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せつなくて甘い良作

よかったです。

余韻にしばらくひたってしまう、雰囲気のある作品でした。
夏の終わりから、秋、冬にかけて、『海』ってものさみしくて切ない感じがしますが、そのままの感じが作品に漂っています。

きちんとハピエンですが、生きていれば誰しも、どこかで泣いたり傷ついたり、しんどい思いをしている訳で、甘いだけではない人生の苦味が描かれているのがよかった。 少しビターです。

受けが年上で、ずっとキレイな彼女がいたという設定なので、女性が登場します。といってもモノローグというか、過去を振り返ったり、人の噂で登場するだけなので(顔も出てきません)、基本女性が登場するのを歓迎しない私ですが、気になりませんでした。
年齢設定からしても、元カノがいて、辛い経験をしてっていう方が、普通なのかなとも思いますし…。ただかなり引きずっていますので、苦手な人もいるかもしれません。

ウノハナ先生の作品は毎回発売日に購入して読んでいますが、最近の作品の中では断然好きです。
大人の方に特にオススメします。





花と純潔 コミック

桂小町 

かわいい吸血鬼のお話

『男の子のことは何も知らない』を読んで以来の桂小町先生のファンです。
みなさんおっしゃるとおり、絵がとってもキレイで‥。
あの絵で描かれているなら、正直ストーリーはどうでもいいかな〜なんて思ってもいましたが、今回は違います。笑
ストーリーもよかった。
俺様な千歳(何せ希少な純血種の吸血鬼様ですから)、健気で綺麗な弥生、キャラが魅力的で。
キャラとストーリーと絵が、上手い具合にマッチしていたと思います。
最初から吸血鬼が受け入れられている世界でストーリーが作られているのも、重くなりすぎなくてよかった。吸血鬼ゆえの苦悩が物語の主になってしまうと、この作品の魅力は半減してしまうと思います。
ツンデレの千歳のツンが消えて、デレデレになったところがすごくかわいい。
表情とか、愛おしいです。
何度も読み返しています。

萌えました!

表紙のイラスト、作品もあのままの雰囲気です。
あの感じがお好きな方なら、すんなり楽しめるのでは‥と思います。

私はといえば、美人なビッチ受けがそもそも好きなので、抵抗なくすっかり堪能しました。
まるまる一冊が同じCPの作品なので、読み応えがあって、よい意味でストーリーが長いです。
一見お尻の軽い受けが、節操なく‥という話しなので、エロばかりと思いがちですが、読み終えた後に、なるほど〜と腑に落ちます。ちゃんと繋がっているんです。とりとめがないように見えて、そうではなくて。
軽いだけの話しではなく、軽いだけの受けでもない。
攻めはさることながら、受けの攻めを思う気持ちも描かれているほど、ゆるくはないんですよね。
そこが萌えどころでした。

コマ割り?が細く、1ページに描かれている内容が他の作品に比べて多いように感じました。紙面がすかすかって表現がありますが、その逆です、余白が少ない。
作品が気に入れば、読み応えバッチリ。そうでない方にはもしかして読むのが大変に思えるかもしれません。
あっと言う間に一冊読み終えてしまう作品が多いなかで、連ドラを通して見たような充実感を私は感じました。
上原先生のすっかりファンになってしまったので、読み切りが掲載されてるopanoも購入。そちらもなかなかでした。

ついていけない

読む人を選ぶと思います。
私は全くダメでした。
BLとしてこれはどうなんでしょう?
本編は悪くないんです。一般的なBLのお話です。
問題は2話目から…いきなりの女目線、自分勝手な悩みにぐだぐだしている卑屈で偏屈な女(攻め受けの同級生)を中心に話が展開するんです。
BL小説の中で、当て馬的な展開とかではない、女性のベッドシーンを読んだのは初めてです。それだけでもうけつけないのに、挙句にはできないはずの子供を授かって、幸せを掴み、最後にはみんなで幸せ!というオチです。
もちろん肝心な主人公のCPにはできません、男同志ですから…。
うーん、BL小説で女性の幸せを読みたいですか?
何もここで読む必要はなくないですか?
私にはついていけませんでした。
最後まで読むのすら苦痛で、大好きな月村先生の作品なのにと思うと残念でなりません。

ベストバランス!

おもしろいけど読み終えてしまうといまひとつ記憶に残らない、私の中でそんな印象が強かった最近の砂原先生の作品ですが、これはよかったです。

CPのキャラがそれぞれ魅力的でした。
ひねくれた子供の槻島と、真面目で素直、大人な永沼。どちらがではなく、どちらもよくて、そう思える作品は読んでいて楽しいです。わくわくしながらあっという間に読み終えました。
物語は舞台になる古い木造アパートを、取り壊そうとする槻島と、それを拒む管理人の永沼、それぞれの思いをもとに進んでいきます。その思いが、単なるお金儲けでないところが、話しに深みを与えています。コミカルでありながらも、軽すぎなくてあたたかい感じがするのはそのためなのかな…と。

もともと砂原先生の書かれるエロシーン、さりげないのに色っぽくて好きなんですが、今回ぱっと見のイメージとは逆の攻め受け設定が、エロシーンのエロさを2倍増し(?)させていました。ふだん真面目な人が、いやらしくて嫉妬深かったりするの、大好きです。俺様な人が、いきなりかわいくなっちゃうのも…。

志水先生のイラストも、とってもよかったです。作品の雰囲気とぴったりでした。
好みじゃない絵だと作品を読むのすら苦痛で、いっそ絵がなければと思ったりしてしまいますが、ぴったりくる絵だと、ものすごい相乗効果ですね。イラストは大事、あらためて思いました。
いろんな面でバランスのとれた作品、おすすめです。

癒されます

作者買い。人外ものが苦手な私が内容も確認せずにネットにて購入してしまいました。
届いた本を見てびっくり!小椋先生のかわいい表紙を飾るのは、獣どころか妖怪です…マジか。
ダメだったら途中でやめてしまおうと、半ば投げやりに読みだしました。
ところが…すごくおもしろかったです。思いがけず一気読みしてしまいました。
攻めの草枕、受けの巽、どちらも周囲の人(妖怪)とは違う〝ふつうじゃない自分〟に、孤独を感じながら生きています。まず、そのさみしさに胸をうたれます。草枕が初めて鏡というものを知って自らの姿を知るシーン、巽が口にするまで中身のわからないサンドイッチやおにぎりを食べるシーンは、読んでて切なくて泣けてきました。
それでも、草枕も巽も心がとってもきれいで優しくて、二人が怖る怖る不器用に心を通わせていく様子は、こちらまでうれしくて…癒されました。類友なのか2人の周りには結局いい人(妖怪)ばかりが集まってきていて、脇役もみんな魅力的でした。読後 とっても気分がよかったです。
人外ものがお好きな人はもちろん、私のように苦手な人にもぜひ読んでいただきたいです。
きっと「読んでよかった」と思っていただけると思います。

異色(?)の傑作

凪良先生の作品を読んだ後は、すっかり物語の世界に引き込まれてしまってなかなか戻ってこれない現象(笑)に、毎回陥ります。ぼーっと腑抜け状態。
今回は特にひどくて、いろんな意味でドキドキ、動悸までしています。

先生の作品はいつも作者買い。新刊の知らせを聞くと予約段階でネットでポチリ。内容も書影もノーチェックです。今回、忘れた頃に届いた包みを開けてびっくり!沙野風結子先生の本が送られてきたのかと…。(笑)
笠井先生の絵っていろんな意味で影響力が強いですね。作品は読み進むうちに凪良先生らしさが出てくるのですが、読む前にグロくてエロいイメージが頭の中を支配して…。
決して笠井先生の絵が嫌いな訳ではないんです。すごく繊細で儚くて見とれてしまうほど美しい。でも違う絵師の方だったら違った印象から入れたんだなーとなんとなく思ってしまいました。内容が黒い=笠井先生って図式は、凪良作品でもそうなのかって…。
作品は、先生の新境地と言っていいのかなって思います。先ほど凪良先生らしいと書きましたが、それは作品の根っこに流れているもので…、横溝正史の作品にでてきそうな村、老人、ホラーな感じは今までにないものです。あとがきで先生も触れられていましたが、熊のシーンなどは「先生、どこに行っちゃうの?!」って読んでて不安になるほど。(担当者さまが止めてくれてよかったと私も思います。)
今までの先生の作品にも「死」を題材にしたものや、主人公が自分の犯した罪に縛られているものは多くありました。というより、そういう人生の影の部分を表現しているのが先生の作品なんだと思います。でも精神の痛みだけでなく、肉体の痛みまでともなって、そこらじゅうが「痛い」感じは今回が初めてで、読後、ハッピーエンドでよかったと心から思いました。
また、最後に母親の事故の謎が解けるシーンになぜか私まで救われた気がしました。

あれこれ書きましたが、半端なくおもしろいのは間違いなく、輪廻転生が繊細に描かれている傑作です。凪良先生の作品を初めて読まれる方がいましたら、別の作品からをおすすめしますが(なんとなく…笑)。
ますます、先生の次作が楽しみです。

幸せについての話

よかったです。
私にとって今年一番の作品になるかもしれないです。それくらい好きです。

「誤算のハート」のスピンオフでありながら、作風はかなり違うと思います。
エロはそこそこありますが、エロよりもエロに至るまでの気持ちを味わう作品。「誤算のハート」のファンならもちろん、「誤算のハート」が趣味じゃなかった人でも楽しめると思います。
あと緒川先生の少し歪んだ世界観の作品が苦手な人にもおすすめ。
タイトルに不幸とあっても不幸の話ではありません。せつない恋にもがきながらも幸せをつかむハッピーエンド!幸せな気持ちになれますよ。

報われない恋のせつなさは地獄です。
嫌いになれるものなら嫌いになりたい、そう思えば思うほど深みにはまって…。
そんな恋に捕らえられて8年、もはや世界は真っ暗です。
人に意地悪してみたり、人の不幸がうれしかったりするのって、自分がその人に比べて不幸だと思っているからですよね。自分の幸せが全く見えなくなった烏童兄が投げやりになってしまう気持ち、理解できます。
そんな彼が少しずつ少しずつ幸せを受け入れて、ラストで「世界よ、みんな幸せであれ」ってつぶやくんです。その時の烏童兄の表情、涙に、すっかりもらい泣きしました。長い冬を越えた後の春の「泣きたくなるような幸せ」です。
それにしてもいい加減で何考えているかわからない烏童兄があんなに乙女でかわいい人だったなんて…でもだからこそいっそう傷つきやすく、恋が痛手になったんでしょうね。
これからは大好きな清竹と自然体で生きられるといいなって思います。烏童弟×三城みたいにいちゃいちゃ惚気まくって欲しいです。

本編の後に烏童弟×三城の短編が収録されています。烏童弟×三城CPは本編にもたびたび登場して、良い味を出してくれています。烏童弟の相変わらずのかっこよさに萌えました、大満足です。「誤算のハート」ファンにとってはうれしい限り。
ただし「誤算のハート」を全く読んでいないと、楽しめないかもしれないので、先に読んでおくことをおすすめします。

大学生ものということもあって地に足が着いたカップリングになったと、後書きで先生がおっしゃってました。「カーストヘヴン」みたいなアクの強い感じの作品も好きですが、こういう「地に足が着いた」雰囲気の作品も、描き続けていただけたいなーと思います。

誤算のハートシリーズは一段落してしまうのは、すごくさみしい。
その後の4人の続編、 切に希望します。













最高!

ものすごく面白かった。寝るのを惜しんで一気読みをする作品なんて久しぶりです。あまりの面白さに黙っていられず初レビューです。
さすが榎田先生ですね。物語も文章も段違いに上手いです。エロいシーンがなければ、普通の小説としても通りそうです。
私的にはこのシリーズが一番好きかもしれません。
よく比べられている交渉人シリーズ、もちろんあれはあれでおもしろいのですが、私には甘さとキュンが少なすぎて物足りないです。
いつも素直じゃないチリちゃんが、エッチの時は思いがけなく甘えたさんになるのが、ほんと、たまりません。そして「におい」。nezというぐらいですから、「におい」が様々なシーンに出てきます。先生の描写がどんなにすぐれていても、実際嗅ぐことのできない私たちにとっては、ただそのにおいを想像するだけしができません。でも想像するという行為がエッチなシーンではエロい気分に拍車をかけます。すごくよかった。(笑)
事件が起こりそれを解決することで物語が進行していきますが、最大で最もシリアスなものが、チリちゃんの出生にかかわるものでした。前作のsmell and memory で明るく振る舞いながらも、混乱してだんだん不安定になっていくチリちゃんの様子が描かれていました。元気なはずなチリちゃんがだんだん弱く脆くなっていく、それに反比例して鷹目との関係は強く安定していき、このyour lovely smellに続きます。
その流れが見事で、否応なく今作に期待がかかり、期待に裏切らないストーリーがまっていました。面白かった。完結編にふさわしいと思いました。
このシリーズは全作読まないとストーリーが繋がりません。未読の方はぜひ、1作目から。後悔はしないと思います。