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それが『好き』っていうこと…!?

仮面夫婦の両親の下で本当の愛情を知らずに育った少年雑誌のSF漫画家、大沢孝史は、両親に代わり妹の面倒を見てきたせいで、重度のシスコンです。

妹の有香はしっかり者で孝史のマネージャー兼チーフアシスタントをしていますが、家事全般は全く残念なタイプでした。

アシスタントを募集することになり、同居中の妹に手を出す心配がない『女には興味のないゲイ限定』という条件の下、朝川光希と出会います。

光希は健気で相手のことを思いやるとてもいい子でかわいらしい性格です。また元々、世話好きでアシスタントの合間に家事をこなし、誰かの役に立ち必要とされる喜びを初めて知りそれが恋心へと変わっていきます。

話の流れでついうっかり「好き」と告白してしまいますが、女好きの遊び人でキャバクラの常連、且つおつぱい大好き星人の孝史には嫌悪感はないとはいえ、受け入れらえることはありませんでした。

孝史は光希に対していなくなったら生きていける気がしないし、家族みたいに大好きで大切に思っているし、幸せになって欲しいと思っていましたが、ゲイの人気漫画家の登場と、光希と口論し勢いで体を重ねてしまった事で、徐々に根底の気持ちに気付かされていきます。

告白シーンではSFの漫画家さんらしく、「男とか女とかそんなちっさい枠には当てはまらず、朝川光希という“生命体”が好きで、宇宙でただ一人の恋人なんだよ!しっかり聞いたか、この野郎!」の言葉に深く感動しました。

また、妹と仲間を招待した人前式のシーンでは、「この世に存在してくれて俺の側に居てくれればそれだけで俺は幸せなんだ。光希は一生、俺が守る。」と誓った台詞もとてもよかったです。

あて馬さんの『受けに見える攻』、茜真琴さん、『攻めに見える受』、高橋基紀さんの設定も楽しめました。好感が持てるお二人なので、こちらの最終的にはカップルになるストーリー展開もあればうれしいです。

あとがきにもありますが、作者さんが実際に漫画家さんのアシスタントをされていた経験があるそうで、業界ネタも含めストーリーを時にはコミカル且つわかりやすい文章で展開されていて、興味深くしっかりと読むことができる作品だと思いました。

また街子マドカ先生の表紙、イラストもイメージにとてもあっていると思います。

ストーリー展開がとてもすばらしかったので是非、ドラマCD化を希望します。(時に、光希のおつぱい大好きな孝史に攻められるシーンや、おねだりするシーンを音声で聞いてみたいです。光希の萌えが倍増することでしょう…!!)

時には、かわいらしい文体も良いのでは!?

セレブ&ゴージャス、横文字のキャラ名イメージが私の中で強い水上ルイ先生ですが、花小蒔朔衣先生の表紙イラストとあらすじのタヌキの恩返しに惹かれ手にしてみました。

将来有望かつ美貌に恵まれすぎて普通の恋愛に飽き、新宿二丁目で一夜の恋を楽しんでいる鷹司恭一郎(攻方)と、彼に危ないところを助けて貰った人間に変身できる白いタヌキ、空太(くうた)との恋模様です。

ストーリーは、恭一郎視点、空太視点と交互に展開されています。空太視点の本文は、純粋無垢なかわいらしい彼に相応しく少し幼い箇所もありますが、視点が交互になっているのでだらける事無く読めるかと思います。

「僕は助けてもらった白いタヌキで、恩返しにきました」という空太を逆ナンと最初は思った恭一郎でしたが、いつの間にか空太にハマっていきます。

空太のセリフと仕草はあまりにもかわいらしく、またお決まりですが発情期になると獣耳&モフモフのしっぽが出てしまい、可愛らしいイラスト効果もあり堪能いたしました。

相手に純粋に恩返しがしたいという一途な思いと健気な空太に、恭一郎が癒され本気の恋に目覚める過程がよかったです。

脇キャラですが、着物姿が素敵な小説家、有村さん、お相手の実矢君(実は雄のミケ猫)達もストーリーを素敵に盛り上げてくれています。次回作があれば彼らの出会い編や恭一郎と空太の新婚生活編を読んでみたいです。

最後の方まで空太をタヌキだと信じていなかった恭一郎ですが、実は彼と関わりのある人物の中に猫又、狐、鼠などが存在していたのです。もし自分の周りにも実在したら、仕事も少しは楽しめそうなのですが…。特に空太くんのようなかわいらしい美少年タヌキが居てくれたら、寝る時はギュッと抱っこしたり、時にはヒト型になってもらい愛でながら眠るのもいいな。(もちろん変なこと!?は断じてしません、多分……。)