• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作チェックインで幕はあがる

ホテル クラヴィア横浜総支配人 沖田恭一
フリーライター 花岡唯

あらすじ

一流ホテルに纏わる黒い噂を暴く―新進フリーライターの唯は、ホテルの支配人・沖田の秘書見習いとして潜入取材をすることに!!トップの風格を備えた精悍な風貌と、大胆に改革する才能―沖田と行動を共にするうちに、強烈に惹かれていく唯。
これは単なる好奇心かそれとも…!?ところがある日「おまえの正体はわかっていた」と沖田に無理やり犯されてしまい。

作品情報

作品名
チェックインで幕はあがる
著者
秀香穂里 
イラスト
高久尚子 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
くちびるに銀の弾丸
発売日
ISBN
9784199003073
2.8

(9)

(1)

萌々

(0)

(5)

中立

(3)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
23
評価数
9
平均
2.8 / 5
神率
11.1%

レビュー投稿数6

いいところは認めるのが大事

ホテル物といってもただのホテル物じゃなかったので、展開が楽しかったです。

総支配人・沖田の暗部をすっぱ抜こうと潜入したフリーライター・花岡が、最終的には沖田支持派になってしまうといったお話です。ま、いいところは認めないとなんですが。
花岡は、最初に秘書見習いとして潜入したのですが、ここがあまりにもアッサリ認められちゃったので、いま一つ納得できないまま読み進めたわけですが、沖田のほうが2枚も3枚も上手だったってことで、どうにか納得できました。もちょっと沖田にも後ろ暗いところが見え隠れしていたら、もっとドキドキできたかもしれません。

沖田がデキる男だっていうことは、最初から分かりきっていましたが、花岡がそれなりの努力家で負けず嫌いで、自分の長所をはっきり言えるし、実行できる男前なので、二人とも申し分ありません。お互いが惹かれあうのももっともだと思います。
花岡目線で話が進むので、彼の心の中はよく分かるのですが、沖田がどう考えても手のひらの上で転がしているように見えちゃうため、先が読めるといえば読めるかな?っと思います。

今回は、ホテルの裏事情の勉強をさせて頂きました。それにしても、幹部のクセに三浦さんとか加藤さんとか橋田さんとか馬鹿ばっか・・・

0

緊張感のあるやりとり。

 主人公は、一流ホテルの黒いうわさを暴こうと潜入したフリーライター・唯。
 唯は、ホテルの支配人・沖田の秘書見習いとして潜入取材を始めるが、トップの風格を備えた精悍な風貌と、大胆に改革する才能――沖田と行動を共にするうちに、強烈に惹かれていく。

 とうような話。
 早々に沖田には唯の招待はばれてしまって、それどころか無理やり抱かれちゃったりしたのだけれど、結局、負けん気の強さから沖田の秘書としての日々を送っていて、もともと唯だってフリーでライターをできる程度には頭のキレる方なので、沖田の問いにも素人なりの率直でまっすぐな忌憚のない意見を返して……と。
 できる男二人の緊張感のあるやり取りがあったりして、そういうところはとっても面白いです。

 そして、何より唯は潔い。
 ちゃんと自分の気持ちを自覚して、受け入れたら、今度は沖田のために自分の情報を使ったりもできる。それでいて、流されたりもしない。

 結局二人がこれからどうするのかは書いてなかったんですが、大人の男二人のいい意味で息の詰まるような話でした。

0

特別なひとにエスプレッソを。

ホテル業界を舞台に、黒い噂のある若き支配人と、スキャンダルのタネを掴むために潜入するフリーライターの恋の駆け引きを描いた作品です。

週刊誌のフリーライター・花岡唯は、外資系の高級ホテル・クラヴィア横浜の総支配人・沖田恭一の政界との黒い関係を暴き、ライターとしての名声を得ることを狙っていた。
そこには沖田の失脚を望むホテル内の権力争いが絡んでいて、反沖田側の手引きで沖田の秘書として潜入する、という展開。
いざ沖田の直属としてそばで働いてみると、沖田はホテルを愛し顧客のみならず従業員たちにも細かく目配りし、ホテルの生き残り、発展のためにどうすればいいのかを真剣に考え、大胆に実行する切れる男だった…もちろん花岡のことも初めから正体を知っていて。
そんな、強引で俺様で男前な沖田にどんどん心惹かれていく花岡。
花岡も非常にホネがあり、記憶力・決断力・瞬発力に自信を持って大した後ろ盾もなくフリーで立っている男で、度胸も十分。いわゆるツンデレタイプ。
そんな男たちの関係性は甘さ控えめでちょっとケンカップル気味でしょうか。
期待してたよりはホテル業界の裏側や、裏切りの緊迫感などは足りない印象でしたが、高久尚子先生のイラストも良く、サラリと読めました。

0

んー

主人公の受けはスクープを狙う記者。
攻めはホテル会社の社長。
スキャンダルを探してホテルに潜入取材をはじめた受けですが、あっさり正体がバレてエッチされて…みたいな。

お仕事BL系のお話なのに、お仕事描写が微妙だったなァ。
まず受けがなにを調べたいのか、目的が不明確です。「なんか臭いとこがあるらしいし、なんでもいいからスクープを」みたいなノリで、潜入してからのスパイ活動にどうしてもノれない部分がありました。期限もなにもなく「正体がバレるかバレないか」のハラハラドキドキもなく。
あと、あまりに簡単に攻めの側近ぽい位置についたことにも違和感がありました。や、まあそこは「攻めは受けが記者だというのを気付いてたから」だろうけど、だとしたらなぜ受けはそこにいまいち違和感を感じてないのかなぁと。私みたいな無能ですら違和感なのに。そのせいで、受けの「有能な記者」という設定が死んでしまってると思いました。
正体がバレてからもスクープ探してるし…このへん本当に意味が分からない。
攻めに煽られたら理性失って感情高ぶらせてすぐキャンキャン怒鳴るし、どこが有能なんじゃー!と。
対する攻めのほうは、パーフェクトなデキる男に設定しすぎじゃないかなと思いました。もうちょい腹黒とか、もうちょい天然とか、なんでもいいけどもう一味欲しかったな。
さらに、仕事上で対立してる相手がたは、みんなありえないほど小物で無能です。そのせいで、「攻めの側が勝つか、対立相手が勝つか」のハラハラドキドキがいまいちなかったです。「そんな小物にてこずってた攻めって…」みたいな気持ちになってしまいました。
正直いうと、攻めが受けを逆スパイとして利用しようとするって展開を期待したんですよ。
攻めはなんにも対策せず、結果的には「受けをレイプしただけ」なんだよね。レイプされた受けが、なぜか攻めに惚れて、完全に寝返って向こうの情報を攻めにチクッたから良かったものの。さすがにご都合主義なBL展開すぎやしないかコレ、と思いました。

1

萌どころが分からない・・・

挿絵の高久さん目当てで読みました。
秀さんの作品は今までに数作読んできてますし、好きな作家さんの一人なんですが、この作品はどうも萌どころがない作品でした(あくまで私の好みなのですみません・・・><)
「なぜ萌えないんだろう?」と考えたんですが、おそらく仕事に関する描写が多くて、感情面に関する描写が少なめ、あるいは分かりにくい、というのがあったかなと思います。
主人公2人は、ホテルの支配人と、その支配人の裏の顔を暴くためにホテルに送り込まれたフリーランスの記者という、いうなれば敵同士の立場なんですが、それにしては緊張感もあまり感じられませんでした。
恋愛に関するところも、淡白というか、感情の高ぶりとかも私は感じられませんでした。
ホテル業界という、私は好きな設定なので、残念でした。

1

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP