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お坊ちゃま攻め

イラストレーターが小山田さんだったので購入した作品です。
絵師目的で、あらすじを読んだところ攻めもどうやら好みではない…と、最初からあまり期待はしていませんでした。
実際読んでみて。うーん、盛り上がりません。淡々と文字を追ってたような。

このラウルという攻めは事件の時に助けた尚人に一目惚れしたんですよね。そしてそれからもずっと忘れずにいた…。
「ああ、そんなに好みの容姿だったのか」
というのが正直な感想。それ以外で何年も経った後も尚人を口説こうとする理由が見つかりません。
心理描写が足りない…。体か、結局は体や顔なのか!みたいな。
元々こういう情熱的(?)なタイプの攻めは苦手だというのもあって余計にそう思ったのだと思います。

受けの尚人もまた然りなんですよね~。
『私がついている』という言葉に助けられ、恩を感じるのは普通のことですが、それは果たして同性という壁も乗り越えるような愛とイコールなのだろうか?イコールではなくとも、恩は簡単に愛に変わるものなのだろうか?と…。
いきなりすぎるような気がします。
他にも、ラウルが事件の時の“彼”であるかもしれないと気付いた途端に急に態度が変化したのにもついて行けませんでした。どうしてそこでエッチにいくんだ。私だけ一人ぽかーんです。
そして最後の方の『愛しています』。またまたぽかーんです。
助けてもらったことを除いたら、いったいラウルのどこを好きになったのかさっぱり…。

最初のお互いを見極めているところは結構良かったんですが、ラウルが突然キスをしたあたりから頭をひねるところが多々ありましたねー。
しかし途中で放棄するほど苦手でもないということもあり、中立。

先生初のファンタジー

…です。
夜光さんの商業作品はコンプ済みなのですが、確かに鳥人や龍が出てきちゃうような作品は初めてでした。
しかしまあ、元々ファンタジーなお話が多い気がする…ゲフンゲフン…作家さんですので、それほど新鮮な感じはしないかなーと(笑)

今回の受け『ユウゴ』は私の好きなタイプだったのでよかったですね~。
見た目は羽の生えた金髪の麗しい鳥人。
中身は戦いや体を動かすことが大好きな、カッとなりやすいけれども強気な男らしさがある剣士。
攻め『狼炎』は、大柄な体と褐色の肌、漆黒の髪。ドンと構えているようでユウゴの前では少し子どもっぽい感じもする騎士。
ユウゴは自分を庇うような行動を取る狼炎を忌々しく思っているのですが、一方の狼炎は初めからユウゴにめろめろです。むふふ。

ストーリーは一言でこうと言えませんが、『ベリーニ』という女がある理由で鳥人族を絶滅の危機に迫らせ、鳥人族の長である『ユウゴ(受け)』が仲間の仇を討つ、というのがメインのお話です。
ユウゴがベリーニに対して怒り狂っているところなんかがかなり面白かったなあ。こっちまでベリーニに殺意が芽生えました…。
どうやら私はファンタジーに飢えていたようで文字を追いながら鼻息を荒くしていた気がします。ああ、ファンタジーってたまに読むとどうしてこうワクワクするのだろう…!
ユウゴが普通に空を飛んだり龍を呼び出したりするので、それはないでしょ!って思ってしまう人にはおすすめしません。

ただ…。『ベリーニを追う話』と『ユウゴと狼炎の恋愛話』が同時進行していないのです。
どういうことかと言いますと、ファンタジーストーリーはそれだけで楽しめるけれども、逆に言えばそれだけでいい気がしてしまったというか…。
もちろんユウゴと狼炎の絡みシーンは数回ありますが、おまけ感が拭えません。二人の心理描写…特にユウゴ…が少なく、両想いになる過程が薄いために愛をそこまで感じられなかったのです。
狼炎のユウゴに対しての気持ちは台詞や行動で伝わってきても、ユウゴの狼炎に対しての気持ちは本当に恋人同士のソレなのかなあなんて考えてしまって…。

夜光さんの作品はこういうことが結構あるんですよねー。
恋愛(気持ち)は後から付けました、みたいな。絡みシーンは濃い作家さんですのでそういう面では毎度大満足なのですが(笑)
しかしそれは純粋にストーリーを楽しめているということでもありますし、この本もファンタジー好きにはたまらない作品になっていましたので、気にしなければ問題なく読めると思います。

なんだか余計なことまで話してしまいました…スミマセン。
ユウゴの見た目とギャップのあるざっくばらんとした性格は魅力的だし、BLだからといって女性が排除されているわけでもないし、読み応えのあるストーリーなのでおすすめします。
苦手な方の為に一応言っておくと、文章は上下に書かれてあるような二段作りです。(苦手なのは私だけか…?笑)