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表題作誓約のうつり香

羽沢誓史 ゲイ専門のSMクラブのプレイヤー
南千宗 スポーツ誌の編集者

その他の収録作品

  • ダイヤは胸に飾るもの

あらすじ

7年ぶりに再会した高校時代の親友から突然の告白!しかも彼の職業は、業界屈指のSMプレイヤー!?学校でも一目置かれた優等生だったチカ。
その変貌に、雑誌編集者の南は驚くばかり。
しかも彼の専門は、道具を使わず言葉で嬲るプレイらしい!?「淫乱な君を見せてくれたら、好きなやり方でイかせてあげるよ」昔は見せなかった強い執着を露に、プロの言葉責めで口説いてきて。

作品情報

作品名
誓約のうつり香
著者
秀香穂里 
イラスト
海老原由里 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
ISBN
9784199003530
3.2

(16)

(2)

萌々

(5)

(6)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
7
得点
49
評価数
16
平均
3.2 / 5
神率
12.5%

レビュー投稿数7

言葉責め専門職の攻め

SMといっても口汚く罵られたり、痛い思いをしたりするわけではありません。
何故ならチカの専門は「言葉攻め」
丁寧な言葉・物腰で心のうちに踏み込むスタイルなんですね。

…いやっはぁー南へのLOVEがだだもれ大暴走で赤面ものな感じですね。
想いを語りだしたら止まりません…寧ろヒートアップします長いです。

個人的には好きな作品でした。
でも別場所レビューを見ると好き嫌いが別れる作品のようですね(´Д`)

チカの職業がSMプレイヤーなんで…当然何人もの奴隷契約、ショー…2人でいる時も電話やメールのやり取りがあったりしますからね…(;´∩`)
但し、チカは奴隷とは肉体関係持たない主義です。
持つタイプなら…評価は趣味じゃないにしたと思う。

「センちゃんLOVEー(o>ω は本当に伝わりますw
Sとしての本領発揮する反面で見せるセンちゃんへのメロメロ具合+臆病な感じがアンバランスで何だか可愛いなーって思ってしまったり。

4

チカの部屋に住みたい

ずっと読みたかった作品でした!
やっと出会えたチカxセンちゃんのストーリー、同人誌もたくさんあるんですね〜。こちらも思わず4冊ほど購入してしまいましたよ……
チカとセンちゃんは高校の同級生で、柔道部で切磋琢磨した親友同士。大学でチカがドイツに留学して音信不通状態になっていたが、7年後偶然再会する。チカは大金持ちの有名SMプレイヤーになっていて…という設定です。
チカは、高校時代はセンちゃんへの好意を匂わせもせずドイツに逃げた、という状態だったのに、再会後はまあ押す押す!
センちゃんはチカの気持ちも知らなかったし、ゲイワールドも勿論SMワールドも全く無縁の生活だったのに、チカにグイグイ迫られて、チカを拒めない事、拒めない理由はチカが好きだからという事、に気付いていくんですね。
この辺のセンちゃんの揺らぎ具合に大いに萌えます。
チカとセンちゃんの温度差、というか愛し方?表現の仕方?の違いはかなり大きなものだけど、センちゃん頑張って〜!と心から応援してしまう。
すっかりセンちゃんのファンになった私です。
(チカのSMスタイルは「言葉責め」なので、肉体的苦痛や恥辱系の描写はありません。)

4

せんちゃん、ってあだ名が良い!

高校の同級生と久しぶりに会ったら、、、
チカはなんとSMクラブの人気プレーヤーだった!

でも、出てくるSMはソフト?というか痛くないです。チカは奴隷に触れることもしない。言葉で相手を従えさせるプロだそうで。
そんなチカに「せんちゃん」と呼ばれる普通の男子はチカに惹かれていき、とうとう恋人同士になるんですが、せんちゃんにぞっこんなチカが素晴らしくプロで(笑)

奴隷に嫉妬しちゃうせんちゃんはお仕置きとして一週間のお試し奴隷をすることになるんですが、その経験で主人のチカ、ではなく恋人のチカ、が良いんだって気がつくわけです。その時のチカの嬉しそうに変わるところが萌えました。
チカはもう、せんちゃんは別格で可愛がるんですよね。

色々同人誌で出ているのを読みたくなりました。
これからの二人がきになる〜

0

チカの愛情は分かりにくい。

最初に言っておくと、かなり好き嫌いが分かれる作品だと思います。しかも両極端に。
私はかなり好きで、神と萌えのより神寄りな気分なんですが、万人受けしないということで、萌えの方にしておきました。
結構SM要素がたっぷり入ってるし、Sであるチカの愛情表現がちょっと常識外れなんで、分かりにくいんですよね・・・

スポーツ誌の編集者・千宗(ちひろ)は、ある日、先輩に騙されて入り込んでしまったゲイバーで迫られ、困ってた所を助けられます。
その助けた男は、あまりにも様変わりしてて最初は分からなかったけど、高校時代、共に柔道部で頑張ってきてた親友の誓史(ちかし)だったのです。

二人は高校時代、それぞれの名前から「センちゃん」「チカ」と呼び合ってたんですけど、そのままお互いをこの呼び方で呼びます。
なんかそれが結構好きでした。
チカは、高校時代からセンちゃんが好きだったんですが、思いを抑え切れずに高校卒業と同時に逃げるようにドイツに行ってしまうんですね。
何も知らないセンちゃんの方は物凄くショックを受けるんです。
だからこそこの再会をそのまま終わらせたくないという気持ちが働くんですが、チカの方もこの機会にセンちゃんをオトすべく、色々画策します。

多分この小説が好きになるかどうかは、二人のゲイくささを許容できるか、チカのぶっ飛び具合を理解できるかにかかってるんじゃないかと思いますね。
二人とも柔道をやってたんで、結構体格がいいんですよ。
あと、チカは、言葉攻めを得意とするプレイヤーで、数多くの奴隷を抱えてます。
奴隷とセックスはしないと言いつつ、ギリギリのところもあるし、二人でいる時も奴隷から電話がかかってきたり、クラブでショーをしたりする。
更にはセンちゃんに対しても普通のとは違う愛情の示し方をするもんで、SM属性のないセンちゃんはかなり翻弄されて戸惑うんですよね。
そういうチカを「ひどい奴」と思ってしまうと、読むのが辛いかもしれないですね。
センちゃんの方は、翻弄されつつも軸のブレない人なんで、流されて許せる部分と、どうしてもだめな部分はキッチリ言います。
ま、それがなかなか線引きの難しい所で、二人が結ばれた後の番外編の方で、ちょっとこじれるんですがね。

私は、ただ見てるだけならこのチカという人物が嫌いではなかったですね。
Sとしての本領を発揮する反面、大好きなセンちゃんにはメロメロでこれでもか!ってなくらいに乙女だったりする部分があまりにもアンバランスで、そこがかわいいなと思ったりするんですよね。
SMモノを一冊でも読んでて、別に嫌いじゃないとわかってる人は読んでみてください。損はないと思います。
そうじゃない人にはあまり薦められないですね。

6

ガチってやつですか?

雑誌掲載分と書き下ろしで1冊になっています。雑誌掲載分(表題作)のお話は、導入っていう感じで、評価するとしたら中立がイイトコかな。いまひとつキャラが立ちきっていない感じがしました。ガタイがいいはずの南(センちゃん・受)がどうしてもチマチマしたボクちゃんに見えちゃって…。

しかしながら、書き下ろし分のほうでやっとノってきたというか、本領発揮というか元柔道部員のデカイ男のガチな関係が繰り広げられたので、読後感としてはソコソコ満足いたしました。
何がいい部分かといえば、チカ(攻)の天然なS的発言でしょうか。意外とその中に、ワンコ的な内容が混じったり、立場としたら「SがMに奉仕をしている」という、基本的なSMの上に成り立っているお話だという事を感じます。

SMだっていうから、どんなのかなー?っと思って読みましたが、書き下ろし分にSMシーンはタップリあるものの、精神的にも肉体的にも読み手側は殆ど痛みを感じないような内容でした。なにせ根本的に「センちゃんラブ」のチカなのと、価値観が一般人のセンちゃんですから、カップルの間にSMが成り立ちませんよね。
(という割には、しっかり開発されているノンケのセンちゃんではありますが。)

もう一つ、今回も登場する皆さんが一生懸命お仕事しています。センちゃんはスポーツ誌の編集で、あれこれ悩みながらもきちんとステップアップしているし、チカはSMショウと財テクでとんでもない贅沢暮らしができるくらいだし、脇の皆さんもちゃんとお仕事しています。一人間違っちゃってるオコチャマも出ていますが、彼はもちろんきちんと躾けられるんでしょうね。
それから、バー・鍵は「虜―とりこ―」にも登場してましたね。

2

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