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軽くて読みやすい

以前から気になっていたシリーズです。
最近 新作が発刊され、
自分の性格上「読むなら順を追って読みたい」と思い、
まずは第1作目であるこちらを読んでみました。

読んでいる最中から感じたのは『安定感』。
良くも悪くも期待通りな印象です。
全体的にタッチが軽く、
途中からのトンデモ設定も重くなくて
サクサク読めました。
悲壮感も無く、さっぱりしていて、
頭を使わずに読めるので、
疲れているときに良いかも知れません。

攻めが年下でも、フェロモン垂れ流しで
ちゃんとかっこ良いのも好みでした。
(ワンコ攻めが苦手なので)
挿絵も綺麗です。
ただ、攻めの不良的な描写に、
懐かしさというか時代というか、
BL黎明期の匂いを感じたのは
私の年齢のせいでしょうか。
ひと昔前のBLによくいたよね、こういう攻め!みたいな。

攻めが受けに惹かれるのには、
発情期とか、番いとか
色々とバックグラウンドがあるので、
まぁ不可抗力なんだとして。
受けが途中からどうして攻めを愛するようになるのかが
私にはよくわかりませんでした。
刃物を持ち出すほど嫌がってたのに。
『運命』という言葉で片付ければそれまででしょうが。
ちなみに私がこの本で最も萌えたのは、
攻めと受けの云々ではなく、
攻めとそのお兄ちゃんの関係性でした。

雪原の中、
攻めを狼の姿で思い切り駆けさせてあげるシーンは
良かったです。
あれをやられたら、
攻めの心が受けに傾くのも納得です。
ただ、細かいのですが、
遠吠えや擬音がカタカナなのが残念でした。
中学生の作文みたいで…。
個人的には、
エロシーンでのカタカナ乱舞で
ギャグシーンに見えてしまいました。

主役2名の他に
攻めの可愛いお兄ちゃん、
妖艶なパパさん、
御三家と、
登場キャラの個性がわかりやすく、
お兄ちゃんのターンや
その子供のターンも読んでみたくなります。
ご都合的だろうと何だろうと
大団円のハッピーエンドがやっぱり好きなので、
その点でも不満なく読めました。

あくまで個人的に
ケモノ設定は、この作品のように
『血筋』『ルーツ』ものの方が
自分は受け入れやすいと思いました。
(後天的に(人工的に)作られたとか、
そういう設定だとSFぽくてちょっと
入り込めなかったので。)
あと、攻めのおうちがやくざ稼業なのが
現時点であまり物語に活きておらず残念ではあります。
でも、この体質でサラリーマンは無理だろうし、
かといって自営業で愛想よく商いに精を出されても
パパさんのイメージが崩れるので、
まあ消去法で裏稼業でよいのではないでしょうか。


ライトで、
獣モノながら安定した世界観があり、
まずまずエロくて
ちょっとハラハラ。
そしてきっちりハピエンと、
取っつきやすい作品だと感じました。




3P、愛なし、サイコパス

『3P』と『和室』が好きなので、
表紙に惹かれて読んでみました。

「愛がなくても3Pとエロがあればそれでいい」
という方だけにはおすすめできます。

ですが、それだけです。
エロ描写は多いですし、
むしろほとんどそういう場面です。
しかし愛はありません。
和室要素も活きていませんでした。

攻め①は受けに人間的な愛情を持っていません。
受け以外にも男女問わず沢山の遊び相手をお持ちです。
この時点で、かなり読み手を選ぶと思います。

受けはとりあえず愚かでブレブレです。
特に、攻め①に媚びる匂いが所々で感じられるのが
どうしても好感が持てなかったです。
騙されて、酷いことされたんでしょ?
だったら舌噛んででもつっぱねろよ!
女々しく追い縋るとか勘弁してほしい。

1つも最後まで作品を書き上げたことすらないのに、
作家の才能云々という設定も無理があります。
あと、表紙の裸ん坊が受け様ですが、
あの絵面で一人称「オレ」は私には違和感がありました。
「やめろおぉぉ…っ!」とか
「いやだあぁ…っ!」とか
絶叫系の受けがそもそも苦手なので、
個人的な好みに合わなかったというのもあります。

対して、攻め①の堂々たるサイコパスっぷりは
読んでいるうちに魅力的に見えてくるほど。
もう好きにしたらいい。
遠慮しないで攻め②にも手を出したらいい。
と密かに期待してしまう程の破綻ぶりでした。
才能そのものに惹かれるという姿勢も一貫していて、
個人的には攻め①のブレない変態加減が
いちばん腑に落ちました。

最終的に、己の淫乱さを認め、
2人の攻めを手玉にとるようになったことで、
やっと少しは受けへのイライラが治まりました。

攻め①は飽きたら(もしくは才能が枯渇したら)
誰でも躊躇なく捨てそうですが、
それまでは3人楽しく励んで頂きたいです。

ストーリー性も人間らしい愛もないですが、
やっぱり3Pエロはいいな、とは
思わせていただきました。








感情移入ゼロでした

「ファンタジーである」という旨を頭に置いて読みました。
ファンタジーが苦手だからです。

…やっぱり読まなければ良かった。
個人的には、最後までまったく感情移入できませんでした。

まず2人の出逢い。
(人間としての出逢いなので正しくは再会でしょうか)。
これがもうダメでした。
唐突に現れた不審者になぜ心を許していくのか。
結果、どうして同居までするのか。
非常識が過ぎて、
受けが攻めに惹かれていく理由がまったくわかりません。
もうここで受けに白けてしまい、
そのままラストまで冷めた目で読んでしまいました。

「通り魔に刺された」というのに、病院へ行かない。
警察へも行かない。
その理由が緩くて理解できない。
必然も感じられない。
顔の血を拭くためにハンカチを唾液で濡らすとか、
いやいや、それ以前の問題です。
そのハンカチを舐める攻めにもドン引きでした。

トンデモ設定なのだ、これがファンタジーなのだ、と
自分に言い聞かせながら我慢して読んだけれど、
「死刑が廃止されたけれど犯罪者を秘密裡に葬るには」=「狼と人間のキメラを作ればいいじゃない」というアイディアがもう無理でした。
他にいくらでもあるだろう。どうしてそうなる。
なので、「猟獣」たちの寿命が短いという点や、
獣の姿のまま人間の形をとれなくなるという運命に、
何の共感も覚えませんでした。
むしろラストに向けてどんどん気持ちが冷めてしまい、
「組織」との対決は1周して笑えました。
ここまでご都合主義だと清々しいです。

獣姦シーンは初めてでしたが、
エロ自体は良かったです。
ただし、繰り返しですが、受けにも攻めにも感情移入できていないため
萌えはありませんでした。

ファンタジーがお好きな方には、
大いに楽しめる作品のようですので、
あくまでも自分に合わなかったという事だと思います。

私にピュアさが足りないのだろうか…