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表題作キイワードは雨

箕輪夏彦
七瀬瑞貴

作品情報

作品名
キイワードは雨
著者
久能千明 
イラスト
蓮川愛 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
シリーズ
月の砂漠殺人事件
発売日
ISBN
9784861340581
4.3

(3)

(2)

萌々

(0)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
13
評価数
3
平均
4.3 / 5
神率
66.7%

レビュー投稿数2

ライトミステリとしても秀作vv

1○年ぶりにこのシリーズを読みました。
当時は二次創作に夢中になりすぎて商業本は後回しとし、
この本を読まずに過ごしてきた私自身がアホ過ぎて驚愕。
めちゃくちゃ面白いじゃないですか!

月の砂漠シリーズの醍醐味は、
もともと美人であることからその手のトラブルが多くゲイを嫌っていた瑞貴が、夏彦との関係に苦悩するところだと思っております。
更に相手の気持ちがわからないままに誘い受けから始まったものだから、彼の悩みも深いのです。

これまでは瑞貴と顔がそっくりな涼也に嫉妬してましたが、今度はすべての女性が嫉妬の対象なのです。
またそんな瑞貴の気持ちを知らずに掻き回す林の存在が素敵。いいぞ、もっとやって(笑)

本作は学生もののミステリとしても充分楽しませてくれるものだと思うし、なにより女性の可愛らしさと苦々しいくらいの逞しさをも描いてくれ、もしBL要素がなかったらライトミステリとしても評判を呼べるくらいの作品ではないでしょうか。
たまに言い回しが繰り返しとなってしまうところが気になるけど、物語の骨格が秀逸。
個人的にシリーズのなかで一番好きですね!

しかしここからBL要素がなくなってしまったら、この切なさはないよね。
相変わらず双方ともに男らしく、やっぱりいいなぁと心底思える二人でした。
夏彦の一挙一動に反応してしまう瑞貴がいじらしくも可愛いいのですよ!
プライド高い彼だから、よけいに。
そして彼はけして守られる受けでなく、相手を守る為に身体を張る、格好いい男なのです。
夏彦も大事なところで助けにくる、いい男です。

私もこの本のお蔭で、この二人同様に寝不足になってしまいました。
幸せな眠気ということにしておきます。

1

やっと読みやすくなってきました

シリーズ3作目?
ここでやっと学園に中にすべてがすっぽり収まって散漫さが解消されてきました。
3作の中では一番読みやすかった。
男女共学の学園らしく女の子も出てきましたし(笑)

夏彦は相変わらず夜のバイトを続行中・・・雨の日だけバイトがお休みになるので~というあたりがタイトルと関わっています。
夏彦と瑞貴の関係は少し進展したのかな~

そして、事件ですが、ホントに少年探偵団、無鉄砲すぎます。
あと、寮制の有名私立なわりに先生が出てきません。
前作もそうでしたが、生徒怪我しすぎ・・・今だったら教育委員会とPTAを巻き込んでの大騒ぎになっていることでしょう(笑)

そして、事件の結末は曖昧に・・・こればかりは、やはり、納得できません。

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