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最終巻なので、桂の成長も、草とのラブも盛りだくさんの一冊です。
まぁラブに関しては1巻の草との焦れ焦れ愛が一番燃え上がったかと思うのですが(笑)
あがり症で兄や草にコンプレックスを抱きつつ自分に自信が持てなかった桂が、
恋人である草や親友の香一に支えられ、ようやく自分の弓と対峙します。
最初は草に抱きしめてもらわなければその場に立つことさえもやっとだった桂が
次々と的に矢を射抜くその姿に、私もゾクゾクしてしまいました。
作者である神奈木さん、穂波さんも母のような気持ちで見守っていたすですが
私もそんな気持ちでした。
あの無神経で鈍感な桂が、ようやくスタートラインに立ったんだな、と感じました。
弓道を通して、また草との恋愛を通して大きく成長出来たんですね。
それはとっても素敵なことだと思います。
ホモになってしまった弟と親友を見守る兄・大和の登場も久々で、
やっぱり彼がこの作品中一番いい男だと思いました。
二人のハジメテは省略されてしまいましたが、「愛してる」と伝えあう二人が幸せそうで、もうそれだけで私も幸せな気持ちになれました♪
番外編では最強の攻様・高遠が登場!
弓の腕もピカイチで、大人で、草と大和の大学の弓道の顧問をやる男だというのだから
草も香一も敵いません。
香一にいたっては桂の首筋にキスマークを見つけてしまってから思いのほか混乱に陥っており、
高遠の存在も重なって桂に無理やりキスしてしまいます。
今まで桂のことを好きだと言いながら、桂と草の交際も受け入れつつ
ずっと桂の側にい続けた香一。
彼がここまで追い込まれたのは初めてだと思いますが
やっぱり桂の側にい続けるのはすごく辛いことだったんですよね。
いつもはへらへらしているので気付かなかったですけど
香一の苦悩がこの時初めて分かった気がします。
桂は残酷なことをしているな…と思う一方、それでも側にいたいと思う香一の気持ちもわかるので、めちゃくちゃ切ないですね。
桂も草と付き合い始めて精神的にも大人になって
香一に酷いことをしているという自覚も少なからずあったとは思うのですが
草のことは大事な恋人だし、香一のことも親友として大事だと思っているから
どうしようもないんでしょうね…
そして草も高遠の存在と、暴走してしまった香一に振り回されていますが
嫉妬しながらも桂のことを信じていると言い切るのです。
1巻や2巻では嫉妬に狂った草は桂に八つ当たりをしたり、
独占欲をむき出しにして二人はよく衝突していましたが
いろんなことを乗り越えて二人の間には絆ができ、また草自信も成長したんだなぁ…と思うと
なんだかしみじみと感じるものがありますね…。
桂も高遠のことはハッキリと拒みましたし、鈍感で流されるだけの男じゃなくなりましたし!
桂も草も香一も、この恋愛を通して素敵な男に成長したように思います。
3人ともすごくステキだ!
香一の思いは叶いませんでしたが、
最後の告白はとてもまっすぐでステキでしたよ。
叶わなくても、ちゃんと桂には届いていると思うし、いつものへらへら香一返上!ですよね
男にモテモテな桂でしたが、やっぱり好きなのは草だけで
ラストではちゃ~んと桂からのアプローチもありました。
香一も言っていましたが、桂…大人っぽく…というか色っぽくなりましたよね。
最後の最後で桂と草の濡れ場を拝めますw
…といってもエロスよりも可愛らしいかんじですが、二人が幸せそうなのでもう何でもいいです!
行為そのものよりも、ベッドの上でのじゃれ合いがとっても可愛くて幸せに感じる二人です。
このシリーズは青春真っ盛りな物語でした。
弓道とそれを通した人間的な成長と、それと高校生の純粋な恋と。
まだまだ読んでみたいけど、綺麗にまとまっててこれで十分なんでしょう。
ちょっとしんどい時に読み返しては、私も頑張ろう!と思えるような、そんな幸せを分けてくれるような作品でした。
このシリーズ、好きすぎて好きすぎて、1・2巻とだらだら自分の想いの丈を思いっきり語らせて貰いましたが、どうしてもあと1個だけ叫びたくて、3巻のレビューも書いちゃいます。
・・・大和が格好良すぎます!!!
ーいえ、この3巻のメインはきっと桂の成長だろうなとは思うんです。
迷いの消えた彼の弓はとても清々しく力強くて、1巻から彼を見守ってきた読者の一人としては感慨深いものがあります。
番外編で高頭が言ってましたが、草と香一、二人の男前に寄り添われて、きっと桂はこれから更に成長していくんだろうと感じました。
しかし、今回そんな桂に対する親目線の感情を軽く凌駕する程、大和が凄く凄く素敵でした。
香一を二人きりで道場に呼び出し、立ちを見せた後に言った言葉が、
「今の一手だけはおまえのためだ」
「さっきの俺の弓をおまえが越えられる時が来たら、その時はもう一度考えてやる」
・・・って、もう男前すぎて、言葉を無くします・・。
恐らく、この行動には香一に対する牽制だけではなく、鼓舞する意味も含まれているんでしょうね。
ーーこんな先輩、羨ましすぎます。
香一じゃないけど、あんな格好いいところを見せ付けられたら、『ちくしょー、絶対いつか越えてやる』って気分にさせられますね。
正直、3巻は番外編の評価が難しいんですが、この大和のシーンだけでも神評価を付けたいです。
残念ながらこれでシリーズは終わりですが、またいつかどこかで彼らと出逢えたらいいなぁ。
ご自分も弓道経験者とおっしゃっている穂波さん。
流石です。動きや姿勢に釘付けになってしまいます!!
実は私も高校時代弓道部だったのですが、
こんなにイケメン揃いの弓道部があったら入部希望者殺到ですよw
(ちなみに私は女子校でしたが;)
主人公・桂の成長記とも思えるこのシリーズ、
完結するのは勿体無い…!!
それでも、精神的にも随分大人になったし
草との恋も安定したので一応は満足(何様?)。
当て馬が二人もいるって、
あんまりモテモテすぎるのってどうよ、とも思いましたが、それは仕方ない。
桂は見た目どおり可愛らしいけど、見た目に反して芯の強い部分があるから。
そこに皆惹かれてしまうんだね…。
親友の香一も、イギリスから帰国した早々、桂に一目惚れした高遠さんも
当て馬にしておくには惜しいほど魅力的!!
…だからこそ当て馬スキーにはたまらないものがあるのですが。
草は普段とても大人っぽくて弓道の腕前も抜群なのに
桂の事となると余裕が無くなって、拗ねたり嫉妬したり
独占欲が強い等の面が素敵です♪
桂のお兄ちゃんもカッコいいんだけど、
理解がありつつ、ちょっとブラコンw
タイプの違う登場人物を描けるのはプロなら当たり前かもしれませんが
皆が皆個性的で、表情や仕草がそれぞれの性格に合っています。
こういうのって描けそうで描けない気がします。
やはり穂波さんは漫画家として素晴らしい才能をお持ちだと改めて思います。
(勿論挿絵も美しくて見惚れてしまうほどですが)
射法八節とか的張りとか懐かしいな…。
全然関係ないですが、小麦粉をお湯で溶かして糊を作って、
それで張りました。うちの部は。(エコ?)
この作品を読むと、「もっと真面目に取り組めば良かったなぁ」と後悔してしまいます。
精神統一!なんてカッコいいものじゃなく、
部活中の私は「お腹へった…。晩御飯なんだろう」とか
「今日夜何のTV入るっけ?」とか考えていましたから;
また弓道やりたいです!!
少し前の作品ですが、すごく爽やかな素敵なスト-リーでした。
弓道と言う武道を通して若者が悩んだり恋したり
友情や愛情がいろんな形で交差して、主人公が成長していく。
1巻から3巻通して激しいシーンはほとんどなく
でも、そこに確実に相手を想う熱い気持ちがある。
好きで好きで仕方ない気持ちを、それぞれがいろいろな形で表現したり
相手のために自分ができることを模索したりして
自分なりの愛の形を探そうとする・・・
1巻の最後で晴れて恋人同士になった桂と草。
最初は自分に自信が持てなくて何事にも臆病だった桂ですが
まわりのみんなに支えられ助けられて、心も弓の技術も成長してく。
優しさゆえに、自分の気持ちをうまく伝えられなかったり
相手を思うと、断りきれずに雰囲気に流されたり・・・
そんなことが、周りのみんなも巻き込んでいることに今更ながら気づく桂。
強くなる・・・心も弓も・・・
ずっと気持ちがぶれず、好きと言いながらも桂と草を認めながら
陰で桂を支え続けている桜沢、私自身は彼の方が好きです。
桂も桜沢を選べばいいのに・・・て何度も勝手に思いました。
高校生とは思えない落ち着きと洞察力、指導力、脱帽です。
いつまでも子どもだと思っていた桂もキスマークつけるまでになるとは・・・
あの草くんも、桂の前ではただの男。
それまで、キスシーンはあってもHシーンはありませんでしたが
最後の最後に番外編であつーいH拝見いたしました。
この巻でラストだと思うとちょっと残念。
できれば大学生になった桂も見てみたかったです。
香一は桂をまだあきらめたわけじゃなかった!
親友か、恋人か、どっちを取る?
そう聞かれて困る桂。
香一は実らない恋と解っていてもあきらめないし、桂に無理強いもしません。
人間として大人です!
草は反対に、新しく出現した高遠というライバルに心中穏やかではありません。
嫉妬するする!
桂もちゃんと態度で拒絶しないのが悪いのですが、高遠は外国帰りということもあり、受け流しが上手い!
自己主張もしっかりしてて、それは弓にも表れています。
結局は弓道を通して、高遠とも香一とも向き合う強さを鍛えていく桂。
内面がどんどん強くなっていきます。
ゆっくりだけど、何事にも背を向けず、ジタバタしながらも自分の気持ちで解決していく桂。
今まであまりなかったエロシーンも、今回はちょっと多めになっています。
これで完結とは、残念でなりませんね。