ひよこさんのレビュー一覧

非BL作品

きのう何食べた? 4 コミック

よしながふみ 

ごはんのある人生

本屋のポップは「男二人暮らしのなんとか(忘れた)」でした。間違って買ったらどうするのー? ゲイカップルの人生ごはん…。
いいタイトルだな、と思うのです。昨日食べたものは覚えていても、一昨日のは覚えてない、そんな日常。おもてなしごはんではなく、毎日の夕飯。
ケンカして、おいしいごはんで仲直りする。毎日毎日ごはんを食べる。
養子縁組、嫁姑問題、不倫など、生活感というよりさりげなく人生の側面が描か…

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画家と音楽家 コミック

  ARUKU  

いろいろな意味で不覚…

遙々アルクさんから改名されて2冊目のコミックスです。この方の絵柄は地味というか、華やかではないので、新刊が出ていても気付かなかった…。先日、その近くにあった他の方の新刊買ったのに。
ただのラブストーリー傑作集ではないです。受がおとなしくて不幸なパターンが多いけれど、ハッピーエンド手前で終わると続きが気になって…! なんかね、終わりよければ全てよしではなく、ひとつひとつの出来事がドラマだよね。世の…

1

恋とは呼べない (1) コミック

榎田尤利  町屋はとこ 

やきのりちゃんv

榎田さんと町屋さんのコラボ。小説のほうは「愛とは言えない」 どちらも英訳は一緒なのですね。メインカップルを違えて連載しているのです。
コミックスを手にとった瞬間「ブアツ!」 270P超でした。ので、高い。
榎田さん好きなので、小説サイドの感想を書くかな、と予想してたのに、まだ恋愛になっていないほうを選んじゃったのは、やきのりちゃんがかわいかったから。めちゃめちゃかわいいです~。お姫様です! メ…

1

溺れる戀 小説

高遠琉加  今市子 

タイタニック!

いとしいとしと言う心、と戀を綴る。
豪華客船・首飾り・身分違いの恋と来ればタイタニックですね。ずっと映像が浮かんでいました。夜毎の晩餐や、三等船室の猥雑さ。この客船は沈んだりはしなかったけれども、受である主人公の心は沈んでいて。タイタニックのように悲劇が起こるのではないかという危うさを秘めていました。
時代は大正から昭和にかけて、欧州航路の客船で、かつて帝大の同級生だった男と再会する。いつも視…

2

囚われた欲望 小説

鹿住槇  椎名咲月 

“弟”のパターン

作者違うんじゃないの、と思ってしまったくらい、前半は受が孤独で悲惨な話でした。
自分に好意を寄せていた相手を拒絶し、相手が事故で死んだ後、弟が現れて「兄は自殺だった」と償いを迫られる。
こーゆーときの弟って受のことを好きでどうしようもなく、というのが多かったりします。または最初は憎んでいたのが、だんだんハマッていってとか。その必死さが受には通じないけど、読んでる側はもどかしくてせつなかったりす…

1

恋をするには遠すぎて 小説

栗城偲  小嶋ララ子 

ギャル男×オタク

今時の高校生×地味な同級生、というだけではなく受がオタクなのがおもしろいところです。ギャル男とオタクという、身分違いならぬ人種違いの恋は成立するのか。

前半は攻視点。イケメンでオシャレさんで朝帰りして、性格は最初のほうは少し悪いかな。オタクくんが自分に興味ないのが気に入らなくて、イジメてみても反応がなくて。
気を惹きたいだけとか、仲のいい友人に笑顔を向けるのにむかつくとか、やーもうかわいく…

5

犬と小説家と妄想癖 小説

高遠琉加  金ひかる 

口述筆記でセクハラ(笑)

ビブロスから出たノベルスの加筆新装版。文庫化、とも言いますが、文庫にならなければ読めない過去作品多いからね。
で、今回はせつないイメージの高遠さんではなく、笑える高遠さんでした。
ワイルドな官能小説家×真面目な数学教師。大学時代の同級生がエロ小説家になって、利き腕を骨折したので口述筆記をすることになり…←私が好きそうなカップリングとシチュですな。
口述筆記でセクハラ~v 好きな人の反応を見た…

3

言ノ葉ノ世界 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

言葉を交わさなくてもいい関係

名作「言ノ葉ノ花」の続編かしら、と非常に楽しみにしておりましたが、同じ設定の、他人の心の声が聞こえる人間のスピンオフでした。
前作の受はそんな重荷を背負いながらも接客業についていたわけですが、やっぱり普通(?)はこうなるよねー、とロクデナシな男です。悪っぽい攻! こんな人を癒せるのは天然記念物なほどの優しい正直者しかいないでしょう、とちょうどよく出会えたわけで。こちらも年下攻です。
心の声と実…

2

立ち読み禁止! 小説

音理雄  いさか十五郎 

作中作を読んでみたい

エプロン王子と呼ばれるクールな書店員が受。出版社の営業の男と、常連客の年下の男(正体はマンガ家)に同時期に迫られる。出版社の営業には丁重にお断りし、常連の男にはかなり冷たい態度をとってるんだけど、本命は常連の男のほうです。
出版社の営業はスマートな大人だけど、常連の男は泣き虫でヘタレな大型犬で、一生懸命なところがかわいくて愛しく思えてくる。←ここらへん、受の気持ちに同化! 素直で駆け引きを知らず…

2

恋愛操作(3) コミック

蓮川愛 

素直でない年下攻に萌え!

2組のカップルのうち、年下攻のほうがメイン。恋人になったばかりの2人。強引でワガママで意地悪な攻は、束縛すると宣言していたとおりに、プチ命令形なのが萌えです。心配しているくせに、ひねくれていて。「好き」と言えないくせに、いっぱい言ってほしくて。素直でない年下攻のよさが出ていました! 攻の真意がわからない受はグルグルしているのにね。
番外編でも、自分が天然な恋人を守って甘やかしているように見えて、…

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