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劇中劇ならぬ作中作

漫画「純情ロマンチカ」の登場人物である小説家、宇佐美先生さまにより書かれた作品…という設定の小説。
漫画上の宇佐美秋彦先生曰く、「趣味と実益と妄想を兼ねた」とのことで、まさに先生の願望垂れ流しのような内容です。
小説内の秋彦さんは、家事をそつなくこなし、仕事にも熱心な出来る男。そして美咲は小さい頃から秋彦さんに恋している設定の健気な少年。
そんな二人がすれ違いながらも結ばれる王道ストーリーに、漫画既読者がなんてこったい/(^o^)\と思うのは確定的に明らか。
宇佐美先生の妄想に胸が熱くなります。
また漫画未読の方には、ベタな設定をベタに書いているけれども、何故それが王道と呼ばれる所以かが分かる小説としておすすめ致します。

待望のファンディスク

前作より過激な内容でファンサービスに富んだ本作は、前作ファンならきっと満足すると思います。
克哉×克哉が個人的にお勧めです。

気になった点としては、ルートによってHシーンのばらつきがあるのが残念。
またしっかり作られた設定で丁寧に書かれたストーリーが冗長に感じるところがありました。
深い心理描写や詳しい仕事のやり取りなどのテキスト量がすごく多い。ゲーム性が薄くなっている要因で、AVGというよりノベルゲームです。
小説なら構わないのですが…

最後にタイピングゲームですが、これをクリアしないとでないCGやイベントがあるのですが、難易度低めなので安心です。