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メガネ同士の恋の実験

タイトルの通り、化学部のメガネの2人のお話。
恋人とは一体どんなものなのか?と実験感覚で付き合うことになった
鮎喰(レンズに映っている方/攻め)と佐古(表紙の男の子/受け)。
理系クラスにいたなぁこんな感じの男の子…と思い返せるくらい、
2人ともその辺にいそうなザ・普通の男子高校生です。

付き合おうと言い出したわりに、本気なのかただの気まぐれなのか
わかり辛い佐古に振り回されて戸惑う鮎喰の図がカワイイ。
動揺した鮎喰が咄嗟に出した「お試しで付き合ってる」の一言で、ちょっとこじれる2人の関係。
なんやかんや表面上は仲直りしても、本当は佐古はずっとその一件を
引きずっていたのだろうなとあとでわかった時切ない気持ちでいっぱいになりました。

キスをするたび相手を好きになる、もっと触れたいと思う愛おしい気持ちも、
「ただのお試しの恋人」から始まった2人にとっては勘違いでしかないかもしれない、
その気持ちの正体は触れ合った結果生まれた性欲なだけで本当は誰でもいいのかもしれない…
という葛藤とすれ違いがたまらない!不思議な流れで始まった関係だからこそぶつかる壁ですよね。
なので鮎喰が佐古に思いをきちんと伝えられた時は親のような気持ちでよくやった!!と拍手しました。

ただ、鮎喰視点で展開が進むため佐古がその時々で何を考えていたのかに関する描写がやや少なく(それが佐古のつかめない感じを上手く表しているのだが)、欲を言えば佐古視点での続編も読んでみたいなぁ〜と思いました。

ストーリーだけでも十分に萌える話だったのですが、新井煮干し子先生の描く画面の雰囲気、台詞回しや間の取り方、キャラの見せる表情がとにかく素晴らしかった。他作でも感じたことだが、ベッドシーンで擬音でも台詞でもなく、お互いの眼と表情で語るさまが美しい。

あと、眼鏡をかける/かけないことの意味や演出がきちんと用意されていて、キャラ付けのためだけの設定になっていなかったのもポイント高し。眼鏡好きもそうでない人も是非読んでほしい一作です。久々に超ドツボなBLを読みました。