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表題作君の名はスター

営業マン・広川
開発畑の無愛想な男・須藤星見

あらすじ

女子社員を片っ端から食いまくりだと噂の須藤星見が、路上で歌っている姿を偶然街で見かけた広川。須藤の意外に不器用な素顔を知り、広川は須藤を好きになる。須藤もまた仕事を通して広川の優しさに触れ、惹かれていく…。広川の告白で二人は付き合い始めるが、須藤はこれまで恋愛で感じなかった不安や嫉妬に初めて傷付いてー。脆さと強さが交差する恋の結末は?

作品情報

作品名
君の名はスター
著者
紺野けい子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリアコミックス
発売日
ISBN
9784861340284
3.9

(31)

(11)

萌々

(9)

(10)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
14
得点
121
評価数
31
平均
3.9 / 5
神率
35.5%

レビュー投稿数14

係わり合いで変わってゆく成長ストーリー

私、本文読むまで内容をすごく勘違いしていた事に後から気がつきました、芸能界物だと思ってた…
どこでそんな間違った情報をインプットしてしまったんだろ?(なぞ…orz )

実際はリーマン物と言うべきか、同じ会社の営業マンx開発の人間でした(笑)
ただ開発の須藤の方がストリートミュージシャンなのである意味芸能界?(いや、違うだろ^^;)

広川はある日思いもよらない場所で知ってる顔を見かけます。会社の中では「女子社員を片っ端から食いまくり」だとうわさの須藤星見(すどう ほしみ)でした。
路上で歌う彼の姿は、仕事中に見る人を寄せ付けなずガードの固い彼とはまったく逆で、そのギャップに少なからず興味を持つ広川ですが会社ではやっぱり須藤は超無愛想なんですよね。

しかし少しずつ素の須藤を知るうちに本当は他人の前で自分を上手く表現できない不器用なだけの人間だと気づいて次第に惹かれ始めます。

須藤も須藤で広川が自分のテリトリーの中に入ってくるのを許すにつれて可愛い部分が見え隠れしたりして(笑)

人が人と関わることによって良い方に変っていくという成長物語って感じの話ですね~すごい鷹揚なまとめ方ですが(笑)

この人の描かれる漫画ってBL物ではとかくおざなりにされがちな女性がストーリーの中にほんと上手く絡んできますよね。今回も広川の元カノっぽい女性がキーパーソンという感じでストーリーに深く関わってますね。

男の女の関係だからこその嫉妬じゃなくて男同士だからこその女性への嫉妬どうしても男は女にかなわない部分があったりする、特に相手が元々はヘテロだったりするとそれが大きな不安材料にもなったりして……。

私この話の中で一番好きな登場人物は、広川と同じ企画営業に居る佐々木って男だったりします
と言っても佐々木さんのスタンスはあくまでも良き(?)同僚って感じで、最終的には広川の元カノと出来ちゃった結婚しちゃったりするので二人の関係に深く関わってきたりというのではないのですけど、なんだろこのノリ好きだわ~この人が出てくると顔が妙にニヤニヤする(笑)

もっと出て欲しかったな。

3

理系オタクはカワイイ

BLを読み始めた初期の頃に先ず買い集めたのが、あとり硅子、木下けい子、紺野けい子の「けいこさんS」
その中でも、この作品は特にお気に入りの一冊

同じ会社の他部署の二人が、同じプロジェクトに関わる事になって知り合うのだが、研究開発部の色々噂のイケメン君(須藤)には、実は会社の仕事とは別のストリートミュージシャンの顔があって、、、
二人ともノンケ同士だったのに、須藤の不毛な恋愛遍歴を知るにつれ、広川は、、、

ストーリーがしっかりしているので、普通に女の子と付き合っていた二人が、なぜ男同士で恋愛関係に堕ちてしまったのか、無理なく納得がいきます。
特に、「初めての夜」シーンの須藤の台詞
「ビジュアルの~」はグッときたなぁ。

紺野さんは、さっぱり目の上品な絵で、描写もそんなにモロじゃないけど、体の筋肉の付き方とか、骨っぽい手とかがちゃんと男性で、着衣でも、脱衣でも色っぽい。
しっかりストーリーのあるラブストーリーをお望みの初心者さんにお勧め。

2

歩く自己啓発セミナーと不器用さん

(凄く個人的な感想(?)で、参考になるか分かりませんが)
読み終わって真っ先に思ったことが
『小さい頃からこうなりたかった!っていう理想が服着て歩いてる!!!』
でした。

攻(広川)が『歩く自己啓発セミナー』と言われるぐらいに『ザ☆大人の男(20代後半)』という感じで、人並み程度に女性も知り、頼りがいもあり、男臭い雰囲気もあって。
その辺に居そうで居ない理想の一般人でした。
BLでは「このキャラ、好き! 超ステキ☆」とはあまり思ったことがないのですが、
この攻は好きとか抜かして『こんな大人になりたかった!』っていう感じに好意が持てました。

受(須藤)ですが、こちらは人と関わるのが昔から不器用で、それ故に色々と噂されては更に人付き合いの下手さ具合に拍車が掛かり~のエンドレスループに陥ってるところに攻(広川)と知り合い、どんどん人が変わっていきます。
長年培ってきた不器用さに色々とひねくれた考えになりやすく、だからこそ!のまったり・じっくり・ジワジワな展開でした。

ただ、終わり方が「んんん?」と言いたくなるぐらいにインパクトが薄く、無理矢理閉めた感じがしなくもない感じでした。

(分かりづらい例えかもしれませんが)
『中身の見えない器に盛られたフルーツパフェを食べていて、最奥が寒天だった。』
そんな感じのアッサリ目の終わり方でした。

1

不器用だっていいじゃない

紺野さんの作品で唯一読み残していたこの作品。
や~・・・ウマイヽ(゚`∀´゚)ノウヒョ
部署でも、とっつきにくくて無愛想。そんでもて挙句は社内の女を食いまくってはポイポイと捨てるといううわさの須藤くん。
そんな須藤くんの、違う顔を道端で見てしまう。
まるで少年のように道端で歌う姿を見た広川。
そこから急激に距離は縮まり、思いもかけないホントウを知っていく・・!?
不器用な須藤君がなんだかんだ言っても可愛かった。
あんなにやりチン、すけこましなうわさとは裏腹に、けなげにご奉仕しちゃってる姿とか想像すると胸がザワザワしてしまうよw
攻とのバランスもいいよね。
なんだかんだで、好きな子は大事にしたい~なフェロモンむんむんな攻。
うまーーーーーーーーーーーーーーーw

“もっと 上手に 好きだと 伝えられた”

ココのシーンが好きです。
なんかな~あーゆーのに弱いんだ
いっぱい愛されて、いっぱい愛して、もっと楽しい毎日
想像してしまいました。ありがとうございます

0

萌えに、8年前発行は関係ない!!

もっと以前のものでも神作品は沢山あるのですが、
改めて思ってしまいました!!

今更…とツッコまれそうですけれども、じっくり読んだのは初めてな紺野さん。
小説の挿絵では結構お目にかかっていたんですけどねぇ…。

厚めの唇と、オトコらしい指や体がたまりませんでした!
勿論、絵だけじゃありません。
お話自体もノンケだったはずの二人が惹かれあっていく様子、
思っていたよりすぐ肌を重ねてしまっていましたが、
広川の優しさと包容力に身を委ねてしまう須藤の気持ちが
わからなくもない感じでした。
自分をちゃんとわかってくれようとする相手には
きっと心を開きたくなるのでしょう。

それでも、男というプライドを捨てられず、足掻く須藤がいじらしかったです。
今まで感じなかった気持ち、嫉妬や周りへの気遣い…。
人格でさえも変えられてしまう恋、一生に何度もできるものじゃないでしょう。
不器用な生き方さえも、広川は包み込んでくれる。
全部ひっくるめて愛してくれる男に、もっと早く出会えていたら
「きっともっと上手にこの人に好きだ、と伝えられた」
というモノローグ、非常にグッときました!!

ヤリ○ンと噂されていた須藤が、人間性ですら向上していく様子が
とても嬉しく思えましたよ♪
恋って人を変えるものですね……。

思いやりのある誠実な攻めっていうのは、安心して読み進められます。
おまけにH方面も努力家とか、最高でした!!w

紺野さん、既刊も気になってしまいました♪

2

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