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エロいだけじゃなく、甘く切ない‼

表紙から漂う背徳感。ランキングも上位だし、以前から気になっていました。多分、健全なラブストーリーではないだろうな、と、漠然と思っていましが、こちらのレビューに「裏表紙にもう一人いる」という感想を拝見して、書店で試しに裏返したら、いましたいました。ふわふわの髪に、瞳を暗くした青年。病んだ眼差しに目が反らせず、すぐに購入してしまいましたが…、単純な三角関係、3Pではありません。
彼の名前は、拾(ひろい)。天使みたいに愛くるしい顔をしているから柔和な印象が強いですが、本質は裏表紙の表情が物語っていると思います。
無邪気で、欲求にあまりに忠実で、自分の好きなものや大事なものを何でも幼なじみの健ことタケちゃんと共有したがる拾。
それは純粋で幼くて歪んだ好意だと理解しながら、拾が喜ぶと嬉しいから、と、いう理由で、拾の恋人さえも共有することをタケは受け入れてしまう。そして、拾の恋人であるミネも最初は抵抗するものの、拾を失いたくない一心で、タケと関係を結ぶ。でもそのうちにタケがミネに惹かれながら、拾に対する依存的な関係が続いてしまう…。
淡白だけど内に激しいものを溶岩のように抱えるタケ+少年のように無邪気で、何処と無く闇を抱えたまま性に忠実な拾×見かけはおっかないけど可愛くてたまらんミネ。

タケ(表紙左の黒髪の青年)
ミネ(表紙右の短髪青年)
拾(くだんの表紙裏の青年)

となっています。

三人の関係は、恋人である拾とミネが基盤となっていて、タケがそこに加わった形。けれど、本当は何でもタケと共有したがる拾の歪んだ独占欲が土台にあります。
当初はタケも拾に追随する形で行為に及んでいましたが、やがてミネに惹かれるようになってしまい、歪になっていく。
全編通してエロい。そして切ないです。
タケちゃんが最初は拾の指示のままに行為に参加していたのですが、徐々に自分の主張が出てきます。顔射とか顔射とか顔射とか。個人的に「吸い出して」に非常に萌えました。
ミネを間に挟んで、タケちゃんも拾もそれぞれ独占欲のようなものが芽生え始めますが、結局はミネによって、一応おさまるところにおさまった感じ。三人で三人をお互いに共有しあう。「暁に堕ちる星」(和泉桂)の3Pは少し好みから外れていましたが、こちらは矛盾も受け入れたうえで三人の世界を成立させているところが好きです。ミネだけでなく、攻め同士もお互いに依存していて、不自然だけど当然の帰結のような。拾の性格を考えたら、矛盾を抱えながらも、これが一番幸せな結末なのでしょう。
私的に、無口でストイックだけど、ベッドじゃ豹変するタケちゃんが好みでした。受のミネは見た目はおっかないけど、拾のことが好きでたまらなくて可愛かったです。また、タケには反抗的だけど、お互いにそういう関係に満足しているところも好きです(^-^)
ちなみに表紙カバー下のおまけに爆笑しました。確かにミネはアスリートのごとく酷使されていますね…。あー、三人とも可愛い!続きが出たら嬉しいなあ。大満足の一冊でした!

清澗寺家シリーズ10

清澗寺家シリーズ10!
もう10作目なんて!目をひん剥いてしまいました。

まず、円陣蘭丸先生の美麗な表紙のイラストにドキドキしてしまいました。発売日に購入するなんて、久方ぶりのことです。なんて端麗な表紙!と、目を奪われました。

以下はネタバレです。ご注意下さい。

清澗寺家和貴の養子、貴郁。生の実感がないまま成人し、政略結婚の末に、愛情の通わない妻との形ばかりの夫婦生活を送っている。
そんな彼と生活を共にする、二人の男性。
一人は黒田篤行。貴郁の妻秋穂の兄であり、彼が「お義兄さん」と慕う人物。和貴の養子たちの中では最年長であった貴郁にとって、初めて兄と呼べる、頼り甲斐のある、穏やかな青年。
そして、もう一人は黒田宗晃。早くに妻を亡くし、以後は男手一つで篤行、秋穂兄妹を育て上げた、ロシア人との混血。氷の皇帝と呼ばれる、政財界の支配者。
和貴と年齢はさほど変わらず四十代後半の彼は、貴郁にとって理想の父親であり、最愛の義父となった。
義父+義兄×コンプレックスを抱える受け…のお話。
率直に申し上げると、初読の感想はあまりの展開の早さに驚いてしまいました。
今迄のシリーズもこんなものでしたね?
表題作である「暁に堕ちる星」だけでは、ちょっと物足りない印象…。
別に 清澗寺家シリーズで描かなくてもいい内容だったような。表紙に期待を寄せた分、何だか残念。
特に貴郁がとても好みだっただけに、三人の関係をもっと丁寧に描いて欲しかったです。篤行との初めての行為も二段組みとはいえものの数ページで終わってしまい、物足りなさを覚えました。
あと、宗晃・篤行父子は仲が良すぎるような。
父子で二輪刺しとか、3Pとか、私の許容範囲を越えていました。さらに第三者に性行為を撮影させ、その人物を貴郁に奉仕させるところでは食傷気味に陥りました。最初で最後、とは言ったものの、恋人以外を行為に参加させることには、やはり抵抗があります。さらに撮影した卑猥な写真を見せることによって、「俺たちに愛されているだろう?」と、父子の愛を実感させるところにもいまいち感情移入できませんでした。どちらかといえば、支配的なお父様、宗晃が好みでした。愛に貪欲で、二人分の愛情を欲している受という設定はよかったのですが、やはり一人の受には、彼だけを愛する一人の攻が相当なのかもしれません。やはりこの人だけ!という方が一途だし、私は素敵だと思います。そう考えると、深沢と和貴が相思相愛の似合いの夫婦に思えました^^;
けれど、やはり 清澗寺家シリーズらしく、退廃的でエロティックで、癖になる作風です。そのため評価は★★★☆☆とさせていただきます。