寿ののこ先生インタビュー

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寿ののこ先生インタビュー 考え過ぎちゃう後輩×距離感近め先輩のオフィスラブ♥ 初コミックス『愛してると思うならば』

2026/04/22 17:00

「どこにでもいる、会社員の2人」が紡ぐ、等身大の恋がいとおしい

 


BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第4286回
寿ののこ/幻冬舎コミックス/バーズコミックス リンクスコレクション
コミックス『愛してると思うならば』4月23日発売
イラスト入りサイン本プレゼントあり! 詳しくはインタビュー後に!

 

STORY
「先輩、キスしていいですか?」 同じ会社の先輩・大竹弘哉と後輩・原井俊は、別部署の所属ではあるが お互い喫煙者という共通点から、たびたび会社の喫煙所で交流をしていた。 密かに大竹に憧れを抱いていた原井は、 ある日大竹に家に来ないかと誘われ、そこで初めて一夜を共にする。 それをきっかけに付き合うことになったけれど、 いつも原井のしたいことに気づいてくれたり、合わせようとしてくれる優しい大竹に、 原井は「自分には何ができるだろう」と考え始めて…? 社会人同士のピュアな恋を描いた、エモーショナル・デビューコミックス。

 

――ご刊行作品の紹介をお願いします
性格も年齢も違う2人がお互いに恋に落ちるお話です。
考え方も距離感も、コミュニケーションの取り方も違う、共通点の少ない2人です。社内で数少ない喫煙者であり、人をなかなか嫌いになれない2人が、「愛してる」という状態についてお互いを想いながら、歩みを進めていきます。




――主人公たちはどんな攻×受ですか?
良くも悪くも一般人です。
強いて言うなら「年下で考え込みがちな攻め」と「年上で距離感近い受け」でしょうか。



――当て馬や重要な脇役は?
メインの2人以外に出てくる人が3人います。3人ともお気に入りです。
番外編で描いた泉は、この1冊に出てくる人物のなかでは素直でかわいい人だと思います。
原井の同僚の高橋と、上司の金山は、「メインの2人に寄り添ってくれる人」として、本人たちなりに優しく話してくれる人たちで気に入っています。


――今作のこだわりはどのあたりでしょう?
「どこにでもいる、会社員の2人」を目指しました。
考え込むことはあっても気に病んだりせず、暴力も振るわず、実家に住んだり一人暮らしをしたりして、現代人として転職したり失恋したり。これが現代社会では非常に奇跡的だと思っていて、結果的に複雑で判りづらく透明な関係に見え、編集さんに「ピュア」と名状される所以だと思います。
「どこにでもいる人」を描きたかったので、極端に顔や体つきを美しく描き過ぎないようにしました。表情や仕草や、2人が個人的にこだわってケアしている部分などは綺麗に描くようにしています。
あと、地元を舞台にしたので、2人がデートに行った場所や帰宅ルート、自宅の大体の所在地などはこだわって決めました。2人が勤める会社と自宅以外はすべて実在します。


――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
内容的に「相手を知りたいと思うことがどういうことか?」「話すこととはどういうことか?」とメインキャラが考えるシーンを考えるにあたり、「二人がお互いに知らないことがあるのに私が勝手に読者の皆さまにお知らせするわけにいかない」と思ったこともあり、どんな学校を卒業して、初恋はどんなふうで、家族はどんな人で……誕生日や血液型や、身長や体重、趣味は何で……という情報を描きませんでした。そもそも白状できる2人であればこのように漫画にもなってないので。
ただそうなると、ラブストーリーを描いているのに読む人によっては全然愛を感じない、共感出来ない人物像になったような気もして、今でも複雑です。



――今作にまつわる裏話はありますか?
苦労した点とも若干繋がりますが、片方の元彼が出てきたのに、もう片方の元彼の話題も無いと不公平だったかな……と思っています。2人の過去の恋愛についてのエピソードや家族とのお話しなど色々あるので、どこかでお見せ出来る機会があれば…と思っています。

――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
日常ではないのですが、ヘアドネーションをしました。
もう1度寄付出来るくらいまで綺麗に伸ばそうと思っています。

――BL作家になったきっかけを聞かせてください
一番大きなきっかけは編集さんにお声掛け頂いたことです。
雑誌掲載や出版の機会が無くても、漫画を描かずにいる理由が無いので、今こういった形で作品づくりが出来ることは、今回ご担当くださった編集さんのおかげです。
それから、同性同士の多様な愛情を描いたアニメや漫画に、子供の頃からたくさん触れることの出来る時代に生まれたことも大きな要因です。幼稚園の卒園アルバムにも「将来はまんが家になりたい」と書いてあります。高校以降、BLに抵抗の無いコミュニティのある進学先を選べたことも非常にラッキーでした。それから作品づくりを辞めず、同人本を好き放題作り続けていたら、今の編集さんとのご縁が待っていました。本当に幸運だと思います。

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう?
多くの方に作品をお届け出来ることをはじめ、嬉しいことがたくさんある半面、国家運営の雲行きが冗談抜きで怪しいので販売停止になったりしないかなど、色々と緊張と不安でいっぱいです。戦争の無い世界を祈るばかりです。

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!
登場人物たちとともに、「自分が誰かを愛してるってどういうことか?」など、生活のなかで自分の愛情や他人に向ける感情について考えたり、知るきっかけになれれば幸いです。
何より、皆さまの健康と、穏やかな人生をお祈り申し上げます。


◆担当編集より
寿先生の商業BLデビューの読切作品「愛してると思うならば」から始まった本作でしたが、
いざ連載作品としてご執筆いただくことになった時、
「どこにでもいる一般人」なこの二人をどう描いていくかについて、先生とたくさんお話をさせていただきました。
俊くんと弘哉先輩のことを少しずつ教えていただいていると、人間らしい不器用さやそれに伴うもどかしさがあり、
そんなとこまで含めて愛しいな、と感じられるのがこの作品の魅力的なところだと思います。
BL作品ではありますが、「恋愛」だけでなく「人間」にフォーカスして優しく繊細に紡がれていくお話が
独特なコマづくりで描かれていくところにもまた、寿先生の世界があるように感じています。
コミックスタイトルは読切の「愛してると思うならば」となりましたが
各話それぞれにも先生が考えてくださったタイトルがついていますので
ぜひチェックしてみていただけますとうれしいです。

つい考えすぎてしまう後輩・俊くんと、ちょっと距離感近めな弘哉先輩、
そして魅惑的な泉先輩をはじめとした二人に関わるひとたちを、
ぜひ皆さまにもあたたかく見守っていただけますと幸いです…!

 

コミックス『愛してると思うならば

 

 

特典情報

 

アニメイト:4Pリーフレット
中央書店コミコミスタジオ:4Pリーフレット
とらのあな:描き下ろし入り両面イラストカード
ホーリンラブブックス・まんが王・マンガ展・漫画全巻ドットコム(TORICO):1pペーパー
応援書店:描き下ろしペーパー
電子書店:電子書店限定おまけ

詳しくは幻冬舎コミックス公式ホームページ

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