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リアルすぎた

注意!!話の核になる部分のネタバレあります。
予備知識程度では済まないので、それでも良い方のみお読みください!



1945シリーズと名付けられたこのシリーズ。同人誌「プルメリアのころ」を含め全て読んできました。戦争関連のお話に昔から惹きつけられ、尾上先生の書くこのシリーズがとても好きです。

ただ・・・。蒼穹のローレライはハッピーエンドではなかった。塁が死んでしまった。実は死んでいないんじゃないか、どこかで生きてるんじゃないか、この最後の最後に再会するんでしょ?とドキドキしながら期待していたら本当に死んでいたなんて・・・。

戦争はただでさえ幸せなものではない、ましてや同性同士の恋愛なのだから最後は二人で幸せに暮らしてほしかった。
塁は壮絶な人生を送ってきていたけれど、三上と出会い心を開いていく様子は苦しくもあり愛おしく、キャラとしてとても愛着を持てる人物でした。
だからこそ塁の死はこのシリーズにはふさわしくないと思います。ここまでリアルにしなくても・・・と辛くなってしまいました。

大好きなシリーズだからこそ辛辣になってしまいましたが、初めて尾上先生の本に触れる方は覚悟が必要です。
私自身、死ネタはそこまで地雷ではなかったのですが今回は塁に惹かれなかったら中立かしゅみじゃない評価になってしまっていたかもしれないほどショックでした。

神評価を超えた

当然かもしれないが、読み始めて数ページで「どうしても触れたくない」の空気感とほぼ同じことに気付き驚く。

私の大好きなズンと胸にのしかかる空気の重さ。ヨネダコウ先生独特の空気。
それに気付いた時、話の内容は重めなのに気分は高揚しました。
「どうしても触れたくない」が好きすぎて、期待値が大きかったにも関わらず、読了後は期待以上のものに出会ったことに感動して心が震える事態に!

「どうしても触れたくない」の時の小野田の印象とは違い、可愛くなってたような?
悶々と悩んでしまう出口もいじらしくてきゅんきゅんが止まらない!

出口を年下だと思い込み、年上っぽく奢ろうとしてた場面や、自分が受けだと勘違いして「どんとこい!」的な場面など、全体的に重めな中にも笑える要素があり、前後の重い雰囲気とのギャップがまたお話をよりよくさせていたように感じます。

出口くん本当に良かったね…と言ってあげたくなりました。

「どうしても触れたくない」と並んで、私の中では神評価超えた伝説作品です。
絶対オススメ!少しでも気になっているなら絶対に読んだ方がいいです。
読了後の爽快感は言葉で言い表せません!

期待通りの作品

碧のかたみが大好きで大好きで、イラストを描いている牧さんも大好きで、これを買わずにはいられない!と販売前からソワソワしながら楽しみに待っていました。

冒頭は一にも千歳にもあまり萌えられず、時々出てくる碧のかたみの恒と六郎を楽しみに読んでいたのが正直な感想。

ところが、読み進めていくうちに千歳の異常な怖がりが慕っていたペアの上官の死によるものだということが明らかになると、自分が千歳の感情にみるみる傾倒していくのがわかるほど夢中になっていた。

碧のかたみに比べると、気になり始めてから好きになるまでが早いかなぁと思ったけど、その後の2人の甘々ぶりが悶えるほどよかったので目を潰れたかな。
両想いになってからの一を死なせまいとする千歳の行動による憔悴っぷりが痛々しかった。でもその痛々しさが私には萌えどころですごく良かった!!

一が帰国する際、その輸送機の掩護をするための零戦に乗っている千歳が炎上して離れて行ったところはもう涙が止まらなくて、続きが読み進められないほどでした。
最初は萌えない2人だったのに、最終的には千歳の健気さが大好きになってしまった。

もー!もー!ホントによかったね!といってあげたい気持ちでいっぱいになり、やっぱり尾上さん大好きだな~と再認識した作品になりました。

千歳+恒や一+六郎の内緒話にも萌え!顔がニヤニヤして仕方なかった~。
後日談で、全部スッキリ!
後味の良い、幸せな余韻の残る素敵なお話でした~。

ペアという絆

複座戦闘機でのペアという日常とはかけ離れた状況。
その中でお互い相手を信頼していき、それがいつのまにか愛情に変わっていく。
命をかけた戦闘の中で育まれる愛だからこその強くて固い絆。
この二人が離れることなんて考えられないと思った。

恒を強く愛している六郎のけなげさに胸がしめつけられました。
何度も死にかける恒を助ける六郎が不憫で不憫で・・・。
好きな人が目の前で弱っていったり、苦しむ姿は誰もみたいはずもありません。

それが何度もあるなんて可哀想すぎだ、六郎。
でも、そんな辛い経験を何度も乗り越える度に、二人の絆はより強固になっていったと思う。

この本が大好きすぎて死にそうですが、こんなに神評価と趣味じゃない評価が両極端に分かれるのも珍しいのではないかと思います。

「戦争」という今の日本では非日常的なことが題材になっているので、日常でのお話が好みな人には好かれない内容なのかな~と思ったりもします。

でも!約70年前はこれが日常でした。その中の出来事です。
日常のお話が好きな人もこれが日常のことだと想像してみてください。

より切なく、より二人が愛しくなってくる。
「碧のかたみ」はそんなお話でした。