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表題作弟の親友

作業療法士:伏見尚宏
医療機器会社営業:藤崎航

その他の収録作品

  • 年上の恋人

あらすじ

身代わりでもいい、なんて、どうして思ったのだろう?医療機器会社に勤める藤崎航は、営業先の病院で、高校時代の後輩で弟・孝史の親友でもあった伏見尚宏に再会する。かつて伏見が孝史にふられたところに、航は居合わせたことがあった。弟と伏見の関係がそれきりになったことも知っていた…。再会した伏見の逆鱗に触れ、無理やり抱かれるようになる。なし崩しに続く関係。埋め込まれていく悦楽の種。どうしてこんなことに?自問しながらも関係を続ける航だったが…。

作品情報

作品名
弟の親友
著者
椎崎夕 
イラスト
佐々成美 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
発売日
ISBN
9784813010371
3.5

(36)

(9)

萌々

(8)

(15)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
10
得点
125
評価数
36
平均
3.5 / 5
神率
25%

レビュー投稿数10

ウルウルしたくなったら、読みます。

攻・伏見尚宏(23) 医学療法士 弟の親友
受・藤崎航(26) 医療機器会社の営業

高校2年の時、通学途中に交通事故に遭い左膝に障害の残るケガを負います。
一緒に居た弟は「兄が自分をかばってケガをした」と思い込み、有望視されていたバスケを辞めてしまいます。
部活に戻るように親友を説得して欲しいと航の病室に現れたのが伏見でした。

ケガが原因で留年した航の高校に伏見と弟が入学してきての再会。
伏見は「(航がケガでバスケが出来なくなったのを知らずに弟を説得してくれなんて)無神経で余計なことを言って申し訳なかった」と謝ります。
以来、弟を含めた3人の付き合いが始まるのですが。

航が大学に進学した年の夏、具合を悪くして寝ている時に階下で話し声が。
「好きなんだ」という伏見の声と、「聞きたくない、二度とウチに来るな」と拒絶する弟の声でした。
膝を崩してしまい階段から落ちた航に差し伸ばされた伏見の手を、思わず拒絶してしまいました。
その後、伏見は転校し姿を消します。

再会は社会人となり、同僚の代理で訪れた病院でした。
医学療法士として働く伏見に、弟と仲直りを出来ないのだろうかと尋ねます。
「あの時どんな話をしていたか知ってて、そんなことを要求するのか」
と伏見は怒り、航を強姦。
以来2人の関係は続いていました。


すれ違い勘違いの切なさジレジレ爆発です。
最初から両思いなのに、ほんのちょっとのすれ違いが伏見も航も精神的に疲労してて、読んでる私はキュンキュンします。

流されているように見えて、芯の強い航、いいですね~。
よくある設定の、よくある展開。
でも退屈しないし最後まで休ませることなく読ませる作品でした。

切ないジレジレ話、大好きです。

6

タイトルが素晴らしい

まったくいやらしい言葉ではないのに、そこはかとなくただようエロス!
隣の若奥さんと同じ、と言った人がいましたが、まさにBL的にはそうですね。弟の親友なんて恋に落ちちゃダメダメ感がありまくりで、その背徳感がよかった。
イラストも、内容に合っていました。

3

表紙でノックアウト

多分、お話だけならば萌一つ評価だったと思います。

タイトルに漂うそこはかとないエロイ雰囲気。
でも、お話的は、同作者さんの他の作品とかぶる事が多々あるんです。キャラがかぶってる話がかぶってる。たまに使われている文章も一緒。悪く言えばワンパターン。ですが、ですが、

分かっているのに読んでしまう、老人が水戸黄門を毎日必ず観てしまうような、分かっていても読んでしまう。萌えてしまう。私の健気スキーのスイッチを分かっているのに押されまくっていて、気づけば一人椎崎夕フェアをやってます。

萌萌の評価は表紙に。作品を読み終わってふっと表紙に目をやったら、伏見先生と目が合いました。

まって、私、威嚇されてる!!

航さんの足を抱え込み、独占欲丸出しでこちらを見ている伏見さん。なんか頭のなかで、ちょっと航さんが良いなと思っている女子(私)が二人を探しに来て、部屋の中に居るのを見つけて、部屋に入ろうとすると、伏見先生だけは気づいて、足を抱え込み、「俺のだ光線」バリバリでこっちを見る。航さんはぼんやりさんだから見られているに気がつかず、伏見先生の髪の毛とか触っちゃってて、

あ、甘い。私の小さい恋愛感情なんて吹っ飛ばして、「そんな感情持ってマジすみませんでした」って裸足で逃げ出すよ。

って妄想が瞬時に頭の中で始まり、死ぬ程萌えました。

健気、誤解、執着、昼メロ展開、話の先がある程度読めてしまう安定型が好きな方へ。

7

ぱみら

スタンネスロスさんの妄想すてきすぎ!

この本、読みたくなりました。(ღˇᴗˇ)。o♡

6年間

帯『身代わりでもいい、なんて、どうして思ったのだろう?』

身も蓋も無い言い方しちゃえば話はちゃんと聞けよ~~~!なんですが、話を中途半端に聞いて勘違いしちゃったのが原因の切ない話。
展開は途中から読めるんですが、それでもかなり切ない。
航[受]が何気なくちゃんとお兄ちゃんしていて、女々しすぎない、けれど強過ぎもしない、でも芯はしっかり持ってる。
伏見[攻]は物語の序盤は一見強引にも見えるんだけど、読進めて行く内にそうでない事が分かってくる。
メイン2人もいいんですが、航の先輩の行きすぎない程度の憎まれ役っぷりや同僚の弟の婚約者の描写もなかなか。
あと自分的には航の弟がお気に入り、昔からのブラコンじゃないブラコンっていうとこがいいなあ。
切なくて切なくてそして最後はほのぼの。
安心して読み返せる一冊です。

2

何と長いすれ違い

攻めは弟の親友…だった。
6年前に、攻めの伏見は家庭の事情で引っ越すことを余儀なくされる。そしてその時に親友の兄への思いを親友に打ち明けてしまうが、受けである兄にも聞かれてしまう。
親友には冗談じゃないと絶縁され、兄の方は弟への告白だと勘違いする。


なんとも、長い間のすれ違いや誤解、そして普通に弟からは拒絶され…それでも思いは変わらず、人生の選択(仕事)に影響を与える。
兄の方も誤解したまま、弟と親友の仲を修復したいと伏見を探す。
そんな二人が出会ってからの物語なんですが、伏見の気持ちを考えるとまさか誤解されているとは思っても見ないし、無理矢理…とは言え、こちらの気持ちを分かっていて抱かれているんだと思ってるわけで。うーん。可哀想になります。
真っ直ぐな伏見はこんな状態を続けていたら良くないと去る決意をするんですが、航の方は、好きという気持ちに気がついてしまう。しかし伏見は弟を好きなんだと誤解したまま…。あーーー読んでる方は焦ったい。

最後は誤解が解けて、その時の伏見はかわいくて萌えました。
だってね、その言葉を聞くまで、その瞬間まで身をひくって思ってたのに「え?!何て言った?!」ってなりますよね。

年上の恋人、は思いが通じてからの二人と弟君のやり取りが良いです!
ま、何だかんだ言いながらもそのうち理解者になってくれるんじゃないかなぁ。

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