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妖魔なオレ様と下僕な僕 5

youma na oresama to shimobe na boku

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表題作妖魔なオレ様と下僕な僕 5

辰巳司野,骨董屋を営む妖魔
足達正路,浪人生

その他の収録作品

  • 星降る夜に君の手を
  • あとがき 椹野道流
  • あとがき 唯月一

あらすじ

妖魔の司野と迎える初めてのクリスマス…。
彼の下僕である予備校生、正路は、二人でささやかなお祝いをしようと張りきっていた。
ところが、そんな正路の前に、司野の宿敵、カギロイがふたたび…。
彼のもとに来ないかという誘いを突っぱねるや、なんと正路は5歳児の体にされてしまった。
この呪を解かないことには、毎週恒例の“司野の餌になること”もできず…。
お待ちかね!妖僕シリーズ、甘切なくドキドキの第5弾。

作品情報

作品名
妖魔なオレ様と下僕な僕 5
著者
椹野道流 
イラスト
唯月一 
媒体
小説
出版社
イースト・プレス
レーベル
アズ・ノベルズ
シリーズ
妖魔なオレ様と下僕な僕
発売日
ISBN
9784872575606
2.7

(4)

(0)

萌々

(0)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
10
評価数
4
平均
2.7 / 5
神率
0%

レビュー投稿数4

容赦なしの鬼畜振りにはちょっと引きました

司野(妖魔)の下僕になった正路は、司野が店主を務める骨董品店「忘暁堂」で働きながら、定期的に司野の餌である「気」を与える(Hをする)行為を続けています。
12月に入ったばかりのある日、正路は司野と迎える初めてのクリスマスに向けツリーを購入し家路を急いでいましたが、人気のない場所に差しかかった時、妖魔のカギロイに遭遇してしまいます。
司野を捨てて自分の元へ来いというカギロイの誘いを断った正路は、カギロイの怒りを買い子供(5歳児程度)の姿にされてしまいます。

妖僕シリーズの5作目です。司野と正路が同居するようになってから9か月が経過しています。
前作で登場した敵キャラのカギロイが今作でも登場し、クリスマスを間近にして浮かれていた正路を不幸のどん底へ突き落とします。
カギロイの登場はしばらくないのかな(前作のラストで二人の前からしばらく姿を消すみたいな事を言っていた)と思っていましたが、さっそくもう次巻で再登場してました…(早過ぎ!)

正路が子供の姿になってしまったという事は…まさかのショタH!?とドキドキしてしまったのですが、司野はいいお父さん(お兄さん)といった感じで正路に接していただけで、(残念ながら?)まさかのシーンはありませんでした。(でもお仕置き(お尻ペンペン)シーンが見られたのは良かったです)

司野が必死で正路を元に戻す方法を探す中、正路も何とか状況を打開しようとカギロイに接触を試みるのですが、またしてもカギロイの逆鱗に触れた正路は容赦なくボコボコにされてしまいます。
「ゴリッ」とか「ミシッ」とかいう音が鳴るぐらいまで痛めつけられる子供って…。いくら敵とはいえカギロイ鬼畜過ぎ!!さすがにここまで容赦ないとちょっと引いてしまいました。
でもボコボコにされた甲斐あってか、正路のある行動が糸口になり元の姿に戻ることができます。そして元に戻ったということで、無事に司野の食事タイム(H)が行われる訳ですが、今回に限っては正路から司野へではなく、司野から正路へ「気」が分け与えられます。
「疲れた」とぼやく司野ですが、力を奪われた訳ではなく一つになった気がするから悪い気はしない、と満更でもない様子だったのにはちょっと愛を感じました。

そして短編では事件が無事に解決した後日談として、クリスマスを過ごす二人の話が描かれます。
正路が段取りを整え、司野をホテルのディナーへ招待しプレゼント(銀製のブックマーク)を渡すのですが、な・何と!司野も正路に対してプレゼントを用意していて、しかもそのプレゼントというのが“指輪”というサプライズ振り。
まぁ司野からしてみれば、そこまで意識して指輪を贈った訳ではないんでしょうが、それにしてもラブラブな雰囲気満点で良かったです。

2

ショタ?!

初めてのクリスマスを間近に控えた司野と正路。
二人でささやかなお祝いをしようと張り切る正路の前に宿敵カギロイが現れる。
自分の下に来ないかというカギロイの誘いを断った正路は力を奪われ、5歳児の体にされてしまい……

唯月さんのイラストの力もあってまさかのショタ!?な一冊だった。
カギロイの呪を受けて5歳児の体にされてしまった正路。
呪を解くため主である司野と二人奮闘するが……

とりあえず、ショッタショタなままエロに突入しなくて安心した。

5歳児でも餌になれなくてもそばに置いてくれますかという話。
これはもう決定的にラブだよねえ。今さらだけどそう思う。

しかし唯月さんのカラーイラストの白ぱんつはすごい威力でした。

0

受けさまの大ピンチ勃発です

5巻目になりました妖魔なオレ様ですが今回は受け様が5歳児に
なってしまうと言う設定でのお話でした。
だからと言ってショタでは残念ながら?ありませんよ。
前作で強敵になっていた陽炎の仕業であります。
前回はなんとか他力本願もどきで大地の力を借りて撃退した
二人ですが、今回は初めて二人でクリスマスを迎える事で
少々うかれ気味で油断していた受け様が陽炎の呪いで子供に
なってしまうのです。
陽炎は受け様を自分の下僕にしようとしますが完全に拒絶され
攻め様を嬲る目的と受け様を追い詰め自分から陽炎の元へ
来させるのが目的で受け様を幼児の姿にしてしまうのです。
呪いはかけた本人かそれ以上の力を持った者にしか解けない。
その為に、攻め様は書物を不眠であさり手がかりを探す。
受け様は自分の不甲斐なさに落ち込みながらも攻め様の
手助けをしようとしますが、またもや意思の疎通が出来ず
受け様は自分が攻め様にとって邪魔な存在になったと思い込み
攻め様から離れ、死を覚悟しながらもせめて最後はほんの
少しでも攻め様の役にたつ為に陽炎と一人で対決することに
5歳児がカッターナイフで陽炎を刺しますが妖魔にそんな
攻撃が通用するはずもなくあえなく、殺されそうに・・・
それでも力が劣っているとわかっていながら攻め様は助けに
二人とも後がない状態で受け様は攻め様だけでも助けようと
自分の命そのものを攻め様に全て気を与えようと・・・・
今回は受け様の愛の力での火事場のなんとかみたいな感じで
取りあえず助かる二人、危機一髪でした。
そして受け様が陽炎を傷つけた事でそのナイフの血が呪いを
解くことが出来ると攻め様の亡き主人の書付に記された方法で
なんとか受け様の呪いを打ち破り元の姿に戻った受け様。
今回の事でまた二人の関係が濃密になったような感じです。
それに、いつもセックスは食事の攻め様がなんと今回は
受け様に最中に気を与えると言う、逆バージョンに!
攻め様は非常に照れ屋さんですから人間的な言葉はなくても
受け様への思いが感じられる内容でした。

0

微妙に想像できて痛いです

司野とはじめて過ごすクリスマスに意気揚々とデパートへ行き、ツリーとたくさんのオーナメントを買い込んだ正路は、行く手をカギロイに阻まれます。カギロイの誘いを断った正路は呪をかけられ、五歳児並みの体になりつつも司野のためにとあれこれ奮闘しますが、空回りっぷりは拍車をかけているような…子どもサイズで何事も大袈裟に思えるから?

今回はボロボロな正路がとにかく痛い…想像できる痛みと想像したくない痛みがてんこ盛りです。もともと妖魔は人とは違う感性を持ち、カギロイに至っては人に害成すことなんとも思っていないので、司野とカギロイの差を知るにはいいのですが…痛い。
絶望の際でボロボロになっていく正路の前に現れた司野の登場はヒーローみたいで格好いいはずなのですが痛くてそれどころではなく…

後日談の「星振る夜に君の手を」は救済するかのように、目一杯の幸せと温かい雰囲気しかないので最後の最後で救われた気分です。

2

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