マキヲさんのレビュー一覧

狼は花の馨り(1) コミック

りゆま加奈 

少女漫画だと思って読めば「萌」

無事に3巻で完結したので振り返りレビュー。シリーズ前作(?)は未読です。

民族BLの雰囲気は嫌いではなかったです。衣装や世界観、風景の描写などはファンタジー感たっぷりでなんとなく優しい気持ちになれました。

ただですね、3巻まで読んでもこれがBLである意味が分かりませんでした。アルタは見た目も言動も女の子で、王に嫁ぐという設定で、なぜアルタが男の子じゃないといけないのかさっぱり。普通にア…

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落札された花嫁奴隷 小説

早乙女彩乃  Ciel 

双子である意義はない

作品紹介記事で期待しすぎたのか、残念な結果でした。Cielさんの美麗なイラストに★1つプラス。

とある理由で十年以上、離れ離れになっていた双子のお話です。兄弟モノ・双子モノが特段好きというわけでもないのですが、禁忌ゆえの淫靡さやエロティシズムは分かっているつもり…という程度で感想を述べると、双子である意義も、もっといえば兄弟である意義も(極論を言えば…BLである意義も…)あまり感じられないお…

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不可分な愛憎 小説

ふゆの仁子  笠井あゆみ 

いつの間にか骨抜きに…

作風を語れるほど冊数を読んでいないとは思うのですが、どうにもふゆの仁子さんの作品は毎回、竜頭蛇尾だなぁと感じてしまいます。本作は刺激的で際どい笠井あゆみさんのイラストでさらに期待しすぎたのかもしれません。加えて、「表紙イラストにお尻が描かれた作品」というお題でご紹介いただいて読んだクチなのに、シビアな評価で申し訳ない…。

ジャンルとしては極道モノです。同じ組織の別の組に属する比企と都筑――そ…

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恋と服従のシナリオ 小説

あすま理彩  樹要 

実はコメディー?

「中立」か「しゅみじゃない」か迷って…日和って「中立」です。

総評としては全体的に妙に締まりがない印象でした。キャラクターは多く出てきますが、誰も彼もが美形で美形しかいない世界で物語が進む(そして如何に美形であるかの描写も多い)ところに、こう、2004年の作品らしい様式美を感じました。※コメディーではありません。

社内のちょっとした陰謀にまつわる展開があるのですが、そのオチもヌルくてズ…

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狸といっしょ 小説

本宮榎南  三尾じゅん太 

可愛いは正義…なんだけど…

可愛い!だけではダメなんだなぁと思った作品でした。

主人公の妖狸・コタは可愛いです。人間の時も可愛いけど狸のときがまぁ可愛いです。でもコタの可愛さは私にしてみれば完全に子供…10歳未満の子に感じるソレで、萌えとか、あまつさえ性欲の対象として読めたもんじゃありませんでした。

題材を抜きにして文章の巧拙という意味でもちょっと残念なレベルだったなー。

コタの可愛さに★1つプラスです。

1

光さす道の途中で 小説

杉原理生  三池ろむこ 

盛り上がりがないって逆にすごい

杉原理生さんの作品は5~6冊は読んでいて、相性の合わない作品が続いたのですが前回読んだものが良かったので、懲りずに今作を手に取りました。結果は…残念ながら前回読んだものが奇跡的にハマっただけだったのかも、という感じでした。

物語は主人公・真野の一人称で進むのですが、モノローグでは「ぼく」なのに台詞中は「俺」って言ってるところにまず混乱しました。別の作家さんでも同じ表現の作品がありましたが、何…

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泣かせて、おしえて 小説

義月粧子  梨とりこ 

子供たちとのエピソードに感動

滅多にお目にかかれないほど良いところのない攻で、読み終えて「え…これで終わり?」と思いました。なんと言いましょうか、攻との恋愛模様がオマケみたいなシナリオなのです。メインは、主人公(受)の青砥が研修を通じて子供たちと出会い、別れ、人間として一つ成長するという部分だと思います。

どうにも久住を好きになれない理由を考えるに、仕事のできる大人な攻には当然備わっていてほしい「器の大きさ」みたいなもの…

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月夜ばかりじゃないぜ 小説

岩本薫  奈良千春 

チョロい

ギリギリ「萌」か「中立」か…というところでした。

たまたまですが最近ヤクザものを読むことが多いです。BL界隈で描かれるヤクザは「なんちゃってヤクザ」だとよく言われますが……って、このコメント、つい数日前に別の作品でも書きましたが、本作はまさに「なんちゃってヤクザ」な感じで、その点は肩透かしでした。個人的にあまりディープで痛い展開は苦手なのですが、それにしてもヌルいと言いますか。

主従モ…

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恋に堕ちてもいいですか? 小説

野々原綾瀬  せら 

ん?…んん?

主人公は眉目秀麗な高校生・香乃(受)。幼い頃、幼なじみの彬(攻)を交通事故から庇って背中に大きな傷を負い、あまり激しい運動はできないものの、その容姿と頭の良さから学校でも人気のクールビューティーです。彼には双子の弟・志之がいて、彬は自分の命の恩人を志之だと勘違いしたまま、三人は十数年の付き合いを続けています。今でも志之にべったりな彬と、自分とは違って快活な愛されキャラの志之を見るたび切なくなる香乃…

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リスペクト・キス 小説

六青みつみ  樋口ゆうり 

健気も過ぎると鬱陶しいんだな、と

六青みつみさんの作品は数冊目です。ファンタジーは合わなかったから現代劇なら!と期待して読んだのですが…うーん、残念、この受みたいなタイプの人は女性でも付き合いたくないなと思いました。恋愛対象としての男性なら…論外です。

この作品を一言で表すなら「萌えを遥かに凌駕する苛々の詰まった作品」でした。もちろん個人の感想ですよ。それぞれ違う意味で打算的な二人はお似合いですが、この先も同じようなことで同…

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