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オメガバースの設定は必要あったのでしょうか?

キャラクターの設定が面白そうだし、蜂巣さんの1冊目が絵も綺麗でエロくて面白かったので期待して購入したのですが、全体的に話の展開が唐突なせいなのか、読んでいても作品の世界観に浸ることができませんでした。
オメガバースプロジェクト作品なので楽しみにしていたのですが、設定が全く生かされておらず、台詞だけで強引に入れている、といった感で残念でした。
あと、絵が1冊目と比べてだいぶ荒くなったような気がします…。そのせいか、エロシーンもあまりエロを感じなかったです。

期待値が高すぎたのかもしれませんが、それだけに残念な1冊でした。

受けがちょっと可哀想になってくるお話です

丸木さんらしい、狂気を孕んだ人物がたくさん登場するお話です。実際、本当に良い人も最後の最後まで信じられない気持ちで読み進めてしまいました…。

バッドエンドではありませんが、ハッピーエンドでもないのでメリバ、といった感じの終わり方です。

前情報なく読んでいただいた方が確実に面白いお話なのですが、ある程度のあらすじを知っておきたい方もいらっしゃるかと思ったので、あえてネタバレさせてもらいます。


受けの紡は、自分にとって都合の悪い記憶を全て綺麗な記憶に塗り替えてしまう人物です。実の親はすでに亡くなっていて、夫婦仲の良くない叔父・叔母の元で育っているのに、自分の両親はドラマに出てくるような仲の良い家族である、札付きの不良で前科持ちの幼馴染の事も、見た目がヤンチャなので勘違いされがちだけど、実はとっても優しい…などなど。全てが虚構の世界です。
そんな彼が強迫観念と体から攻めである桐谷によって落とされていく感じなので、お互いに恋愛感情があって…という訳ではありませんが、決して無理矢理に…という訳でもありません。

けれど、そこまで読んで不思議だったのは「なぜ桐谷に言われた酷いことは綺麗な記憶に置き換えられなかったのだろう…」という事です。
もしかしたら桐谷が得意とする人心掌握術が関係しているのかとも思いましたが、すみません、私にはうまく読み取れませんでした…。

共依存的な関係で私はとても好きだったのですが、上記のような疑問が残ったので萌2にさせてもらいました。

そして紡は「周りの人物にとことん恵まれなかった子だな」という感じで、読んでいて少し可哀想になってきてしまいました。

ずっと幸せな気持ちで読めるお話

春の季節にぴったりの作品でした!
受けのさくらのネガティブさと素直さと地味さが可愛かったです…!
梅谷の言葉一つに一喜一憂したり、悩んだ時の相談相手が猫のモモコで、しかも意外とつれなかったりと見ていてすっごく和みます。
大きな事件が起こるわけじゃないのですが、登場するキャラクターがみんな可愛くて、最後まで楽しく読ませていただきました!

ほのぼのした作品や、若い子の青春って感じの作品、動物が絡んでくる作品が好きな方にはぜひ読んでもらいたいです!!
あ!ほのぼのしてますが、ちゃんとエッチはしてます(^ ^)