ホモ子・アンドリューさんのマイページ

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最終巻・・・だと?!

が、がーーーん。終わっちゃった・・・吉原さんの最近の感じだとあと3冊くらいは引っ張るだろうとおもってたのに、終わっちゃった!終わっちゃったよ!!(´;ω;`)

というわけで最終巻でした。私は最初の単行本やらOVAやらドラマCDやらでオチを知っているので、そこまでをどう持っていくのかってところに集中して読みました。
例によってストーリーの説明が難しいのですが、要するに大人気ないイアソン様が、リキの元カレ・ガイを筆頭とするリキの仲間たちに「こいつは俺のだ!」と激しく主張した結果、ガイが逆上してリキを誘拐しちゃったよ!そんでイアソン様がリキを助けに行ったら、ガイに「お前を殺して俺も死ぬー!!」ってやられちゃったよ!さあどうしよう!ってかんじだと思ってください。実際はもっと耽美でギリギリな雰囲気ですが。

今回一番グッときたのは、リキがイアソンに対する気持ちを自覚するところです。リキとイアソンは激しく身分が違っており、「ペット」と「主人」という関係にあるので、お互いに本心で何を考えているのかわからない。けれどもイアソンがリキを「ペット」本来の枠を超えて扱っていることにこそイアソンの気持ちが表れているんですね。そのことをカッツェに指摘され、イアソンのことを考えるにつれ、リキもまたイアソンに対する気持ちについて真面目に考え始めます。
「好き」とか「恋」なんていう甘い単語は、『間の楔』にはけして登場しません。そんな生ぬるい部分をぶっとばしたところで二人はつながっています。最初の単行本で、OVAで、ドラマCDで、私はこの物語のラストを何度も経験しているのですが、やっぱり読むと特別な気持ちが湧き上がってきます。
クライマックスのイアソンの行動や、「どちらか選べと言われたら、間違いなくガイを選ぶ」はずのリキのとった選択は、怒涛の展開の中でお互いへの深い想いを表しています。

吉原さん自身も仰っていますが、今のBLではこんな壮絶なラストは書けないでしょう。そもそもお互いを「好き」とかなんとか言い合ったりしない関係なんて不可能!ほんとにJUNEだから成立した物語なんだな、と思います。これは腐女子を自覚する人であれば是非一度は読んで欲しい物語です。

でも実は、もっとイアソン様とリキがイチャイチャしているところを見たかったなんて思っていることは内緒です!

私の不良×優等生の原点

中村明日美子さんの『卒業生』を読んで、自分の不良×優等生BLの原点といえばこれだなあ、と思い出したのでレビューしてみようと思います。といってもメインカプは高校生・江本×右京先生なので、この巻のラストに収録されている脇カプの不良・山崎×優等生・遊佐のお話『君が僕を知ってる』のことを少し。

一匹狼の不良・山崎と、かわいらしい優等生の遊佐。二人の関係は、遊佐が学校の不良グループから暴行を受けていたところを山崎が助けたことから始まります。山崎はまだまだ青いし、遊佐は超受身だしで、なんとも危なっかしい二人なのですが、二人の関係を知っている江本や右京先生などに支えられながら、なんとか卒業までこぎつけます。

『君が僕を知ってる』は、そんな二人の卒業してから5年後?くらいのお話。山崎の浮気が原因で二人はとっくの昔に別れており、あの純粋でけなげだった遊佐は、ライター+大学教授のヒモ+水商売で食い繋いでいるというスレっぷり。山崎は山崎で、文句をタラタラ言いながらしがないサラリーマンをしています。
そんな二人が偶然再会し、山崎は遊佐に復縁を迫ります。それを拒否する一方、パトロンである大学教授が海外に行くことになり、一緒に来ないかと誘われます。そして遊佐が選ぶのは・・・

この二人の、卒業後にやっぱり別れちゃいましたっていうリアリティがすごくいいです。高校という閉ざされた環境の中では手を取り合っていられたけれども、大学に入って環境が変わり、選択肢も増えれば、「なぜこの人と付き合っているのか?」ということが改めて疑問になるのも当然です。そこで山崎は「男同士は普通じゃない」というプレッシャーに耐えられなくなり、遊佐を突き放すようにして別れてしまうんですね。最低な男だとは思いますが、弱くてしょうもなくてかわいいです、山崎笑
逆に遊佐は強くなったな~って思います。はじめはレイプされてめそめそしてるばっかりだったのに、このお話では山崎にはっきり自分の要求を言えるようになっているんですね。こうなってこそ、男同士の恋愛の意味があるよなって思います。

今やおっぱいの大きいおねーちゃんたちがわんさか出てくる漫画がアニメ化しちゃったりなんかして、すっかりBLとは遠いところに行ってしまった印象の極楽院櫻子さん。何を隠そう私の腐女子人生で初めて収集したBL漫画といえばこの『ぼくの好きな先生』なので、なんだか感慨深いです。メインカプの江本×右京先生も、1巻の時点では江本がショタっぽかったり、いろいろと波乱万丈だったりするので、こっそりオススメしたいシリーズです。

同級生「だった」季節

もーーーね、どこをとってもいいんです。どのページを開いたってすばらしいんです。「卒業生」の感動のおかげで、超久しぶりな腐女子のお友達から「読んだ?!」ってメールもらっちゃったりしました。それくらい、パワーのあるお話です。

季節は冬から春に移り変わり、彼らが目の前に迫り来る「卒業」をまなざし、向き合い、そして通り過ぎてゆく、そこまでのお話です。ゆっくりと着実に、迫ってくる終わりの時間に向けて準備していく二人。卒業するところでこの物語は終わります。

同じ制服
同じ靴
同じくらいの背の丈
初めて出会った季節
君がいた季節
同級生だった季節

このラストのモノローグがものすごく好きです。とても切ない。この巻では特に、彼らの素質がとても違っていること、目指す方向も全く別方向であることが強調されます。それでも今まで一緒にいられたのは、同じ制服を着、同じ靴を履き、同じくらいの背の丈の、同級生だったからです。彼らが制服を脱ぎ、同級生「だった」季節を終えて別々の道を歩き出したあと、果たして彼らがまだ寄り添っていられるのかはわかりません。私の個人的な感想ですが、「卒業生」の二人にはなんとなく儚く危うげなにおいがしていて、同級生の時間が終わってしまったあとどうなるのか、単純な甘いハッピーエンドだとは思えませんでした。
けれども彼らが「同級生」の季節を終え、「卒業生」になったあと、例え恋人同士でなくなってしまったとしても、彼らの恋愛にはお互いを高めあえるような大きな価値があったと思います。もちろんずっとずっと心を寄り添わせていてくれることを願ってますが!!

私は今回アニメイトで買ったので、特典にふたりのラブレターをいただきました。これもとっても可愛いです。でも別の特典があった、なんて話を聞いちゃったら、気になっちゃいます><

これだからBLはやめられない。

ちょいちょい、「オペラ」のほうで読んでいたので、なんとなくお話は知っていたのですが、まとめて読むとやっぱりグッときますね。感想とかレビューとかがちゃんと書けるレベルじゃないのですが、とりあえずいいたいことを叫んでおきますと、BL読みでよかった・・・!!

「同級生」に引き続き、この「卒業生」も、不良×優等生という王道な設定だし、じわじわ進んでいく二人の関係に大きな事件があるわけでもなく、けっして特別な物語ではないはずです。なのにこんなに素晴らしい。ほんっとこういうお話は作者さんの力量が出ますよね!
恋をして、相手の一挙手一投足がきらきらして見えたり、ささいな言葉が気になったりすること。人から見たら凡百の恋物語でも、自分にとってはかけがえのない、たったひとつの大切な気持ちであること。そういうことを意識させてくれます。

もー何言ってるのか自分でもよくわかんないんですけど、とにかくこういう物語を、素直にいいって思えることって、自分の心のやわらかく優しい部分を大切にしてあげることにつながるよなって思います。明日美子さんの漫画はほんとにうまいので、読むべし!読むべし!

樹生さんデビュー作

個性的な作風(笑)に定評のある樹生さんのデビュー作、ということで読んでみました。が、大変読みづらい作品でした。作家さんといえど文章を書きなれてないな~って方や、文体にものすごいくせのある方も少なからずいますがまさにそれで、「誰が」「どこで」「何をしている」っていう物語の基本情報が欠けていて、「ん?」ってなっちゃうところが何箇所かありました。疲れて脳みその情報処理能力が落ちてるときに読んじゃダメですね。

全寮制の名門校、清水谷学園に通う丈&繁方カップルの珍奇な寮生活を描いたお話です。彼らの住む第一寮には、恐るべき美貌の持ち主かつ冷酷な支配者である寮長・忍がおり、彼の悪戯(というにはあまりにも酷い仕打ちですが)のせいで二人は周囲の公認カップルとなってしまいます。それにも全然めげずに同室でイチャイチャしている二人ですが、あるとき丈が身体の不調を訴えるようになります。胸も膨らんできているし・・・もしや妊娠?!

このあたりがデビュー作ながら樹生さんは樹生さんなんだなぁ~と思っちゃいます。実は単なる想像妊娠なのですが、BLで想像妊娠で産婦人科にお手々つないで受診に行くカップルなんてはじめて読みました笑 しかも大人しい美人風ふうの攻・繁方は、丈を妊娠させたかもしれないのに落ち着いたもので、ちゃんと認知するよって言ってくれ、両親にも連絡しちゃうわけです。全国のヤリ逃げ男子諸君に聞かせてやりたいですね^^ 反対に受の丈はエッチに関しては奥ゆかしいものの、非常に元気でイキのいい受なのですが、想像妊娠しちゃうような繊細さを持ち合わせているというギャップに若干萌えました。

全体的に懐かしのドタバタ学園コメディってかんじでした。畳み掛けるようなテンポの樹生節はまた存在しておらず、樹生さんにもこんな時代があったのね、と感慨深く思いました。

表紙で避けてた私は愚かだ

山中ヒコさん大好きだけど、これはきっと違うんだろうなあ、と思って避けていた作品。読んでみたら大変良かったです。危機回避能力ってたまに私の薔薇色BL生活を邪魔しますね!

女として育てられた武家の側室の子・鈴は、母の死後、虫かごに閉じ込められたような生活のに嫌気が差しています。そんなある日、町で悪漢にからまれたところを町人の新三郎に助けられ、初めて「男」を目の当たりにします。彼への憧れから、男に戻りたいと願うようになった鈴に、父親は突然の嫁入りを命じます。父親の残酷な命令に大人しく従いますが、「助けてほしい」と願いながら出向いた嫁ぎ先にいたのはあの新三郎でした。

ほんっとに濃厚なお話でした。うばやの子・荘太が蝶を虫籠に捕まえてくるのを自分と重ねるところや、父親に優しい言葉を望みながらも酷な命令を受け入れるところ、新三郎への憧れから「男として認められたい」と願うも、新三郎が鈴に求めるものが違っているところなど、ともすれば見落としてしまいそうになる描写から胸に迫ってきます。あくまでも鈴が周囲の人々に対して、表面上淡々とした態度を取っているからなおさら切ないです。
また、新三郎が「この世に銭で買えねぇもんはねぇ」と豪語しておきながら、鈴の心が金銭ではどうにもならないことを嘆くところもよかったです。確かにありがちといえばありがちなんですが、キュンキュンしました。

同時収録の『新しい武器』も面白かったです。特に後編冒頭の染谷の子供時代の部分。幼少期のトラウマってBLによく登場するモチーフですが、あくまで平静な筆致で、けど説得力をもって描かれていました。すげえ。

いやほんっと山中さんは上手いですね!最近は一般誌でも描かれてますけど、BLからいなくならないでほしい逸材であります。

ジュネ時代の西炯子

最近『娚の一生』で話題になった西炯子さん。『娚の~』は一般向けなのですが、この人BLの人じゃなかったかなあと思い、お友達に聞いてみると、「今はおとなしくなっちゃったけどジュネに描いてた頃は本当に良かった!!」という力強いコメントが。彼女のオススメがこの『天使にならなきゃ』です。なるほど尖った作品集でした。

表題作の『天使にならなきゃ』はホテルのボーイとして働く晴海が、記憶喪失の少年・遵希の面倒を見るはめになる話です。
晴海は一文無しの遵希をエレベーターボーイとして働かせるのですが、目を離した隙に客にお金で買われてしまいます。不本意に抱かれたことに泣きだす遵希を哀れに思いつつ、晴海は「汚い」と思う気持ちをぬぐいきれません。
このへんの描写の痛々しさはさすがのジュネでした。晴海の気持ちは残酷だけどリアルです。そこから遵希がいなくなり、再会してエンディングを迎えますが、たったこれだけのページしかないのが信じられないほど密度の濃い物語でした。

それから藤棚さんもおっしゃってますが、『出口』がとても良かったです!主従関係に奥さんが絡んで泥沼です。
最近のBLではなかなかお目にかかれない、胸の奥を引っかかれるような作品集でした。願わくば中~高校生くらいの頃に出会っておきたかったな、と思います。

秋山くん1.5 同人R18 コミック

のばらあいこ 

あの「ドドM特集」の続編です

昨年私を最も震撼させたアンソロジー、『Baby vol.11 ドドM特集』。粒ぞろいの作品群の中でも1、2を争うほど面白かったのが『秋山くん』です。その続編がこちら。

Babyのレビューのほうには書かなかったのであらすじを書いておきます。
目立たないチビの柴くんは、あるとき不良に絡まれているところをヤンキーの秋山くんに助けられ、それ以来片想いをしています。そして突然の告白に踏み切るのですが、告白の瞬間、柴くんの視界には秋山くんしか見えていなかったものの、実はまわりにその友人たちがいて、なんだこいつとばかりに秋山くんの部屋に連れ込まれてしまいます。秋山くんの部屋で繰り広げられる事情聴取。秋山くんは柴くんのことを覚えていないのですが、柴くんの秋山くんへの一途な想いがわかるにつれ、ほだされてしまいます。

こんなあらすじじゃ全然面白さが伝わらないのですが、とにかくキャラクターがいいんです!!!
柴くんは地味でチビでちょっと卑屈だけど、とにかく秋山くんのことが大好きです。その湿っぽく熱っぽい大好きぶりが読んでいてビシバシ伝わってきます。もう柴くんのモノローグのページだけ加湿器がついてるんじゃないかってかんじです。
秋山くんは秋山くんで、美人ながらも気の抜けた不良で、ずーっと何を考えているのかわからない。けどそこがミステリアスで、かつちょっぴり柴くんに好奇心を覚えた瞬間、受け入れる体勢を作り上げている柔軟性の持ち主なんです。
で、そんな秋山くんの変化についていけない友人たちも普通っぽくてかわいい。柴くんをからかうときはとても残酷だし、柴くんと秋山くんがおっぱじめてしまったあとは気まずそうに目をそらしたりと、リアルな存在なんですね。

続編の同人誌では、これといった話の展開があるわけではないのですが、柴くんと秋山くんが更に歩み寄っている様子が見られます。柴くんは相変わらず秋山くんのことが大好きすぎてテンパりまくりで、そして何をするのかわからない爆弾みたいなかんじです。また、秋山くんの友人の一人が、もしかしてこの二人の影響を受けて・・・?みたいな描写があるので、さらなる続きに期待します!!

この作家さんは、湿っぽく熱っぽい空気感を表現するのが本当に上手です。もじもじとくすぶっている気持ちが、読んでいて全身で体感できるかんじです。この面白さはほんっと読まないとわからないので、今後の注目作家として是非読んでみていただきたいです。

もー吉田のバカ!かわいいんだよ!

相変わらずの二人です。いたずらされたりからかわれたり、恥ずかしい思いをしたりさせたりしながらイチャイチャイチャイチャしてますwwこの巻は1,2巻と比べて、吉田も佐藤もデレ成分が多かったんじゃないかなと思います。んもうしょっぱなの吉田の「何?あっチョコだ!」からもうかわいくてかわいくて・・・。

この巻の新キャラは、美少年の村上くんとゲイの西田くん。この西田くんがめっちゃツボでしたww女子たちにいじめられている吉田を助けてくれるところで初めて登場するのですが、素で「この俺を気がすむまで殴れ!」とか言い出すんです。めっちゃ笑いました。この西田くん、実は吉田に惚れてます。
腹黒の佐藤と違って西田くんはめちゃくちゃいい奴なんですね。昔はめちゃくちゃモテたけど、告白してくれる女の子に悪いからってゲイを公表する始末。誠実な人です。そんな西田くんの人柄を知った吉田は、佐藤に対してうっかり「なんで俺 おまえとつきあってんだろ」とこぼしてしまいます。
あ~も~吉田のバカ!吉田のこういう物慣れないところがほんとにかわいくてたまらないです。そして吉田・佐藤・西田くんの三人で微妙な三角関係が生まれたようです。

このシリーズってお話としてはすごーくシンプルで、めちゃくちゃモテる男がなぜか冴えない主人公を好きになってくれるという、昔のりぼんみたいな乙女ちっく少女漫画の構造そのまんまだと思うのですが、なぜかすごく面白いんですよね。これを面白いと思う気持ちは、「乙女の夢」なんて今さらなもの(笑)で片付けられないと思うのでなんだか不思議です。

ちなみに山中&とらちんにも進展がありました!とらちんがなぜ山中を好きなのかが解明されるのですが、ええー、とらちんそれはないぜ、と思いましたwwあと山中の性格があまりにも酷すぎる!ww

攻視点のほうが面白いです

数年前の人気作の割にレビューが少なくてびっくりしました。レビューするまでもなく読めばわかる作品だからってことなんでしょうか。
かく言う私も、ブハーありえない!なにこの5倍くらい体格差のある受と攻wwショタケットの基準だと完全にアウトwww(ショタケットというイベントでは、扱うものがデリケートな問題をはらんでいるため、攻の肩幅が受の倍以上あってはいけないとか厳密なルールがあるらしいです)とか笑いながら読んでいたのですが、最近はこれもBLの一つの到達点なのかなあ、と思えてきました。

ストーリーは、借金のカタに競売に掛けられた美貌のロリロリ大学生・綾瀬を、悪徳金融業を営む狩納が落札し、その日から借金を口実に可哀想な綾瀬のセックス漬けの日々が始まるよ!みたいな感じです。絵に描いたような愛らしい不幸少年(でも設定上は大学生・・・)の受と、絵に描いたような悪い男の攻で、受はイヤイヤ言いながらアンアンゆっとるし、なんだかなァ、と思わなくもないのです。けど、なんかよくわかんないけどすっごい面白いんですよね!

こういうタイプの攻が出てくるときに、「こんな酷いことをしてしまうのはお前に恋しているがゆえだ」っていう免罪符が必ず登場すると思うのですが、このお話ではそれが顕著で、しかも説得力があるんです。実際狩納は相当ひどいことをしていますが、「これこれの事情で昔っから好きなんです、でも自分、不器用なもんで・・・」と言われたら、「それなら仕方あるめぇ」と情状酌量の余地が出てくるというか。ついでに綾瀬はそんな狩納の気持ちにはまったく気がつかないニブチンなわけです。うまくいくはずがない!笑

特にこの漫画版の1巻は、攻の視点でお話が進むので、綾瀬のことが大好きだけどその気持ちが全く空回りしているのがコメディテイストを交えて語られるので、かなり面白いです。先に綾瀬視点で話が進む痛々しい小説のほうを読んでいたので、なおさら狩納の不器用さを可愛く思いました。
この漫画版のほうもシリーズが長く続いていますが、2巻からは受視点に戻ってしまうようなので、とにかくこの1巻をオススメします!