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表題作熱情イノセンス

長門圭一郎,高級マンションオーナー,理央の関係者
七星理央,新進デザイナー,あるトラウマを負う

同時収録作品LV style ラヴスタイル

静谷貴彰,検事
十国聖,弁護士

同時収録作品nine lives

海,高校生,空と双子の兄弟/空,高校生
七星理央,高校生/空,高校生

同時収録作品ゆびさきの軌跡

伊織,高校生
剣,高校生

その他の収録作品

  • 螺旋の塔【表題作相応】
  • フェザーリング

あらすじ

新進デザイナー・七星理央は、幼い頃親友をベランダから突き落としてしまった罪に怯えながら生きてきた。ある日、自分がデザインした高級マンションの若きオーナー・長門圭一郎に無理矢理、その展望台へ連れて行かれた理央。高所恐怖症の理央に、圭一郎は誰も知らないはずの17年前の事件の真相を語り始める……。
センシティブ長編ロマンス『螺旋の塔』を加筆、番外編を書き下ろした完全版で収録! 
ほか、さまざまなスタイリッシュLOVEを描くDUO BRAND.渾身のオール読みきり傑作集!!(裏表紙より)

作品情報

作品名
熱情イノセンス
著者
DUO BRAND. 
媒体
漫画(コミック)
出版社
一水社(光彩書房)
レーベル
光彩コミックス
発売日
ISBN
9784860931742
3

(3)

(0)

萌々

(0)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
9
評価数
3
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

やがて、空へ

デザイナー・七星理央の描いたある意匠は、彼の
心に圧し掛かる重い翳に由来するものだった。
そして、その意匠が縁となり彼はある建物をデザ
インする。
学生時代に同窓生に救われ一度繋ぎ止めた命
ではあるものの、翳りに拮抗する強さを持てない
為に時に行きずりの関係で心を紛らわせる理央で
あったが…。

『nine lives』で過去を乗り越えた双子の同級生、
及びその保護者格の同級生にその抱える翳の
重さから命を救われた理央が、翳から救われ
本当に前向きに生きる様になる物語です。
その鍵を握るのは攻の圭一郎ですが、彼の事は
敢えてこれ以上ここでは触れますまい。

他の収録作もさり気なく緻密に描かれております。
弁護士と検事の昼と夜、美術部員の恋人に
振り回される幸せな不幸も又味わい深いものです。

1

大人な甘い雰囲気で魅せる作品です。

この本は表題は『熱情イノセンス』ですがメインは『螺旋の塔』とその主人公・理央のトラウマを仲間の双子のトラウマとともに綴った学園を舞台にした過去編の『ナインライブス』以下、の話になるようです。

『ナインライブス』は双子の空と海が、トラウマに悩み苦しんでいる理央を、僕たちも一緒だよといって、それを分け合い癒す方法を教えるといった筋になります。
双子で愛し合う姿に禁忌があるのですが、それを温かく見守る生徒会長の多紀などの存在があったり、何気に空と海はさほど苦しんでいるようには見えないのに、、、不思議です。
禁忌であること自体が二人の罪ということなんでしょうか?しかしそれに理央を加えて、身体で”生かす”という姿に、いくらか耽美的イメージを感じます。
そして、双子達の助力によって完全ではないが立ち直った理央がトラウマになった幼なじみに再会して全てを解き放つのが『螺旋の塔』になるのです。
物語として、この一連がプロローグ・本編・エピローグ『フェザーリング』と3編で上手くつながって、大人な仕上がりです。

巻頭はカラーで『LVスタイル』恋人の弁護士と検事が裁判で戦う姿。
寂しがりの自称ウサギは本当はウサギの皮を被った別モノでは?
設定としてはドロドロしてしまいそうなライバルの恋人同士なのに、甘く仕上がっているのがこの作家さんの魅力でしょう。

それにしてもこの多紀という生徒会長、別の作品にも登場しておりますが、とことん脇役のイイ人。
美系じゃないから主役にならないのか?かわいそうに・・・


1

地雷に近い要素もありましたが…

評価は中立と萌で迷いましたが、裏表紙のあらすじに紹介されているお話「螺旋の塔」はなかなか良かったので萌評価にしました。
「螺旋の塔」に関連しているお話は「nine lives」と「フェザーリング」、そして「ゆびさきの軌跡」も脇役キャラが「nine lives」と「フェザーリング」にも登場しているリンク作になっています。
なので全くの単独の作品は法曹界を舞台にした「LV style ラヴスタイル」のみです。

「螺旋の塔」シリーズは「nine lives」から始まるのですが、自分は人殺しだと物騒なことを言う理央の存在で少し暗い雰囲気でシリーズが始まります。
その理央を慰めるために双子の兄弟が取った行動は…。
私はこのお話が収録作品中一番苦手でした。
ガチ兄弟、複数モノ、意中の人が相手ではない絡みのシーンがあります。
「螺旋の塔」は理央が主人公なのですが、こちらの方がずっと良かったです。

0

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