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表題作心はいつも迷宮の彼方

純情刑事・森島
科捜研勤務・工藤

あらすじ

警視庁科学捜査研究所勤務の工藤は、行方不明の恩師を捜す最中、殺人事件に巻き込まれ、刑事・森島に参考人として拘束されてしまう。容疑が晴れても、疑いを捨てずに付きまとってくる森島の、鋭い瞳に思わず亡き恋人を重ね、切ない恋の思い出に感情的になってしまう工藤。そんなとき、カムフラージュのはずの森島とのキスに本気になり、二度としないと思っていた恋に揺れる工藤だったが…。

作品情報

作品名
心はいつも迷宮の彼方
著者
ななおあきら 
イラスト
櫻井しゅしゅしゅ 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
ISBN
9784773002959
3.2

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(1)

萌々

(1)

(0)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
11
評価数
4
平均
3.2 / 5
神率
25%

レビュー投稿数2

純情刑事森島のまっすぐさに癒されます!

恋人をなくし、忙しい仕事で気を紛らわせている工藤、そしてそんな工藤の過去すべてひっくるめて、受け止めたいと懐の深いところを見せる純情刑事森島です。
行方不明の恩師を探すという謎解きとからめて、二人の関係が親密になっていきます。

恋人を突然なくした過去のある工藤は、恋愛に酷く臆病で、過去の恋人と似た眼差しをもつ森島に、心を引かれないように遊び慣れた風を装います。

森島には、そんな工藤が痛々しく思え、工藤が気にかかり・・
過去の男が工藤をどんなに大事にしていたかよくわかると、工藤の未練も大切にしてくれる森島!あんた大人だよ!
恋愛不器用な工藤も、森島へのストーカー事件をきっかけに、自分の気持ちもはっきりさせることができ、きっと二人は幸せになるだろうと期待させられるようなラストでした。

1

まっすぐ刑事×過去ある美人科捜研

ななお先生の、この度は火サスタッチ♪

工藤は、科学捜査研究所の『氷のプリンス』と呼ばれる男。
仕事以外に何の興味がなく、ラボに籠り、その綺麗な顔を崩す事はない。
工藤が結果レポートを持っていた際、別の案件で怒鳴っていた見知らぬ男が、一課刑事の森島であった。
「煩い男」だから工藤の記憶に残った森島だったが、行方不明の恩師を捜す先で、その森島に殺人事件の参考人として拘束され・・・。

あらすじより、恋になるのは遅いです。
出会いは良くなかったけど、工藤は他人に頓着しないし、使えるかも?で森島と一緒でも厭わないんです。
で、この森島、真っ直ぐで素直でまじめで、刑事らしく敏感に反応してくるから、工藤は、自分がゲイだとか売りをしていたとか話すんですね。
別によく思われたい訳じゃないし面倒だし、みたいな感じで。
最初は、ゲイ?売り?と工藤を良く思えなかった森島も、工藤の切ない生い立ちや過去、時折見せる美し顔を知るにつれて、どんどん嵌っていくんです。
工藤が一生懸命に探す恩師や死んだ恋人の影に嫉妬したり、自分を大事にしない工藤を叱ったり^^
工藤の方も、自分を思いやってくれる森島が離せなくなってくる♪
恩師の事件は悲しい結末だったけど、工藤の灰色人生は森島によって艶色に変えられていくのです!
元・海千山千クールビューティーがオボコくなって、ええ~話でした!

書き下ろしの第2話は、森島の所に同居した工藤を襲うストーカー話。
工藤の災難は、森島の身内から。
でも、それが実って、堂々と工藤LOVEを宣言する森島でした!
そして、やっと、工藤の内腿のイラストがあってホッとしました。
その前のエッチイ場面の絵には、森島の愛の深さを知る重要な刺青が入っていなくて「え?いいの?」って思っていたから。

工藤の排他ぶり、森島のまっすぐさ、両方ともよく出ていました♪
ななお先生の今まで読んだ作品に、外れ無いです~!

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