藤棚さんのレビュー一覧

FLESH&BLOOD(15) 小説

松岡なつき   

ここが正念場?!

とうとう現代編へ。
過去にジェフリーの残り香が混ざるマントを置いて来た海斗に泣けました。
15巻の初っ端の部分なのに。涙線がもうよれよれ。

時空を超えた事は海斗の運命を大きく変化させましたが、
和哉の人生や性格も大きく変容させたのだなぁと思った二人の再会。
海斗が突然消えた事により、微妙に病んでしまったように
私には思える和哉。
彼の海斗への執着があくまでも友情なのか、
激しい…

3

言ノ葉ノ世界 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

もうひとつの世界

『言ノ葉ノ花』主人公・余村は心の声を聞くことによって人に絶望し、
自らの殻に籠り、人との接触をなるべく避け、
世捨て人のような暮らしをしておりましたが。

今回の主人公・仮原は人に絶望しているのは余村と同じですが、
自らの能力を利用しては、賢く(図太く)生きています。
ある意味、余村よりもタフに見えるかもしれませんが。
孤独の道を選べない仮原の方が、
人に対してまだ甘い望みを持って…

2

成澤准教授の最後の恋 小説

高遠琉加  高永ひなこ 

文化や芸術や思想は心の糧

高遠さんがルビー文庫?!
当初はカラーが違うのでは??と思ったのですが。
ルビーと高遠節の華麗なるコラボ。
なんだかとっても、面白かったです!!

厭世的で人との深い付き合いを避け、
刹那の恋ばかり経験してきた成澤准教授。
そんな彼が平凡だけど純粋で真面目な新米編集長に恋をし、
最初で最後の恋を手に入れるお話でした。

恋の駆け引きに手慣れた百戦錬磨な成澤が、
蒼井知らず知ら…

4

恋人は僕の主治医 ブラコン処方箋 2 小説

うえだ真由  やしきゆかり 

余裕な男の化けの皮が剥がれる時

「Missing You」のスピンオフとして発表された作品の第二弾 。
第二弾も出るなんて、このカップルは人気があるんだなぁと思いました。
私も実は本編より、こちらのお医者さんカップルが大好きなので。
今回第二弾が発売されたのは嬉しかったです!

一作目では受の和紀視点で語られたせいか。
攻・京悟がとても得体の知れない男に見えたのですが。
今回も前作と同様、和紀視点なのに、
何故か…

1

極東追憶博物館 コミック

ARUKU  

まさに珠玉の短編集でした

シリアスからコメディまで、幅広く楽しめるお得な一冊です。
表紙の柔らかくどこか哀愁が漂う色合いが素敵だと思いました。
どの作品も私にとっては外れがなく面白かったのですが、
特に好きなのは表題作と『役に立たない人』『恋蜘蛛』です。

美しい「手」に恋をする男と、
その男に惹かれていく青年が描かれる表題作。
もう帰ることの出来ない祖国を思い、
寂しく暮らしていた青年の心を
温かく包ん…

5

花影の記憶 コミック

ミエノサオリ 

身分違いの恋

実は黒髪が使用人で、金髪が貴族と思っていました。
読んでみたら逆だったので、ちょっと吃驚(笑)

幼いころは身分など考えず、対等に向かい合っていた
アーサーとロランでしたが。
成長した二人の前には「身分」という壁が出現し、
お互いが育ててきた恋心を口にするのも憚られる状態に。

身分違いでしかも同性。禁忌だらけの恋を大事にし、
お互いを思うが故に辛い状況へ追い込まれていく過程。

2

恋日和。 小説

辻桐葉  小椋ムク 

表紙買いでした

表紙とあらすじに惹かれて、
初めて読む作家さんの本を購入しました。

あらすじからは横暴な俺様攻を想像していたのですが。
読んでみると俺様というより人の機微に鈍感、
コミュニケーション能力が著しく低いだけで。
根は素直で気持のいい攻でした。
人に対して愛情を持っているのにそれを上手く表現できず、
誤解を受けてしまう不器用な攻が可愛かったです。

対する受も子供が大好きな優しい保…

0

ディア・グリーン 瞳の追うのは 3 コミック

富士山ひょうた 

ついに完結

オチは既に分かっている物語ですが。
そこへ至るまでの二人の心情が丁寧に描かれていて、
最後まで飽きさせず読み応えがありました。

燃えるような激しい恋とは少し違いますが、
身近に好きな人がいる。その人と一緒に居られる
ささやかな幸せをしみじみと感じられる作品です。

男同士でずっと一緒にいる為には、
この先に色々と問題も出てくるとは思いますが。
音海と緑は真面目に二人の将来を考…

1

そこに座るな コミック

麻生海 

ルームシェアから始まる恋

色々な事情で同居することになった
ゲイの葉山とノンケの浪川。

はじめから終わる事を前提に恋をし、期待せず、
相手に負担をかけないように行動する。
辛くてもいつも笑ってみせる葉山の健気っぷりに涙……!

そんな可愛くていじらしい葉山を放っておけず、
気がつくとどんどん惹かれていく浪川。
二人が不器用に歩み寄って行く姿が切なくて可愛くて。

とにかく二人とも、他者に優しいのです…

2

赤い呪縛 小説

松田美優  奈良千春 

タイトルとラストが秀逸

登場人物の誰にも共感や好感が持てなかったのですが。
作品の荒廃した雰囲気や力強さには心惹かれた作品です。

主人公・日向の平穏な日常生活が、
兄・龍昇に襲い掛かられ一転する。

恐らく龍昇は長い時間をかけて、
美しい弟への禁断の思いを育ててきたのでしょうが。
日向目線で描かれている物語なので、
その辺りが全く描かれていなかったせいか。
龍昇の行動、倫理観のなさ(苦悩の素振りのな…

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