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新BLアンソロジー『.Bloom(ドットブルーム)』の初テーマは「嫉妬」

「ものがたり」を愛するあなたのための、完全新作・オール読み切りBLアンソロジー『.Bloom(ドットブルーム)』。

電子書籍で展開される本誌が3月25日、ついに配信開始しました！

創刊号は「嫉妬」をテーマにしており、作家陣が様々な解釈から個性的な嫉妬の形を描いています。

創刊を記念して、公式サイトにて表紙＆巻頭を担当した高橋秀武先生の『雪と松』を一話丸ごと無料で公開中♪

無料公開期間は3月25日0時～4月24日23時59分までの1ヶ月間です。

他の作品も試し読みが可能なので、作品の雰囲気などを確認してみるものいいかもしれません。

早速、筆者も無料公開中の『雪と松』を読んでみたので感想をまとめました！

▼『雪と松』/高橋秀武

[あらすじ]

ある大雪の日に町医者・松庵が怪我をした男を助ける。

どうやら彼を傷付けたのは「昔のオトコ」らしい。

自分のことを何一つ語らない男は、「雪」という仮の名で猫の気まぐれのように松庵のところに居着く。

あるとき、その昔のオトコが現れて雪とヨリを戻そうと提案してくるが、松庵は雪を手放したくなくて…。

[筆者の感想]

浮世絵調の表現が独特で、作品の世界観に惹き込まれます。

松庵は患者第一で、自分の手に負えない患者には他の病院を紹介して生活苦をするようなお人好し。

普段は表情に乏しく淡々としている雪なのに、そんな松庵に対してだけは表情を変えるところに特別な感情を抱いているのを感じます。

表情の一つ一つから心情が伝わって、ハッと心が掴まれることが多い作品でした。

熱血漢で真っ直ぐ感情をぶつける松庵と、少ない言葉に凝縮した愛情を込める雪の夫婦愛を、是非皆さんにも感じて欲しいです。

また、創刊号をコミックシーモアで購入すると、シーモア限定特典として、執筆作家10名によるカラ―扉の作家コメントと4コマ漫画(計20ページ)がついてくるようです。

作品のラインナップに好きな作家さんがいる方は、そちらもチェックしたいですね。

【ラインナップ】

・『雪と松』/高橋秀武
・『神様はたぶん左利き』/虫歯
・『スキあり』/大森小鳩
・『ドレスアップマインド』/オガシロウ
・『雨の日症候群(シンドローム)』/文川じみ
・『K林少年』/巳島早生
・『恋をするための薬』/ちみ
・『うつる熱』/あいおいやよい
・『ファンファーレが聴こえるか』/久松エイト
・『簡易的パーバードロマンス』/赤原ねぐ×瀬森菜々子