BLニュース

BLニュースは標準ブラウザ非対応となりました。Google Chromeなど別のブラウザからご覧ください。

世代別に見るBLアワード

2016/04/26 12:00

2018/03/01 12:00


4月1日BLAWARD2016の結果が発表されました。
やっぱりみんなこの作品が好きだよね!
と納得する方、そして…

自分の好きなBLがなぜランキング上位に入っていないのか?
こう憤る方も多いのではないでしょうか。

いったいなぜこうしたことが起こるのか? ちるちるではそんな疑問にこたえるべく
BLアワード&レビュー投票で投票していただいた年齢別に支持された作品を追跡してみました。

投票平均年令29.42歳

10代 13%
20代 38%
30代 28%
40代 17%
50代以上 3%
レビュー評価4251人 BLアワード投票3400人  海外投票8%
(レビュー投票とBLアワード投票との合計の平均です)


★コミック1位作品

コミック世代別のBEST3は以下のとおりです

10代
1位 テンカウント  1006ポイント
2位 囀る鳥は羽ばたかない 584ポイント
3位 エスケープジャーニー 563 ポイント

20代
1位 エスケープジャーニー 1608ポイント
2位 囀る鳥は羽ばたかない 1530ポイント
3位 恋愛ルビの正しいふりかた 1463ポイント

30代
1位 囀る鳥は羽ばたかない 1149ポイント
2位 花は咲くか 868ポイント
3位 エスケープジャーニー 817ポイント

40代
1位 囀る鳥は羽ばたかない 776ポイント
2位 花は咲くか  602ポイント
3位 恋するインテリジェンス  515ポイント

50代以上
1位  囀る鳥は羽ばたかない 172ポイント
2位  花は咲くか    157ポイント
3位  恋するインテリジェンス  124ポイント

総合
1位  囀る鳥は羽ばたかない 4211ポイント
2位  テンカウント   3615ポイント
3位  エスケープジャーニー  3493ポイント
 

世代別にそれぞれ支持された作品が異なっているのがよくわかるのではないでしょうか。

10代で圧倒的に投票されたのは「テンカウント」(宝井理人)です。投票数は2位の作品とダブルスコアでした。昨年のBLアワードでも10代から「テンカウント」がぶっちぎりの投票だったので、そのすさまじい人気度がわかります。
特に攻めの黒瀬くん人気はすさまじく、そのキャラ人気は10代だけでなく世代を超えています。これほど熱狂的に支持されたキャラは過去いなかったと思われます。

ボリュームの多い20代になると、票数は接近してきます。もっとも得票したのは「エスケープジャーニー」(おげれつたなか)でした。ストーリー重視かつエロ度も高く、またリアルな大学生の雰囲気がよく伝わってきました。
コメントを見ても熱の入り方が強く、読んでいてBLアワード2014で4位入賞した「スメルズライクグリーンスピリット」と同じくらい圧倒的な読者の感動が伝わりました。
通常、作品人気とキャラ人気はほぼ比例しますが、この作品の攻め受けがキャラベスト10にふたりともランクインしていないところが興味深いです。ひとえにストーリーの完成度が支持されたものと思われます。

「恋愛ルビの正しいふりかた」(おげれつたなか)も4位にランクインしており、こちらはリアルに寄せた「エスケープジャーニー」と逆にキャラ人気が非常に高かった作品です。ストーリー性、キャラの魅力、エロ度がうまくバランスしていました。
 
30代以上になるとさらに票数がバラけています。またこの世代より上は、「囀る鳥は羽ばたかない」(ヨネダコウ)が優位になってきます。
昨年度もヨネダコウ先生の「それでも、やさしい恋をする」は30代以上ですべて世代別1位となっており、ヨネダ作品は年齢が上がるにつれ強みを発揮することがわかります。
また同作品のキャラ人気はおととしのランキングよりもアップしています、受け部門では矢代が今回も1位でしたが、攻めの百目鬼は順位を2位にあげており、キャラの魅力がじわじわと浸透してきたことが伺えます。

40代以上では母数は減りますが「花は咲くか」(日高ショーコ)「恋するインテリジェンス」(丹下道)といった作品が上位を安定確保します。派手さありませんが、長期間、二人の恋を丁寧に描いた「花は咲くか」は豊富な人生経験をした世代に抜群の浸透力がありました。
「恋するインテリジェンス」はjune的な絵柄で、内容が突き抜けており、かつ安心感のある作品です。
この世代はjune的絵柄に抵抗がないのでまず最初に手に取り、内容のおもしろさを他の世代に伝えたといえそうです。ちるちる以外のランキングでは、なかなか上位入賞しないのは、選者の年齢層が異なっているからだと思われます。

この世代別の順位の差をみると、投票する世代のボリューム、結果に違いがそのまま結果に直結していそうです。


BLアワードでは、コミックランキングよりもアクセスが多いのはエロランキングです。各ランキングの中で常に1位のアクセスを誇る、BLアワードの裏の顔といった存在です。
ではそのエロ部門でも、世代別に差が見られるかみていきましょう。


エロ1位作品

エロ世代別のBEST3は以下のとおりです

10代
1位  抱かれたい男1位に脅されています。    343ポイント
2位 ハングアウトクライシス    157ポイント
3位 恋するインテリジェンス    143ポイント

20代
1位  眠り男と恋男    615ポイント
2位 抱かれたい男1位に脅されています。    594ポイント
3位 恋するインテリジェンス    455ポイント

30代
1位  眠り男と恋男    564ポイント
2位 恋するインテリジェンス    366ポイント
3位 クロネコ彼氏のあふれ方    202ポイント

40代
1位  眠り男と恋男    357ポイント
2位 恋するインテリジェンス    253ポイント
3位 BlueMoon Blue ~between the sheets~    252ポイント

50代
1位  恋するインテリジェンス    65ポイント
2位 BlueMoon Blue ~between the sheets~    57ポイント
3位 眠り男と恋男    56ポイント

総合
1位  眠り男と恋男    1718ポイント
2位 恋するインテリジェンス    1282ポイント
3位  抱かれたい男1位に脅されています。 1261ポイント


求めるエロも世代によって大幅に変わってきます。

10代、20代に大人気の「抱かれたい男1位に脅されています。」(桜日梯子)。こちらも「テンカウント」と同じく2位にダブルスコアをつけています。強引で勢いのある直線的Hがぴったり若年層にハマりました。「ハングアウトクライシス」(おわる)も性欲あふれるエネルギッシュさを感じますし、「恋するインテリジェンス」もギラギラ感とかわいいヘタレ感が支持されました。

20代~40代の1位は「眠り男と恋男」(座裏屋蘭丸)です。絵柄はキレイ系の今風の作品ではありませんが、倒錯的エロとロマンスエロのバランスが非常によいのが特徴。適度な背徳感とほどよい甘さを求める大人の女性に好まれたと思われます。世代ごとに求めるエロ成分がうまく配合していました。

耽美な香り、そしてマニアックさを漂わせる「恋するインテリジェンス」は、10代から50代まで幅広く支持されましたが、50代からもっとも支持されています。
また40代からは「BlueMoon Blue ~between the sheets~」(橋本あおい)の支持が高まります。この作品は若さの象徴である”勢い”とは逆ベクトル。ねっとり這うような甘いエロで、受けが気持よく陥落する様子が描かれます。同シリーズ1作目より断然糖度が上がっています。この甘さと上質感が1作目以上にユーザーを幸せな気分にさせたに違いありません。


BLCD1位作品

CD世代別のBEST3は以下のとおりです

10代
1位  「男子高校生、はじめての」第2弾    412ポイント
2位 恋愛ルビの正しいふりかた    262ポイント
3位 「男子高校生、はじめての」第3弾    208ポイント

20代
1位  「男子高校生、はじめての」 第2弾     753ポイント
2位 「男子高校生、はじめての」 第3弾     538ポイント
3位 恋愛ルビの正しいふりかた    466ポイント

30代
1位  「男子高校生、はじめての」 第2弾    417ポイント
2位 「男子高校生、はじめての」 第3弾     301ポイント
3位 罪の褥も濡れる夜2    251ポイント

40代
1位  罪の褥も濡れる夜2    171ポイント
2位 BlueMoon Blue ~between the sheets~    148ポイント
3位 声はして涙は見えぬ濡れ烏    146ポイント

50代
1位  罪の褥も濡れる夜2    63ポイント
2位 イエスかノーか半分か    62ポイント
3位 言ノ葉便り    33ポイント

総合
1位  「男子高校生、はじめての」第2弾    1701ポイント
2位 恋愛ルビの正しいふりかた    1175ポイント
3位 「男子高校生、はじめての」第3弾    1072ポイント


「男子高校生、はじめての」はシリーズ3枚すべてがヒットしましたが、そのなかでも特に人気なのが第2弾です。
低価格であったことや、若者に人気の声優が出演していたことで、10代、20代から大きな支持を受けました。シチュエーションCDに似たところがあり、もともと若いユーザーに受けやすい素地がありました。そして「恋愛ルビの正しいふりかた」も原作の人気+人気声優の迫真の演技で若年層に受け入れられました。

「罪の褥も濡れる夜2」は、7年間ずっと待っていたオールドファンの期待通り、ベテラン人気声優の熱い演技で高い満足を与えてくれました。値段設定もある程度余裕のある層に向けて制作されていたため、40代、50代で1位を獲得しています。
しかし本作のように7年ぶりの新作は極端にしても、今までの緩やかな流れだった刊行ペースが、2015年から突然スピードアップしました。これまでの発売スパンに慣れていた層からすると、ついていけないぐらいの変化だったと思われます。
BLCDはコミック小説と異なり、30代以上の投票が少なくなる傾向があります。そのためコミックと逆に、30代以上に人気の作品は上位に上がりづらい印象です。
そんな理由もあってか、BLCDでは、コミック、小説以上に30代を境にして好みの作品がガラリと変化しています。


それでは小説を見ていきましょう。
こちらは投票ユーザーの平均年齢が32.29歳となっています。コミックとくらべてどうでしょうか。


小説1位作品

小説世代別のBEST3は以下のとおりです

10代
1位  パブリックスクール    166ポイント
2位 世界のまんなか~イエスかノーか半分か 2~    158ポイント
3位 言ノ葉便り    147ポイント

20代
1位  パブリックスクール    562ポイント
2位 世界のまんなか~イエスかノーか半分か 2~    421ポイント
3位 nez[ネ] Your Lovely Smell     326ポイント

30代
1位  世界のまんなか~イエスかノーか半分か 2~    480ポイント
2位 パブリックスクール    444ポイント
3位 STAY DEADLOCK    331ポイント

40代
1位  世界のまんなか~イエスかノーか半分か 2~    394ポイント
2位 ショートケーキの苺にはさわらないで    378ポイント
3位 STAY DEADLOCK     295ポイント

50代
1位  パブリックスクール    122ポイント
2位 STAY DEADLOCK     106ポイント
3位 ショートケーキの苺にはさわらないで    96ポイント

総合
1位  パブリックスクール 1573ポイント
2位 世界のまんなか~イエスかノーか半分か 2~ 1547ポイント
3位 STAY DEADLOCK 1145ポイント


世代別で見ると順位の差はありますが、ほぼベスト4まで順位が平均的にランクインしています。「パブリックスクール」(樋口美沙緒)「世界のまんなか」(一穂ミチ)「STAY DEADLOCK」(英田サキ)「ショートケーキの苺にはさわらないで」(凪良ゆう)がランダムに登場し、コミックほど世代による支持層の違いがはっきりしませんでした。
榎田尤利先生は、ちるちるでは常に支持層が若く、20代の順位で「nez[ネ] Your Lovely Smell」が3位に入っています。
小説は世代に関係なく好みの作品が一致するということが言えそうです。
ただ小説は他のランキングと異なり10代の1位の作品と2位のポイント差がわずかですので、若い層から圧倒的に支持される作品が出現すると、ヒット作が生まれやすくなるのかもしれません。


いかがでしたでしょうか。BLでは「リーマンモノ」「オヤジモノ」などジャンル別に分けられることが多いですが、コミックは、好きなジャンルでも年代ごとに好まれる作品がかなり異なってくるように思います。
特定ジャンルにこだわりが強い方以外、求めるエロの質、年代の合うストーリーかどうかが問われることになりそうです。

コメント6

投稿順|最新順

匿名5番様、そうでしたね、教えてくださりありがとうございます!

ちるちるに会員登録する時に生年月日と性別の記入は必須なので、編集部はユーザーの年齢はわかっていると思います。

今更なんですけど...年齢ってどうやって判別したの?
年齢を記入する項目ってありましたっけ?
どこにあったんだろ((;´・ω・)

集計お疲れ様でしたm(_ _)m

エロ部門とCD部門が分かりやすい!
桜日さんは全世代が集まる場所だと評価が二分化されやすい理由が見えて納得でした。
若い子が集まるコミュニティでは大人気ですもんね。

囀る鳥〜は全世代から支持されてるのが流石だなーと思いました。

一つ気になったのが50代の恋イン人気。沢山の経験を積んでる先輩方にも恋インは新しかったのかな?

[憤る方]って[ただの逆ギレの方]が本音でしょ?w 事実炎上祭りだったしw

面白い! すごく理解できました。10〜20代と40〜50代の違いが顕著ですね。
個人的には小説部門の、10代と20代の1位パプリックスクールが30〜40代では2位以下に下がり、50代で再び1位になるのがウケました。

PAGE TOP