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濃密エロスの恐竜BL第2弾!!

恐竜BL第2弾。待ってました!!
「暴君竜を飼いならせ」の続編です。

受けの潤が相変わらず凄く明るくて、精神的に強い子でした。
病んでる受けも嫌いじゃないけど、こういう受けは読んでいて清々しい。
二巻目も、一貫して、攻めの可畏への愛情たっぷり。
心が読めるからってだけじゃないですね、性格の問題。
理解があって心が広くて、本当に凄い良妻っぷりです。

そんな潤の影響で、可畏も人間の感覚に近くなっています。
凄く丸くなって、カッコイイ。でも、母親殺しの後遺症で苦しんでる部分もあったりするから、優しい潤としては守ってあげたくなっちゃう可愛さがあるんだと思います。

二人が居る恐竜の学院に転校生のキメラ恐竜のリアムが入って来て、可畏の父親と組んで二人の邪魔をして来ます。
彼らが潤に出した命令は、可畏を振って、可畏の心を傷つけろ。という酷い物。

潤は母親と妹を人質に取られて、監視カメラで監視されてる状態で、可畏と事前に相談出来る訳もない状況なので、仕方なく可畏に別れ話を持ち掛けます。
でも可畏の心を傷つけろって命令だったのに、可畏の事を気遣ったら強い言い方は出来ない潤と、それでも傷ついちゃう可畏(可愛い)。

潤に手を上げたくないから堪えて、揺れる可畏の心の叫びが壮絶。
結局殴ってしまって、その罰に自分の指を折る(凄く痛そう!!)シーンは、恐竜人と人間の間で揺れる可畏が愛しく思えて、切なくなります。
そこから潤の母親に会いに行くシーンは、今巻で一番泣きました。
可畏は本能(暴君竜の凶暴性?)と戦いながら凄く成長してると思った今巻。

その後も更に、可畏の父親の所為で潤は可畏を傷つけなきゃいけなくなります。
でも今度は潤も上手い手を考えてます。
二人の絆、信頼関係、そういう物が凄く感じられたから、引き離されても心配せずに読めました。
ハラハラするけど、とにかくラブラブ。エロも濃密で、最後のエロは特に濃いです。

新キャラは可畏と戦って潤を奪い合う系のキャラじゃないので、そこに萌え要素は無いけど、別の萌え要素があったので、主人公ハーレムより良かった気がするのは個人的な好みの問題ですが。
彼の切ない恋心が叶うと良いなと思います。

五巻が楽しみ

今回は糖度が低い印象。
話としては相変わらずどう転がって行くのか読めなくて面白かったです。

学園物なのに教団本部の話が長くて、前半尺を取り過ぎな感じはあった。
その分、陰神子になる選択をする危険性を徹底的に書き込んでいて、ゾっとする怖さがある。

紫苑を通して薔と椿の未来を考えて怖くなって、必要以上に紫苑に優しくしてしまった常盤の気持ちも分かるし、不味い選択だったけど責められない気持ちになった。
犬飼さんは同人ではバッドエンドもあったけど、商業では大団円ばっかり書いてる印象なんで、薔と常盤と椿も紫苑も全員幸せにしてくれる事を願ってます。

紫苑がああいう事をした後の常盤の心理とか行動とか、弱みを握られた教祖とかブチ切れ杏樹とか、その辺のやり取りは凄くハラハラさせられて面白かった。
何より良かったのは楓雅!!
もうこの人は完璧過ぎて非の打ち所が無くて、どうしても常盤が霞む。
薔が初めて学園を飛び出せたのも楓雅あっての結果だし。
薔が、見慣れない物にビクビクしながらも頑張って常盤に会う為に頭を使って行動する流れは良かった。
ああいう薔の頑張りが実って、二人がもう離れないで、常盤の夢が叶って、一緒に暮らせる日が来るといい。

早くエッチしないと薔が死んじゃうんで、常盤、寝ぼけてる場合じゃないよと思った。
優しいのもいいけど、もう少し頑張って欲しいかな。
とりあえず五巻が楽しみです。早く出ますように!!

椿の悪事に気づいた茜の話

萌えるSSとかじゃなくて、何だか怖くて切ないSSでした。

本編で椿に、よもぎ餅に媚薬を混入されてしまった茜の話。
あの時の自分は何か変だったと思いながらも薬物の所為だとは気づいてなかった茜が、甘味日に配給された同じ餅を食べる事で、椿の悪事に気づきます。

よもぎ餅じゃなく、それに添えてあった白い粉糖に、媚薬が混入されていたようです。椿姫、凄く怖いです。

あの時の事は自然な欲情じゃなくて、椿の所為だったと気づく茜。
かなりゾクッと怖い話なんですが、茜は椿を責めませんでした。
責任転嫁もしないで、そこで椿の気持ちを考えるんですね。
椿の立場とか自分の発言とかを、振り返る茜です。

「俺達の知らない所で傷ついてる椿さんの、苦く苦しい感情の味」

と、媚薬の苦みを、椿の感情として表現しています。
薔に許された茜は、椿を責めずに、椿を許すのだと思います。
本当は、あれは自分の所為じゃないって言いたいのが普通だと思うのに。

茜の気持ちを考えると、胸が締めつけられる様に切ない。
何とも言えない気持ちになりました。

本編でも茜は凄く良い子なので、薔とは無理でも誰かと幸せになって欲しいです。

読み応えが凄い

犬飼さんの良さが凄く出ていて、萌えツボ突かれまくりで大好きなシリーズです。
毎回手に取る度に本の厚みを測りたくなる程ぶ厚くて、読み応えがあります。
悪く言えば、さあ読むぞって気合いを入れて時間の余裕が無いと開けない本でもある。
設定が色々複雑なので、一巻と二巻を軽く読み返してから読みました。
結構色々忘れてたので、復習しておいて良かったです。

二巻目の最後で、実は自分の実弟が誰か分かってた事が明らかになった常盤の腹黒さというか、椿の空回り感が凄い衝撃だったのを思いだしました。
誰がどんな事情で薔と剣蘭をすり替えたのか、常盤はその辺の事情も全部知ってるっぽい感じだけど、三巻でもその辺の事情はまだ書かれてません。

物語としては間違いなく面白いし、ハラハラドキドキ止まらなくて、入り込むと続きが気になって一気に読めるんですが、楓雅が薔と他人で、椿じゃなく薔に本気なら良かったかもと思いました。
茜は薔が好きだけど、常盤の敵じゃないし。
常盤の気持ちが椿にもある辺りが気になる。
恋愛じゃないけど、肉欲はあるんですよね。
男ってそういう生物だしって割り切って読めればいい話ですけど。

常盤と椿の間では、蘇芳から薔を守る為に、椿が犠牲になるって事で話がついてて、椿もそのつもりでいました。
「蘇芳様は私を所望されたそうです。常盤様はそれに応じました」
と、椿は薔に言ってるんです。これは椿が薔に嘘をついた訳ではなく、常磐との間では、そういう話になってたからですね。

でも現実に、常盤は椿を取り引きには使ってないんですよね。
椿には使うよって言ったのに、蘇芳の前では撤回した。
この辺が、常盤が椿にも愛情を持ってる証拠だと思う。
こういう所を許せるなら、このシリーズは凄く面白いと思う。
謎も多くて複雑で、考察も楽しめますしね。

次巻はすぐ出るから嬉しいです。

タイトルの意味が分かると面白い

芙輝様www
純愛肉食攻めは、SSでも助平でしたw
若いのにオッサンみたいな助平具合で、真に受ける蓮が可愛くてたまらないです。
本編の後ろに付いていた番外編の続きで、温泉の後のお楽しみの話。

つげ櫛と椿油が欲しくなりましたw

純愛肉食攻め最高

大好きな作家さんの作品ですが、表紙が凄いので驚きました。
あらすじと表紙で、凄くアダルトな物を想像しました。
実際には攻めの芙輝と受けの蓮の純愛物で、軍服・長袍・愛人契約などの萌え設定の中に、二人の切ない恋と、二人の家族愛などの感動が詰まっています。
攻めの芙輝様が、性格の良い上品な人なのに、とっても助平で肉食で最高でした。

以下、ネタバレです。
妓楼物なのに攻めとしか寝ないとかいう設定は、あまり好きでは無いですが、このお話は主人公の蓮が妓楼に居る理由が、スパイを炙り出す為の特殊任務だった為、違和感無く貞操を守る設定を受け入れられました。
男妾なのに処女という設定ですが、ヤンデレ美人の上司の存在で納得行くので、攻めとしかエッチしないBLが良いライトな読者の事を、よく考えてるんだと思いました。同人時代の犬飼さんは凌辱物とか書いていたので、商業作品は大人しくてちょっぴり寂しい所もありますが、この作品ではこれで良かったと思えました。主人公の処女設定がご都合主義にならずに、きちんと説得力があって、やっぱり上手ですね。

最後に判明する攻めの設定と過去が、珍しい物だと思います。
国や身分違いの所為で起こった勘違いとか擦れ違いも切ないです。
でも解決する時は可愛くて笑えたりもして、全体的に緊張感のあるエロティックな作品なのに、読後は凄く幸せな気分になれました。
犬飼さんは悲惨な設定でも最後はハッピーエンドにしてくれるから、凄く好きです。

イラストの笠井あゆみ先生も大好きなので、満足度の高い作品でした。