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表題作加速する視線

酒造メーカーのマーケティング・江崎圭輔 他
旅行会社専務・森中匡邇 他

その他の収録作品

  • 熱っぽい視線
  • それから・・・

あらすじ

高校時代ひそかに憧れていた人物との偶然の再会―。
会社員の森中匡邇は、思わず彼―江崎圭輔を呼び止めていた。
江崎が自分を覚えていてくれたことを意外に思いつつも、森中は彼と友人として付き合うようになる。
端正な容姿で、男女問わずもてる江崎に強く惹かれていく森中。
今の関係を壊したくなくて彼への想いを抑えようとしていたが、ある日、江崎が綺麗な青年にキスしているところを目撃してしまい―。

作品情報

作品名
加速する視線
著者
義月粧子 
イラスト
有馬かつみ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
ISBN
9784344805309
3.5

(11)

(1)

萌々

(4)

(6)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
39
評価数
11
平均
3.5 / 5
神率
9.1%

レビュー投稿数2

恋に臆病な2カップルの話

表題作とスピンオフの中編2本の2カップルの話と、その後日談の3作品が収録されています。

「加速する視線」江崎×森中
森中は、高校時代に憧れていた江崎と街中で再会する。社交辞令だと思っていたのに、江崎は森中を食事に誘ったり友人として付き合おうとする。だが、江崎がトモヤとキスをするのを見たり、女性と交際しているのを知るのが森中は、距離を置こうとして…。

最初は対抗心を持っていたトモヤが、森中の話を聞いて泣くのが可愛らしかったです。好きだと気がつくと真っ直ぐな江崎も良い男だと思いました。森中はとにかく健気です。江崎と釣りあわないという考えを持っていますが、客観的なもので鬱陶しい程ではありません。二人の惹かれていく過程が自然でした。


「熱っぽい視線」山崎×トモヤ
前作で江崎を焚きつけたトモヤが主人公です。
山崎というインテリっぽい男に興味を持ち、誘いをかけますが不発気味。ところが、偶然であったホテルで突然部屋に誘われて抱かれてしまう。だが、山崎は叶わない恋をしていて…。

トモヤがすっかり森中に懐いているのが可愛らしかったです。江崎がトモヤに軽い嫉妬をする場面があり、二人の順調ぶりにニヤけてしまいました。森中が山崎に、謝らなくてもいいけど傷つけた事は知っておくべきだ、とガツンと言ったのが素敵でした。前作より私の中で株が上がりました!両思いになったのは良いのですが、山崎が言葉だけで好きだと気がついたと淡々と告げていくのは、簡単に済まされているような気がして物足りませんでした。


「それから・・・」
4人で食事をする話です。甘い雰囲気を漂わせる2カップルの会話が楽しかったです。森中の哀しい過去を、江崎が塗り替えようとするのが読んでいて嬉しかったです。あんなに遊び人だったのに(笑)

主人公がメインとなる目線の人物になりますが、固定ではないので主人公が居ない場面も読者には提示されます。

題名はちょっと内容と関連が薄かったので、聞いて作品のイメージがぱっと浮かぶようなインパクトがなかったのが残念でした。表紙イラストもカッコイイのですが、内容とのリンクはどうだろうという具合です。江崎、カッコイイんですけどね!(二度目)。

攻めの過去の女性遍歴が気にならない方、健気な受け、恋に臆病な社会人達の話がお好きな方にお勧めします。

2

地味受けの思いが報われる

文章が上手いだけに、ぴったり好みにはまると萌えました!
受けがあまり冷たくされず、攻めが受けに惚れこんだ上で、反省があると萌えられるみたいです。受け冷遇タイプで作品によって落差が激しいので、油断は出来ないのですが。

酒造メーカーのマーケティング・江崎圭輔 モテ系鷹揚攻め×旅行会社専務・森中匡邇 地味気丈受け
高校の時は地味なタイプだった森中は、男女共にモテていた江崎に憧れを抱いていた。
家が近所な事に気づいて親しくなるが、これ以上好きになってはいけないと思うのに惹かれる気持ちを抑えられなくて。

攻めの江崎が傲慢じゃなく、自然体なのがよかったです。
美形しか相手にしないって言うのは、自分に迫ってくるのはそういうタイプなだけで、別にえり好みしている訳ではないのです。
森中と一緒にいるのが誰よりも心地いいという事に気づいて、気持ちを認めるのです。
とにかく受けが苦労するので、それだけで嬉しかったです。
森中も自分は地味だし、江崎に好かれるわけがないと自信もない。だから、アンタは江崎に似合わないって言われたら、ひいてしまう。
それだけに、性格の良さが認められて幸せになれて、よかったです。

K大付属人文学研究所・山崎直聰(26)眼鏡S系攻め×遊び人のトモヤ(大学生)ネコ健気受け
顔は綺麗で浮気性でわがままなんだけど、自分だけを好きになってくれる人を探しているトモヤ。
インテリ眼鏡な山崎に一目惚れしたものの、彼は冷たくて。
山崎が兄を好きなことを知ってしまって自分が身代りに抱かれた事を知るが、身代りにもならないとけなされて。
住む所がなくなったと言って無理矢理押しかけるが、状況は変わらなくて。
告白も出来ないまま誤解をされて、家を追いだされる羽目に。

トモヤはワガママだけどいい子で、森中に酷い事を言ったのを反省して、カップルを上手くいかせる為に協力もしています。
顔が綺麗でワガママそうに見えるだけに、健気さも理解してもらえない。トモヤはトモヤで、誤解されるタイプです。
この話では、山崎に傷ついているのは貴方だけではないと、森中が押しつけがましくなくお節介をしていて最高でした。
前の話ではトモヤのお陰で上手く言って、持ちつ持たれつ感が微笑ましかったです。

「それから…」
森中が帰ってくるのが待ちきれず、卵かけご飯をお腹一杯になるまで食べまくる3人。育ちきった大人な3人が怒られて焦る姿が可愛かったです。
親に愛されなかったコンプレックスを、攻めが癒してくれるのがよかったです。
ラブラブなカップル達の後日談に萌えましたが、4Pがあったらもっと萌えたと思います(笑)

エロ:★3 普通、メガネ攻めのカプは、SっぽいH
総合:★4 俺様だけどおおらかな攻めで、安心して萌えることが出来ました。

1

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