のらいぬ

のらいぬ
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神1
  • 萌×20
  • 萌1
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
1
得点
9
評価数
3件
平均
3.3 / 5
神率
33.3%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
大洋図書
シリーズ
SHYノベルス(シャイノベルス・大洋図書)
発売日
価格
¥860(税抜)  ¥929(税込)
ISBN
9784813010364

あらすじ

「昔から岩浅の犬なんでしょ、高津って」
高校生の岩浅には高津という幼なじみがいる。
女に優しい女嫌いで、暴れだすと手がつけられなくて、岩浅以外の誰にも懐かない。飼い馴らすのは面倒臭いが、高津は岩浅に忠実を誓っている可愛い犬だ。幼い頃から一緒の時間を過ごし、いつの間にか身体を重ねるようになっていたふたりだが、愛だとか恋だとか、そんなことは考えたこともなかった。ところが、岩浅の知らないところで高津が秘密を持っていることを知った岩浅は……。

表題作のらいぬ

女好きの不良高校生・岩浅真理
女に優しい女嫌い・高津俊介

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レビュー投稿数1

焼け付くような焦燥感

自分を取り巻く全てに腹を立て、行き場のない焦りと怒りの捌け口を暴力とSEXに求めているかのような高津。そんな彼を戸惑いながらも受け止めてやる幼なじみの岩浅。

一見しただけでは「年下の彼氏」を書いたのと同じ著者だとは思えない。
BLというよりはシリアスな少年漫画のようなタッチで、暴力シーンやSEXシーンの描写がいささか痛い。主人公達の言葉が福井弁ということもあってか、独特な雰囲気のある作品である。

高津を按じながらも、自らも己の若さを持て余し思うさま欲望に呑み込まれていただけの岩浅が、やがて相手のことを思いやってやれる男に成長していく過程がていねいに描かれている。こういう心理描写の細やかさは、やはり菱沢さんらしい。

その感情を恋でも愛でもないと言いながら、高津の傷に痛みを覚える岩浅。
傷だらけになりながらも、互いにとってお互いこそが何よりも大切でその他のことは皆、取るに足らないのだと気付く。これは、やはり、愛なんじゃないだろうか。
最後の一行に、ふたりのこれからは決して暗いものではないのだと安堵する。
好き嫌いは大きく分かれるとは思うが、不思議と心に残る作品。

2

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