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女性火星人さん

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ただのBLじゃない

このシリーズの、紀伊カンナ先生の大ファンで、ずっと前から楽しみにしていて本屋が開くのと同時に買いに行きました。
シリーズ4作目なので、メインの2人ではなくて別のキャラにフォーカスが当たっていました。
ここだけ読んだ人は普通の家族ものだと思うのではないか…もしかしたら2章からは非BLになるのではないか、と密かにハラハラしながら読んでいたのですが、先生は期待を裏切りませんでした。
全体的に言うと少ないけれど、がっつりとしたエロがありました。
可愛い絵柄なのに、ちゃんとエロい!という、下手にリアルな作画よりもよっぽどエロいです。

受けの駿の義理の弟の、クラスメイトの女の子の義理のお父さんが駿の昔の想い人。という、なんかすごいややこしいですが、BLではさほど珍しくない設定?かなと
でも、駿と実央の絆はそんなんじゃ破れません。みおが少し嫉妬しますが、関係が拗れるというまでではなく、逆にみおと駿の想い人がお茶仲間という…いくら既婚者でノーマルで1度降っているとしても、取られちゃうみたいな危機感はないのかなーなんて。
また、駿が小説で当てて一躍時の人となり、週刊誌やらなんやらに追いかけ回されます。
これだけのイベントを1巻に詰め込むって…変にだらだら書くとテンポ悪くなるのでいいと思いますがね。

今巻は、1、2巻が付き合いたてカップルだとしたら、一気に熟年夫婦になったような感じです。なんか、安心感がありました。あれだけ色んなイベントがあったのにね
事実上のプロポーズみたいなのもあって、2人の話はもう終わりなのかなと思いました。第2章は、駿の義理の弟のふみ君が主人公?と思っています。
まさか、彼が最後あんなことになるなんて…

なんか褒めてるのか批判してるのか分からなくなってしまいましたが、本当に最高でした。
これからもずっと続いてほしいシリーズです。また来年の七月を楽しみにしています。

本能 コミック

我島ヒロ 

執着からラブラブまで 多種多様なオードブル

表紙とちるちるのインタビュー記事で気になったので購入。
7篇もの短編が収録されていて、1話1話がとても短いです。え、ここで終わり?という話も幾つかありました。が、読了後にちゃんと満足感があるのです。

これが作者さんの初コミックだそうですが、物凄い新人来たなーという
話も設定もそこまで異色ではない(あくまで個人の見解ですが)のですが、何か光るものがありました。
きっとこの作者さんも短編で輝くタイプの人ですね。

と、前置きはここまでにして、ここからは1話ずつ感想を

【本能】
本作の表題作で、表紙のドアップの彼が受けです。
(生意気な)子供が嫌いな先生(攻)が、ツンツンとした受の弱みを握って…というお話。
共依存エンドなのかな?嫌いじゃないです。
この後を見てみたいと思いますが、これはこれでいいかなーって感じ

【彼は知らない】
クラスで目立つ感じの男の子に恋した、目立たない感じの男の子のお話。
でも、愛が重い!!普通に犯罪のような…でも、それで満足しちゃっているのが切ない。
好きな感じの話でした。

【落ちる穴】
本作で一番好きな話。
でも、BLといっていいのだろうか…なかなか微妙感じ。
校内の腫れ物のような存在の不良、彼と純粋に仲良くなりたいが為にどんどん落ちていく主人公。
当て馬(?)の彼が気になりました。本当は主人公に想いを寄せてたのかなーなんて思ったり。

【Bad cure】
うーん…ぶっちゃけ、よくわかんない(笑)
描き下ろしの前日談で、攻がこじらせたツンデレ(ヤンデレ?)だということがわかりますが…よくわかんない!

【狂依存】
他のやつと比べると普通かな…
これはもうちょっと続きが読みたかったなーという感じでした。
攻が受をどうして好きになったのかがあやふやな感じで少しモヤッとしました。

【ネスト】
この話も好きです。
狂依存よりも共依存ですね。
この話ももうちょっと長く読みたかったなー
でも、しっかりとまとまってたから、これはこれでアリなのかな。

【ドランクドランク】
酔った勢いで思わず…ってやつです。
最後までコメディータッチで安心しました。これもまた2転3転あるのかと…
1番応援したくなるcpでした。

全体的に病んでる感じで、自分の好みドンピシャでした。はらだ先生とか好きな方にはオススメできますね。
でも、短編ということもあってか、キャラクターの詰め込みがあまく、表紙裏のキャラクター設定を見ないとわからないことも幾つか……でも、とても良かったのでこれからも追いたいと思います!


凪子の話 コミック

後藤 

色々な意味でBL漫画の域を超えてる

この作品はタイトルから見て取れるように、女の子が主人公のような立ち位置です。

最近のBL漫画は一昔前と比べると、女の子が重要な立ち位置で出てくる作品が増えてきています。
でも、この作品ではいよいよ主人公になっているのです。

この時点で「BL」に女子は必要ないという考えの人は手に取らないでしょうが、この作品はそれだけではないのです。

本作の前半は少女漫画に毛を生やしたような展開です。このぐらいだったら普通の少女漫画レーベルでも出せるんではないかというほど
でも、それだけでは終わりません。
後半からは主人公『凪子』の存在によって心揺らめく2人が描かれています。
この展開はBLならではのものなのですが、新食感といいますか…すごい衝撃を受けましたね。
女の子1人いるだけでこんなにも変わるのかと

本当はもっと感想を書きたいのですが、あまり書くと感動がうすれてしまうので、私はこのぐらいにしておきます。

とにかく、「blに女はいらない派」の方以外はとても楽しめる作品だと思います。
とくに、腐女子歴が長い、色んな漫画を読み漁ったという方には新しい発見があって尚更楽しいかと
オススメの作品です。

定期的に読み返したくなる、心の処方箋

随分前に読んだのですが、今更ながらレビューをさせていただきます。

前作の海辺のエトランゼを読んだ直後に続けて読みました。
まず、表紙から好きです。
以前に本屋で何度も見かけていたのですが、シリーズものだし…と手を出していませんでした。
読了後、いや1ページ目を開いた時に、酷く後悔しました。いままでこの作品を読まなかったことを。
隅々まで細かに書き込められていて、確かにキャラが生きているのです。
紀伊カンナ先生の才能を感じました。
先生の作品はもちろんこれから買い続けるし、BLじゃなくても進んで読みたいと思いました。

と前置きはこれぐらいしてここからレビューを

前作の続編となっており、2人が駿の実家に行くとこから話が始まります。
前作と同様に、この作品には根っからの悪役が出てきません。優しい世界です。
でも、ただ単にホワホワしているだけではないのです。
しっかりと奥まで描かれています。
『今このままでいる事への不安』『周りからの目』そういうことに、うじうじと悩んでいるのです。必要以上に。
でも、それがとても人間らしい。

BLはファンタジーだと言う人がいますが、この作品に関してはとても現実的なファンタジーです。
美しい背景、暖かい人間関係、それは浮世離れしています。でも、そのなかにしっかりと人の人生が描かれているのです。

文句無しの神評価です。いや、神評価以上のものをあげたいのですが、実装はいつでしょうか?運営さん、神×2を作ってくださいよ!

そんな話は置いといて、本当に素敵な作品です。
私はこの世界観に心を奪われました。

駄レビュー失礼しました。

自然と涙が溢れた

以前にちるちるでの記事を見て気になっていたのと、人気作の続編だらけのランキングで単巻&あまり聞かない作者さんだったので購入してみました。

高校生にもなって、『線の上を歩かないと死ぬ』という設定のゲームをやっている少し子供っぽい2人。
珍しい感じの出会い方で、読んでて楽しかったですし萌えました(*´ω`*)
でも、途中からはBL特有の「相手が男であることへの葛藤」「親に対しての罪悪感」等のイベントが入ってきます。
とても丁寧に書かれていてよかったのですが、序盤があまりにもよかったのでなんか期待を裏切られた感じがありました。

が、そこからがこの作品の魅力なのです。
従来のBLではあまり描かれない、老後、そして死に際までしっかりと丁寧に描かれています。
これは何冊にもわけてやるより、一冊にまとめてあっさりと描いた方いいのではと思いました(たぶん、引き伸ばすとダラダラしちゃうので)
そして、ラストシーン────私はここで涙が溢れてしまいました。
序盤のシーンとの対比、それがある作品は珍しくはないですが、ここまで希望に満ち溢れているきれいな終わり方をしているのはあまりないかと。
描き下ろしも全然蛇足感がなく、キャラの魅力をさらに引き出していました。

また、この作品の魅力はキャラクターにもあると思います。
子供っぽい感じで想像力豊かな受け、夕希。これでもかというほど可愛らしいキャラ、攻めが惚れるのもわかります。でも、芯はしっかりとしている所がしっかりと作り込まれてるなーと思いました。
対する攻めの晃も、一見クールなキャラに見えますが夕希に負けないぐらいおちゃめなキャラです。ギャップ萌えというものですかね。意外と打たれ弱いけど、やる時はやるという感じです。
個人的には、線上で二人手を合わせてくるりと回るシーンが可愛らしくて好きです。

久しぶりにこんな素敵な作品に出会えました。今のところ、私の中では今年度1位です。
普段、ドロドロした感じのばっか読んでるのですが、王道もたまには悪くないですね。
私事ですが、同日に発売したショタ強姦モノ(こちらも凄い素晴らしい作品でした)を読んだ直後に本作を読んだので、なにか…すごい安心感がありました。

万人受けする作品だと思います。これだったら安心して友人に紹介できますね!
本当に素晴らしい作品でした。

本当に心が洗われるボーイズラブ

「雪ノ下のクオリア」で紀伊カンナさんのファンになって約半年、エトランゼシリーズを大人買いしました。
結果、更に紀伊さんのファンになりました。
安定した作画、動きのあるキャラそれが先生の作品の真骨頂だと思っています。それが、この作品でも思う存分堪能できます。
雪ノ下のクオリアと同じような設定ですが、蓋を開ければ あらやだ!違うじゃない! と驚きました。これにはこれの良さがあります。
では、ここから感想を
ほぼ前情報なしで作家買い&表紙買いでしたが、十分すぎるほど満足しています。
帯通り本当に心が洗われました。ギスギスドロドロな作品を読み続けた後だということもあるでしょうが、なにかボーイズラブの本来の姿を再確認出来たような気がします。
ノンケのみおに一目惚れしたゲイの駿(受け)、健気で可愛らしいみお(攻め)
ノンケ攻め&年下攻めという自分が好きなシチュを同時に読めてとても良かったのですが、それだけではないのです。
みお君の可愛さが半端じゃないです。言動や性格が可愛いのですが、先生の可愛らしい絵柄がより可愛らしさを引き出しています。
また、そんな可愛らしいみお君に葛藤する駿君。彼もまた可愛い奴なのです。でも、ノンケのみお君のことを思いやる大人な1面もあり、とてもいいキャラです。
また、かつて駿君の許嫁(?)だった桜子さんもとてもいいキャラです。当て馬という立ち位置なのに、しっかりと描かれていて彼女にも感情移入できるのは先生の力量からだと思います。可哀想なのですが、二人の関係を引き立てるだけではなくて、話に更なる旨みを増しているというとてもいい女キャラでした。惚れました。
しっかりBLしているのにBLじゃないような。BLを読まない人からよく読む人まで色んな人に胸を張ってオススメしたい作品です。
また、読んでいてとても楽しかったです。細かいところまでよく描かれていて、読む度に新たな発見ができます。
本当にいい買い物ができました。心が洗われました。こういう作品があるからBLはやめられない。

BLの域を超えているBL

はらださんの本は初読みです。
いままで絵柄で敬遠していましたが、手に取ってみるとずるずると沼に引き込まれる!そんな感動を味わいました。
文学作品のような濃厚な作品、でもちゃんとBLしていますエロもあります。本当においしい1冊でした。
では、ここからは話ごとの感想を

【後悔の海/スイメンカ】
どちらも同じ話の別視点ということでしょうか。
後悔の海読了後、「ん?」となりました。あまりにもあっさりしてないか?と。
でも、そこはスイメンカで補正されています。
物語の本質、作者が書きたかったであろうものもスイメンカで描かれています。
仲良しグループ3人の話。もちろん三角関係です。
設定、話自体はありきたりなのですが、登場人物の心情がよく描かれている。最後のコマで衝撃を受けました。

【ピアスホール】
これは、小説のような作品でした。文字が多い!
恐らくそれが先生の狙いなのでしょうが、漫画では珍しい表現に驚きました。
この話の受けの臼井さんがこの本の表紙にもなっています。
臼井さんの不気味さ、またそれに堕ちていく攻め。世にも奇妙な物語みたいな何かを感じました。

【リスタート】
この話が自分的にこの本で一番好きな話です。
事故により記憶を失って幼児化してしまった受けのミキ。このキャラが本作で一番好きです。
ただ可愛らしいだけではなく、他のキャラのようにどこか不気味さがあり、またとても健気です。
これはこれでハッピーエンドなのでは?と思いましたがどうなのでしょう。

【私たちはバイプレーヤー】
他の話よりも一見明るめの話。
BLの核心をついた問題作です(私の中で)。こういう発想もあったかと衝撃を受けました。
女子BLに収録された女子目線の話で、序盤は一般誌のような普通のラブコメです。
が、もちろんそれだけでは終わらないのです。
少し風変わりな女主人公が少し、不憫ですがBLとしてハッピーエンド。

最後にどの話でも共通して言えるのが、はらだ先生の発想力、着眼点のすごさです。
使い古されたシチュエーションをうまく活用して斬新な作品に仕立てています。
とても衝撃を受けた作品でした。これを機にはらだ先生の他作品にも手を出してみようと思います!

泥中の蓮 コミック

ためこう 

とんでもない作品と出会ってしまった…

表紙の絵が綺麗だったのと、ちるちるでもよく目にしたのでなんとなく手に取ってみたら
とんでもない作品でした。
もちろんいい意味で。
中盤あたりでこれ絶対バッドエンドだろうなー…と思っていたら、(2人にとっては)ハッピーエンドなのかな?とにかく、予想打にしない展開。作者さんにはいい意味で裏切られました。
あらすじは、売り専でダメダメな兄とその事が好きな完璧な弟…序盤はそうです。序盤は…でも、物語が進むにつれてどんどん二人の関係は歪んでいきます。
読んでてとても楽しかった作品です。でも、読了後考えさせられるというか、何回でも読み返したくなります。
でも、苦手な方は本当に苦手だと思います。まず兄弟ものが苦手な方(だったら最初から手に取らないと思いますが…)萌えを求める方にはおすすめしません。bl初心者なんてもってのほか。
新人さんとは思えない圧倒的画力とインパクトのあるストーリー、これからが期待の新人さんです!

sick コミック

倉橋トモ 

ただただ甘い

作者さんの別作品の『友達以上の事したい』がおもしろかったのと、表紙の絵がかわいかったので購入。
うーん、あますぎる。
大きな試練があまりなく、でもくっついてるわけでもなく、ビミョーな感じが続いて、あまりはっきりしないまま終わってしまった感じです。
キャラや絵はとても好きなのですが、それを生かしきれてない感があって、少し残念でした。

真空融接 上 コミック

びっけ 

淡々とした物語なのにどこかせつない

すごい昔に呼んだ作品で、タイトルが思い出せなくて、本サイトの答えて姉さんで答えてもらって、購入しました。
とても素敵な作品で、おもしろい世界観で、キャラクターも個性的でよかったです。
繊細な心理描写や、キャラクターの魅力が、作者さんの画力のおかげでとても際立ちます。
きれいな表紙、カバー裏のイラストなどのカラーイラストも魅力的で、画集がほしいほどでした。
淡々とした物語なのに、そのなかにかわいらしさや切なさがあって、問えも深い作品だと思います。
本当にこの作品に出会えてよかった。