鹿嶋アクタ先生インタビュー

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鹿嶋アクタ先生インタビュー年の差2000歳!? 献身的皇帝26歳×全裸で現れた男神!! 小説『ふわふわ花神様、炎の皇帝に娶られる』

2020/01/06 17:12

ラッキースケベあり戦闘あり♥ ポンコツ神様、生まれて初めての恋

BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第2218回
鹿嶋アクタ／kivvi／心交社／ショコラ文庫
小説『ふわふわ花神様、炎の皇帝に娶られる』1月10日発売
サイン本プレゼントあり！詳しくはインタビュー後に！

STORY
美しいが花を咲かせるくらいしか能がない名もなき神は、天界で沐浴中、全裸で現世に召喚された。喚んだのは炎帝国の皇帝・緋皇。戦神を喚びたかった緋皇は落胆したものの、何故か「妃になってください」と懇願してくる。彼の気概と精悍な姿が気に入った神は加護を与えるつもりで承知するが、男同士だし形ばかりの結婚だろうという予想を裏切り、緋皇は初夜の床で狂おしく神を求めてくる。童貞処女の神は困惑し逃げるが――。

――作品紹介をお願いします
2000年天界に引きこもっていた神様が、全裸のまま人間界に強制召喚され、契約結婚させられてしまう話です。古代中国によく似た世界を舞台にしたファンタジーで、ラッキースケベあり戦闘あり、そしてもちろんラブありのストーリーです。

――主人公たちはどんな攻×受ですか？
攻の緋皇(フェイホアン)は騎馬民族出身で前皇帝を殺して帝位を簒奪した成り上がり皇帝です。受に対しては常に一途で真摯(紳士)です。
受の花神(フゥアシエン)は花を咲かせるくらいしか能のないポンコツ神です。神様らしく博愛主義で、ぽややんとした性格です。
ちょっぴり我儘な年上受とそれに振り回される献身的で包容力のある年下攻です。

――当て馬や重要な脇役は？
攻と同郷で後宮を取り仕切るイシカ、花神(受)の使いのシエン、受にちょっかいをだす敵国の軍神ケミナなどです。

――今作のこだわりはどのあたりでしょう？
神は人間と違い次世代を残す必要はなく、永遠に生き続けることができますから、本来であれば愛も恋も必要ありません。
受の花神もまた、生きとし生けるものは人も獣も植物も平等に慈しむ性質です。そんな恋を知らない神様が、生まれて初めて恋を知る、その過程を楽しんで頂けたら嬉しいです！
そして攻が26歳、受が2000歳という年の差婚の話でもあります。

――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
苦労した点…。今回の話は架空の国家が舞台ではあるんですが、一応モデルにした国＆時代があるので建造物や風習、植生など著しく乖離しないように調べつつ執筆していたら、ただでさえ遅筆なのに輪をかけて作業ペースが遅れてしまったことでしょうか。
これは私の苦労というか、担当さんの心労というか…本当にご迷惑をおかけしてしまいました。

今回一番楽しかったのは、イラストを担当して頂いたkivvi先生が緋皇＆花神を数パターン用意してくださって、その中からふたりを選ばせて頂いたことです。眼福でした。

――今作にまつわる裏話はありますか？
プロットを提出した時点では、舞台は古代日本で陰陽師が絡んでいたような…？攻も皇帝ではなく、隠遁している召喚士でした。
そこから担当さんと相談させて頂いた結果、時代背景は中華風＆無国籍ファンタジーがいいんじゃないか、となりました。無国籍ファンタジー部分が攻一族の容姿にしか取り入れられず無念です。
攻も当初はもっとガツガツした性格になる予定だったんですが、気がつけば受の髪一本さえ愛し抜く！という一途な(？)性格になっていました。

――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
ちょうど本書を執筆中に、家族の希望でカブト虫(×1)とクワガタ虫(×5)を飼育しだしたことでしょうか。
なんだかんだ世話はほぼ私がやっているんですが、虫がものすごく苦手なので最初はネットで飼育方法を調べるのも大変でした。今は、ちょっとだけ虫たちに愛着が湧いてきたような…そうでもないような…。見るのは平気になりましたが、素手で触るのは怖いです。
現在はお友達に譲ったり寿命がきたりして飼育しているのはクワガタ二匹に落ち着きました。

――今、何かハマっていることは？
忙しさにかまけていたら自宅二階が絵に描いたような汚部屋になってしまい、最近めちゃくちゃ断捨離しています。ただ本だけは…どうしても捨てらず…。最近商業漫画や小説はできるだけ電子で購入するようにはしていますが、やはり紙が好きなもので…。断捨離の結果、現在汚部屋は脱しました。でもいつか本の重みで天井が抜けそうで怖いです。

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
膨大な数のBL小説が出版されているなか、あえて私の小説を手にとってくださる読者様、ありがとうございます。本当に感謝しております。手にとってくださった方にちょっとでも楽しんで頂けたらいいな、と願っています。

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
最後までインタビューにお目を通してくださってありがとうございました！すこしでも本作に興味を持って頂けたら嬉しいです。

担当編集より
全人類大好きだったり全女の子大好きだったり、ストライクゾーンの広い受キャラに定評のある鹿嶋アクタ先生ですが、今回の受・花神は神様なので「人間可愛いな～馬と同じくらい可愛いな～」という、人間には計り知れない深い愛で皇帝・緋皇と結婚してくれます。
しかしそんななので、結婚してもHする気はなし！初夜の寝床で緋皇に美しい裸体を見せつけておきながら、「男同士だから交尾はしない」と拒否。それなのに欲情した緋皇の股間を「よく見せて」と好奇心のみで弄ぶ神様らしい残酷さ。
生殺しに耐える緋皇の健気さと男らしさが見どころです！ kivvi先生の繊細で美しい挿絵とともに、華やかな中華風ファンタジー世界に浸ってください。