ご飯美味しいさんのマイページ

レビューした作品

女性ご飯美味しいさん

レビュー数0

ポイント数1

今年度628位

通算--位

  • 神0
  • 萌×20
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0
  • 絞り込み
条件

指定なし

  • レビューした作品
  • 神作品
  • 萌×2作品
  • 萌作品
  • 中立作品
  • しゅみじゃない作品
  • 出版社別
  • レーベル別
  • 作品詳細
  • レビューした著者別
  • レビューした作画別
  • レビューしたイラスト別
  • レビューした原作別
  • レビューした声優別
媒体

指定なし

  • 指定なし
  • コミック
  • 小説
  • CD
  • DVD
  • ゲーム
  • 特典
発売年月
月 ~
レビュー月
表示モード

不実の男 コミック

山田酉子 

余韻

数年前に購入して、今でもたまに読み返しては余韻に浸ってます。何処か、不思議な魅力がある作品です。
発売してからかなり年月が経っていますが、これからこの本に興味を持つ方への参考となれば( ¨̮ )



可愛く優しいパステルの表紙とは裏腹に、テーマは「死にたがる人」などという中々に重い1冊。

山田さんのイラストも線が細く、描く人物も皆飄々としているためキャラの表情の可愛さと不気味さがより際立っていると思います。ハマる人はハマるし、そうでない人は微妙。人を選ぶ作品だと思います。
私はこの不気味で鬱々としている雰囲気が大好きでした。




【不実の友、不実の男】
恋人の弟と期間限定の同居をするお話。
この恋人がひどい笑 主人公が不憫…かと思いきや主人公も割と強か!笑
最後のページで歪み愛が伝わってきてなんだかんだお似合いのカップルなのかな〜。


【誰かと夏】
この本の中で一番好きでした!
にこにこと笑顔を絶やさず純粋で元気いっぱいな男子高校生と、30~40代のくたびれたオジさんが旅行に行く話。
ただのカップルの旅行かと思いきや…なるほど!ワ〜〜闇深い…!!
男子高校生の純粋さに、ゾッとします。
夏の猛暑日で日差しがキツい描写なのに生気が無い雰囲気が気味が悪くて…好きです。男子高校生の、大人になってもう戻ってこない感もたまりません。


【ひゅーすとん】
「ひゅー すとん」とよく呟いていた弟が、ひゅーっと飛び降りてすとん、と死んでしまい残された兄の話。
ここでもう重い笑 ひゅー すとんって語感が可愛くて不気味です。
でも、これは救われたお話なのかな。兄が一生弟のことを忘れられなさそうな感じが凄い。幸せとか不幸せとか、そういう概念ではもはや無い感じが良いです。


【つめたい恋人】
恋人と心中した後に生き残ってしまった男の子話。
死んだ恋人が幽霊でずっと付きまとってます。
死にたがる生き人と、死んで欲しくない幽霊というシンメトリーな感じが面白いです。

見えてるのに話せるのに、触れられないのが逆に凄く苦しい。幽霊の方が生きることを望んでるのがこれまた…


【中土井さんの孤独】
闘病中の恋人の帰りを独りでいつまでも待つ主人公と、近所の男子高校生の話。
なんだろうな、優しさって時に酷く残酷ですよね。
この物語の優しさは、思いやりと愛が詰まった最凶の呪いって感じがします。



振り返ると、この物語は「死」をテーマにしているけど…死もある意味では救いだもんなぁ。となんか納得しちゃいます。

作者さんの、本当にこの世界で起きてそうだけど普通に生活してたら気づかなくて見つけられなさそうなテーマというか、よくありそうだけど思い浮かばない感じのお話が好きです。ひゅー すとん とか。

面白いという表現があっているのかは分かりませんし、終わったあとの虚無感に似た脱力感は他では味わえない。しみじみと、好きなお話ばかりです。
淡々と飄々と、なんだかんだこのお話のキャラクター達はこれからも生きてそうで、でもふとした時に振り返ると跡形もなくなっていそうな不安定さがずっと心に残ります。

何年経っても自分の中で異色の作品、という意味も込めて神評価つけさせていただきます。これからもきっと思い出したように読んでは忘れないんだろうなあ。

大好きです。

いやもう・・・切ないです…。

好きだからこそ、男同士という問題が大きくなってしまうんですよね。
攻めは受けのつらい過去をたくさん見ているからこそ幸せにしたいと思い、
受けは今の生活が幸せで手放したくなくて、ずっと一緒にいたい。
幸せにしたいと、お互いがお互いの幸せを考えていて大好きで仕方がないのにも関わらず、
世間体や家族からの反応などが大きく問題になってしまう。

考えて考えて、ようやく幸せになった二人。
すごく良かったです。
空港のシーンも温かくて幸せで、自然と涙がこぼれました。
ラストも良かったね…ね…!と泣いていました。

でも!!あの!!!!!!!描きおろしが!!!!!!!!!!!!

いやもう…描きおろしの1ページ目から「えっ?ちょっとまって」となってしまいました。
そうか…そうか…・・・・・・・・これは幸せ・・・なのかな・・・
攻めが泣きながら受けの手を握り、名前を呼ぶシーン。
もう・・・泣きました。涙止まりませんでした。
しかも終わり方も悲しくて悲しくて、描きおろしを何回も見直しては泣きました。

読み終わってからも、表紙の二人の幸せそうな笑顔を見ては泣きました。

流石ララ子先生だなぁと。
温かく優しいだけでなく、これは本当に幸せなのかなと思う終わり方でした。
読む側としてはもう・・・切なすぎて・・・・・。

男同士だから何も残せない、記憶しか残らないという最期が描かれていました。切なすぎる…。
綺麗に終わったからこそ残る、この切なさ。
私としては大好きです。こういうの待っていました。

温かく優しい、切ない上下巻でした。
賛否両論あると思いますが、私は大好きです。

ps.ララ子先生のpixivで補完系if漫画読みました。
切ないです・・・
より二人がお互いを愛し合っていたんだなぁと感じ、もっと好きになりました。

全体的にさっぱりした感じ

なんか見たことのある絵柄だな~と思ったら、同人で見かけたことのある方だったので購入。



「雪村せんせいとケイくん」
お話はさっぱりとして読みやすくはあったけれど、あまり心には響かなかったです。
好きな人は好きかな?私はもうちょっと掘り下げてある作品が好みなので、これは好みの問題かなぁ・・・
私としては一回サラッと読むだけで満足な感じでした。



「シメコロシノキ」

これは・・・好きです。
兄弟ものが大好物な私にとってはごちそうでした。ありがとうございます。
文句なしに楽しめました。
王道だけれどセリフがひとつひとつ綺麗というか、響きが素敵でうっとりできました。

最後の、受けに思いを伝えずに恋が終わる不憫な子のお話も好きです。
可哀想な子可愛いですね。



私としては、シメコロシノキのほうがお話として好きです。
もともと切ない話が好きなのですが、この作家さんは切ないのが向いてるなぁと思いました。
ページ数が少ないのに若干お値段高めなのがう~んと思ったので萌評価で。


絵も綺麗ですしこれが初コミックスということで、今後に期待、という感じです。

1巻とのギャップ

待望の2巻!!ずっと待ってました!!

1巻のピュアな感じとは違い、
2巻は少しエロが多く、ピュアを求めていた私はんー・・・??と少し困惑してしまうところもあったんですが、
受けの子が本当に可愛くて可愛くてびっくりしたので大満足です!!

まだまだキャラクターにも裏があるような描写があったり、何かまだ隠しているような意味深な描写があったりでとても続きが気になりました!
3巻が楽しみです!!