているのは感心できない。
相手は友達や同級生じゃなく目上の人だよ。
まぁこの馴れ馴れしさから三崎が二人の仲を誤解する原因にもなる訳ではあるけれどね。

ちなみに北里は、スピンオフのほうで他の誰かと結ばれるらしいね。
だとすると、こちらの話での当て馬としてのインパクトの弱さにも納得、かな。

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