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思わず表紙買い


あらすじも確認せずに表紙買いをしたこちらの漫画、思わぬ大当たりでとても満足させていただきました。
内容は省かせていただきますが、カップリングは無愛想なカウンセラー×潔癖症な秘書となんとも美味しそうなものとなっています!

お話は全体的にゆったりとしていて、ストーリーを楽しみたい方におすすめしたいです。
絵の方も繊細なタッチで描かれており、お話全体の雰囲気がとても綺麗だなと感じました。

二人の関係や城谷さんの過去、10番目の空欄など謎を残したまま今回は終わってしまったので、ぜひ次回も買わせていただきたいと思います。

いい意味で期待外れ

ネタバレ注意です!


前回のあとがきで恋愛面もあると作者さんが仰っていたので、色々と妄想を膨らませていたのですが、見事にこうきたか…!となる展開でした。
私にとってはいい意味で期待外れだったのですが、あの鬼畜な犯罪者・篠原による浅野先生の完全調教(笑)を望まれている方にたちは、後半の展開にあれ?となってしまうかもしれません。
その辺りで少し評価は別れてしまうのではないでしょうか。

それはさておき。
今回はちょうど回想部分で終わってしまったので、とても続きが気になります。
次回はおそらく本当の鬼畜な犯罪者とのめくるめく官能の日々が綴られていることでしょう…!待ち遠しい!
篠原との今の関係がどうなっていくかも、気になるところですね。

余談ですが、2巻を読んだあとに1巻を読み返すと、伏線があちらこちらに散らばっていて面白いですよ!

まばたきを三回


恋人を不慮の事故で失った主人公・一佳と、そんな彼の前に幽霊として現れた恋人・令のおはなし。BLはファンタジー!とよく言われますが、本当の意味でのファンタジー要素が溢れたおはなしです。

凪良先生の小説は透明感があり、とても読みやすいのでわたしは好きなのですが、いわゆる“そういう”シーンが少ないので物足りないと感じられる方も多いでしょう。この作品は幼い頃の回想も間に挟まっているので、なおさらそう感じてしまう方がいらっしゃるかと思います。

だけど、わたしはそんな凪良先生の文章がとても好きです。亡くなった恋人を一途に想い続ける主人公の一途な気持ちに思わず心を打たれてしまう、そんな素敵な文章を書かれるからです。心情描写が丁寧に書かれているBL小説を読みたい、という方にぜひぜひおすすめしたい一冊。

後半にん?と感じるところがあったので評価は“萌”とさせていただきます~。

言葉にできない


BLという代物はわたしにとってある種の娯楽であり、あまり公にできない密やかな趣味でした。
もともと活字を追うことが好きで、“BL”という枠組みでなしにできるだけ沢山の小説を読んでいきたいと思っていたので、世の名作と言われる作品をある程度は認知していたつもりです。
しかし、今回本作を読ませていただいて、「こんなに素晴らしい作品があったのか…!」とBL小説としてではなく、ひとつの作品としてひどく衝撃を受けました。
稚拙な文章しか書けない自分がこの作品のレビューを書くのはあまりにも滑稽だと感じましたが、この素晴らしい作品を一人でも多くの方に知ってもらうため、この場をお借りさせていただきます。

本作の主人公・堂野は真面目でまともな公務員。
家庭は持っていないものの、家族とそれなりに幸せな毎日を過ごしていた、極々平凡な男でした。
そんな彼の人生を一変させたのが、身に覚えのない痴漢の罪です。
もちろん彼が罪を犯したわけではないので冤罪を主張し続けますが、それが裏目に出てしまい、最高裁判所まで闘った末に負けてしまった堂野は、初犯でありながらも執行猶予なしの二年の実刑判決を受けてしまいました。
そんな彼に執着する攻めが、殺人の罪を犯したことにより長期刑を受けた喜多川です。
日々死にたいと願い続ける人間不信の堂野と、殺人犯でありながらも純粋無垢な喜多川のおはなしには、BLによくあるとんでも展開は一切ありません。
今わたしがこうしてレビューを書いている間にも起こっているかもしれない、壮絶でありながらもどこにでもありうる平凡なおはなしです。

それなのに、ひどく心を奪われる。
どうしようもなく、この物語が愛しくなる。

わたしはこの文庫に収録されている【箱の中】と【檻の外】の新書版をどちらも読んでおりません。
そのため、みなさまのおっしゃるその後のお話などの知識は一切ないのですが、それらを抜きにしてもこの作品が名作であることは間違いありません。
なぜ新書版を買わないのか…その理由は「お金がない」に尽きるので(笑)余裕ができたら購入させていただくつもりなのですが、この文庫一冊だけで彼らの間に芽生えた愛情と幸せは十分に感じられると思うのです。

ううん…本当に言葉にできない。
「名作である」この一言に尽きます。

ちなみにBL界では有名な三浦先生が解説をなさっているのですが、そちらも要チェックです!
三浦先生の愛溢れる解説と共に作品を振り返り、もう一度読み返す…気がつけばすっかり木原先生の虜となっていることでしょう(笑)

置いてきぼり感が否めない


両性具有の主人公が怪しげな同類に出会うことによって、アブナイ世界に一歩踏み出しちゃうおはなしです。
近親相姦に乱交、マニアックプレイもなんでもありの今までに読んだことのない部類の小説でした。

“しゅみじゃない”と評価をつけさせていただきましたが、それはわたしがエロ百パーセントの展開についていけなかっただけなので、エロ重視小説もどんとこい!な方にはぜひぜひおすすめしたいです~。
本当にそういうシーンしかないんです…BL小説というよりはむしろ官能小説に分類されるのではないでしょうか。

前半は大好きな(!)近親相姦要素が満載だったので激しく萌えたのですが、おはなしが進むにつれて主人公がだんだんと淫乱な受け様になっていってしまうのです。
両性具有なのでプレイ内容も酷く濃厚で、え、え、ちょ、それしちゃうの?え!?と思いながら読むことも多々(笑)

マニアックすぎてついていけない、という方もいらっしゃると思うので、他の方のレビューも参考にされてからのご購入をおすすめします(・ω・´*)

あたたかいおはなし


恋愛詐欺師な主人公・透(仮名:蓮)と有名な病院の長男である攻め・加賀谷の切なくてあたたかいおはなし。
透はよくいる性悪な主人公かと思いきや、おはなしが進んでいくにつれて愛に飢えている可哀想な少年だということが分かりました(それでも詐欺はダメですけどね!)。
加賀谷はどこまでもお人好しで、優しくて、透が唯一騙したくないと思い、好きになってしまったカモです。

犯罪者が主人公というのはよくあるのですが、クリスマス番外編の、罪を償った彼が社会に出ていく話がとても心に響きました。
当たり前のことなのですが、前科持ちというだけで色眼鏡で見られてしまう透に自業自得だと思う反面、哀れに感じてしまいます。
凪良先生の繊細な文章も相俟って、本編よりも胸が締め付けられるおはなしでした。

また、朝南先生のイラストが小説の雰囲気にとてもあっていて素敵でした~!
表紙に惹かれて(あと作家さん買い)買った本だったので、挿し絵にいちいちトキメイてしまいました。

余談ですが、作中に出てくる東山魁夷先生が大好きな画家さんだったので変に興奮してしまいました(笑)
表紙の白い馬はなんなんだろう…と思っていたのですが、あれは東山先生の絵の中の白い馬だったんですね~。

もう一押しがほしかった


主人公のことが好きな攻め・トキオとそんな攻めを一度は拒んだ主人公・ナツメのおはなし。
【隣の猫背】が高校生時代のおはなしで、【恋愛前夜】が高校を中退してプロの漫画家を目指すトキオを追いかけてナツメが上京する、卒業後のおはなしとなっております。

【隣の猫背】は文句なしに素敵なおはなしで、胸がきゅうっと苦しくなりました。
トキオは作中でもナツメへの想いを口にすることが少ないのですが、その分、『……死ぬほど好きだ』と想いを吐露した場面に彼の狂おしいばかりの恋情を感じられました。
ナツメは顔は整っているけれど中身はごく平凡な男子高校生で、トキオは友人以上に思っているけれど、恋愛はできない、そんな風に考えている子でした。
そんな二人の平凡な日常を、ナツメの質の悪い友人の手によって壊され、彼らは離れ離れになってしまいます。
そこでトキオが望んだのは、一度だけナツメを抱かせてほしいという切実な願い――

――翌日、トキオは一度も振り向かずに、ナツメのもとを去りました。

その続きが【恋愛前夜】なのですが…どうにもわたしには合わなかったようです。
意図的に悪役として設定されたキャラクターではなく、おはなしの一部に組み込まれた主要人物を嫌いになることは滅多にないのですが、ヤコ先生が受け付けませんでした。

うーん…前半があまりにも好みだったので少しだけ残念に感じました。

交渉人は、愛される


相も変わらず素敵な表紙を開くと、扉のカラーイラストに目を奪われます。
幸せそうに微笑む彼らは、教会で何を誓ったのでしょうか。

【交渉人シリーズ】はこれにて一段落。
ボロボロになってまで自らの信条を貫く芽吹に、身体を張ってまで彼を守る兵頭。
初期の段階での兵頭は、ただただ芽吹に執着しており、愛は感じられたものの、こうして身を挺して彼を守ることはなかったでしょう。
兵頭が芽吹を守るのは当たり前、そりゃあ愛しちゃってるもんと思えるのも、ひとえに彼らが築いてきた絆の強さを知っているから。
全作を通して、二人の愛情はよりおおきく、より強固になったように思えました。
そして、芽吹が自らの感情に素直になることによって、二人の愛のおおきさが等しくなったようにも感じました。

本作での芽吹は相変わらず捨て身の交渉をしておりますが、座木相手に啖呵を切るシーンでは今までにない彼をみることができます。
そして、芽吹本人が極道者にとって大切だと言っていた相手のメンツを守るために両腕を持っていってくれと差し出すシーン。
兵頭のために。
兵頭のもとに早く向かいたいがために。
芽吹の愛はここまで成長しているのだと感じると同時に、お互いのためになら何だってしよう、という姿勢の二人に鳥肌が立ちました。
まさに、破滅の愛。
もしも芽吹の両腕がなくなっていたら、彼はこの先一生兵頭を抱き締めることができなかったし、扉絵のように手を取り合うこともできないようになっていたでしょう。
そう思うと、座木サンが理性的な方でよかったと、本当に、本当に、強く思いました。

お話としては、彼らの愛が対等になったところで幕は下りました。
はじめは流されていただけだった芽吹も、少しずつ自らの感情を理解し、おおきな試練を乗り越え、兵頭への溢れんばかりの愛を自覚する。
そんな芽吹以上に彼を想っていた兵頭は、何度も何度も諦めた想いを遂げるために行動し、自分の思い通りにならない芽吹に時には悲しみながらも、やっとの思いで彼の愛を手に入れました。
芽吹のことは兵頭にしか支えられないし、兵頭の隣には芽吹しか立つことができない。
今回、この長いお話を読みきって、つまりはそういうことなんだなと納得させられました。

この素晴らしい作品には“神”評価が相応しいと感じたため、全作に、そしてこの完結編に、迷うことなくこの評価をつけさせていただきました。

長い作品です。
とても、長い作品です。
そして、ツライ展開に胸が痛くなり、読むことを止めてしまおうと思われるかもしれません。
だけど、その全ては二人が結ばれるためにあり、この作品には必要不可欠な展開なので、どうか目を反らさないでじっくりと読んでいただきたいです。

一人でも多くの人に、この素敵な作品が読まれますように。

見事に嵌められました


攻め様にだんだんと気持ちが傾いてきた主人公・芽吹とそんな芽吹がどんな人間であろうと手放すつもりのない攻め様・兵頭に降りかかる試練のお話。
の、序章。
はじめは愚かにも今回は詐欺のお話か~…あ?スリ?ああそっか~…なんて思ってました、わたしも。
今回も芽吹と兵頭がラブラブで、前作よりも兵頭の独占欲がアップしてるのかな、なんてことも考えてました。
だって見事にラブラブだったんですもの!
新しいプレイまで開拓してたんですもの!

――ああ。嵌められた。

この先この作品を読み返そうとするとき、わたしは1ページ目から挫折する自信があります。
物語の後半でぞわっとキタのは、(芽吹が)これから強敵と戦う武者震いでもなんでもなく、ものすごく純粋な恐怖でした。
正直、芽吹が嵌められたシーンよりも印象的で、ページを開くのが怖いほどです。

新しい登場人物であり、芽吹の親友でもあった若林は、もうすでに過去の人物だった。
芽吹が彼の無罪を信じられなかったことにより、死に至らしめてしまった、大切な大切な親友だ。
その親友が、明るい口調で、首を括るロープをすすめてくる。
ついに明かされた芽吹の過去とあわせて、あまりにもショッキングで…

その上立て続けに襲ってくるのは兵頭とのまさかの別離、手放さないって言ったのに!手放さないって言ったのに!!と何度心の中で叫んだことでしょう。
そして今さらになって名前を出しますが、天才詐欺師の環というヒトが兵頭を横からかっさらいます。
芽吹と兵頭の試練のはじまりです。

前半と後半の雰囲気が違いすぎて何といえばよいのか分かりませんが、トータルとしては切なさが勝っているかと。
ただ、ヤクザコスプレの芽吹サンやら、大人の玩具を使ってのイチャイチャシーンやら楽しい場面も盛りだくさんです~!

痛くて苦しくてツライ


【交渉人は嵌められる】と前後編になっているお話。
前作からレビューを書こうとしたのですが、平常心で書く自信がなかったもので(笑)
以下、感想中心になりますがご勘弁願います。

芽吹がどんな人間であろうと自分には関係ないし、決して手放さないと言っていた兵頭があっさりと彼を手放した。
一人の大切な人間と大事な組を天秤にかけた結果、組の方に傾いちゃったのでしょうか…心では理解しているのにそりゃあんまりだよ~!と思ってしまうのは、USBの中身を詳しく知らないからなのですが。
結局、警察に渡っても不利益ではない内容とは…?
それはさておき今までは兵頭から好き好きコールをしていただけの二人がようやくカップルらしくなったことに、安堵の気持ちが…もう…。
甘栗は伏線だったんですね…いつかのレビューで芽吹の“信じられる”は強迫観念のようにも思えると書いていたのですが、本当は芽吹の願望だったのかな。
自分はヒトを信じられないと分かっている。
だけど、信じたい。
大切なヒトを、信じていたい。
甘栗のくだりはもう、涙なしでは読めませんでした。

そして前作の導入部と本作の導入部、目次の横の挿し絵に鳥肌やら悪寒やら涙やらが一気に襲ってきて大変でした。
芽吹に信じてもらえなかったのが辛くて自殺をしたのか、芽吹に信じてほしくて自殺をしたのか…………

夢の中で若林が許してくれたとしても、芽吹の若林への罪悪感はいつまでもしこりとなって残ることでしょうから、あわよくば永遠に兵頭がそばにいて、不安定な足場を整えて芽吹を立たせてあげてほしいです。
本心でなくとも一度はそばを離れ、芽吹の傷だらけの心にガリリとさらに奥深い傷をつけたわけですから…嫉妬でいっぱいの芽吹サンをぎゅぅうううっと抱き締めてあげて~!

それから奈良千春先生の美麗なイラスト!
こんな時期に読んでいるわたしは現在の奈良先生の方がよく知っているので、違和感なく読むことができました(もともと現在の奈良先生の絵が好みなので…!)。
表紙の色づかいというのでしょうか、構図というのでしょうか、普段は挿し絵を気にしないのですが、この作品は挿し絵込みでも楽しめました。

…ううんなんとも感想主体なレビュー…
トータルではレビュータイトル通り痛くて苦しくてツライです。本当に。主に胸が。
だけど、この作品を読んでいく上ではきっと、一番大切なお話なのでしょうね。
すべての謎が解き明かされて、芽吹がようやっと前に進むことができたのですから。

評価は文句なしの“神”ですが、萌え要素はほぼなかったともいえます。
唯一萌える萌える!と思えたシーンは心臓がどっどっとうるさくて、文字を追うので精一杯でした。
しばらく読み返せないだろうなぁ…と思いながらもチラチラと後半だけを覗き込む、そんな習慣がつきそうです(笑)