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表題作スティール・マイ・ハート

医師の資格を持つ俳優・篝龍司
元天才子役で美貌の俳優・沖田仁光

あらすじ

春の新番組で念願叶って実力派人気俳優・沖田との共演が決まった篝。篝にとって沖田は、憧れ続けた愛しい男……。シリーズ第1弾!

作品情報

作品名
スティール・マイ・ハート
著者
芹生はるか 
イラスト
石田育絵 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
Charade books
発売日
ISBN
9784576952000
4

(3)

(1)

萌々

(1)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
12
評価数
3
平均
4 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数1

ながい話なのに出だしから波瀾万丈

作品がかなり前のものなので、当時読んだときよりも古い感じがするのは仕方ないのかも知れません。最近はなんというか、こういう雰囲気のものがないのでいつまでも手放せないかなぁとも思います。

俳優同士の恋。
しかもカッコイイ攻めなのに、なぜかずっと片思い状態。
最初は確かにウザがられていたのですが、その理由は受けのトラウマにあり(このへんはありがち)しかも途中からかなり好きになっているのに頑なにそれを認めようとしない。

見ようによってはかなり狡い受けでもあります。
でもそれでもいいと迫る攻めは、見ようによってこちらはマゾなのかと思うくらい(笑)
人気俳優同士、地位もお金もある同士、しかも攻めは医者から俳優になったと言うくらいで頭も良し(受けも弁護士から俳優に)こうなると現代物とはいえファンタジーの世界です。
そう書くとなんかふわふわして楽しそうですが、とんでもなく内容はハードでいきなり受けはストーカーじみた粘着質な逆恨みによって拉致監禁、大変な目に遭います。→逃げ出して攻めの元へ……で、普通ならここで自分の気持ちを自覚してハッピーエンドが普通なんですが、えーーっと言うくらい頑な受け。
この後も延々と攻めのジレンマは続く……と言う感じです。

俳優の他に持ってる肩書きがすごすぎるのと、登場人物がどれも高身長過ぎるのが嘘っぽいのですが、それをかき消すのが脇役含めキャラ達の個性。
なかなか魅力的な人物が揃っています。
このメイン二人の着地はずっと先でビックリしますが、その間脇キャラにもエピソードがあり、そちらもなかなか楽しめます。
むしろ地雷の多い話かも知れないのでそちらが多い人はやめた方がいい作品かも。
関連作は多く、この作者の作品の多くは繋がっているのでは?と思わせるものです。

地雷っぽい設定は、受けがいつまでもうじうじしているせいで身体はともかく相思相愛になるのが4巻目と言うこと。
周りがほとんどカップルになること(総ホモ状態?)
脇キャラにスポットが当たる事も多いこと。
少々ご都合主義も多いこと。

それでも私は好きなんですが、ヤンデレ気味の受けが好きな方にはお勧め。
周りは俳優と医者だらけです(笑)
書いてることがギャクネタみたいですが、どシリアスなお話です。
泣けます。

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