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耽美な近代BL小説 6選

2016/08/16 06:47

2018/03/01 06:47

明治・大正・昭和初期… 時代物ならではの萌え♥

先日は「近代BL漫画」として、明治時代~昭和初期までの漫画を5作品ご紹介しました。
「近代BL」は、その時代背景ゆえの葛藤や、耽美でダークな世界観が魅力的。
今回はそんな小説をピックアップし、「近代BL小説」として6作品をご紹介します!

昭和初期、万歳黎明期の大阪に花開く、興行師×藝人の恋。
『頬にしたたる恋の雨』久我有加/志水ゆき<あらすじ>
寄席を解雇された落語家のもず・こと文彦は、寄席の主・瀬島から万歳(まんざい)への転向を勧められる。その頃、万歳は落語より格下に見られていた。抵抗を覚えつつも、台頭し始めたばかりの“新しい万歳"を理屈抜きで面白いと感じた文彦は、気の合う相方も得て万歳の道を歩み出す。同時に、時に厳しく時に優しく己を導いてくれる瀬島に恋情を抱くようになり……?

<レビュー>
昭和初期、『万歳』というものがまだイロモノ扱いされていた時代。落語家から万歳師へ転身する青年のお話です。文彦や瀬島も勿論素敵ですが、周囲を取り巻く人たちも粋で情が溢れるお方たちなので物語がより一層魅力的になっています。――gamisさん

なんといっても、人情の深さにやられました…。作中で、私は4回泣きました。(個人差があるとは思いますが)思い出し泣き出来そうなくらい感動してしまい、ああ、こんなに胸にせまる作品を書かれる作家さんなんだと思い知らされました。――東雲月虹さん

迷犬かつ狂犬な攻め
『奈落の底で待っていて』宮緒葵/笠井あゆみ<あらすじ>
借財の形に妓楼に売られた伯爵令息の馨。初夜を競り落とした客は実業家となった学院時代の同窓生・千尋だった。恩讐の果てに花開く至極の恋。

<レビュー>
執着攻がおいしい一冊だと聞いての衝動買いww相川らずネジが一本ならずもろもろ抜けてる攻が素晴らしい。――もこさん

宮緒先生らしく攻が犬で、しかもかなりの迷犬かつ狂犬ぶりを発揮している。でも受には一途で必死なので時には可笑しくなってしまう。脇役もいい味を出していて良かった。――さくこさん

兄×弟の近親愛ファンタジー
『はなだま人魚』沙野風結子/乃一ミクロ<あらすじ>
相次いで親を亡くした帆高兄弟は、身体の弱い弟・八尋の治療費をまかなうため、兄の正梧が教師の道を諦めて宝石商に奉公していた。兄に申し訳なく思う八尋だが、正梧は宝石商の一人娘と婚約する。「おにぃを、盗られる」兄への独占欲に苦しむ八尋は体調を崩し、介抱する正梧に自慰を手伝わせてしまう。ある日、正梧は真珠の不作原因を調べるべく、母の生まれ故郷・常月島へと赴く。亡き母から海に近づくなと厳命されていた八尋も後を追うが、真珠の元締めである常月芳朗から淫蕩な視線を送られて……!? 大正を舞台に紡がれる、妖しき兄弟の物語!!

<レビュー>
沙野先生が書かれる、何十年か前の日本の孤島を舞台にした、少し横溝正史を思わせる雰囲気の小説が好きです。この本も、猟奇的な背景に、純粋に想い合う恋人たちの姿がとても映えて、惹きこまれました。――むぼちさん

物語の世界観や、兄弟でありながら恋を自覚して行く過程や、心を通じ合わせてから、そして人魚である八尋が捕まってしまってから、どの場面もとっても魅力的で、読んでいて物語にグイグイ引き込まれました。――紫陽花まつりさん

遊廓という狭い世界
『妓楼の戀水』橘紅緒/宮城とおこ<あらすじ>
男でありながら遊女顔負けの美しい容姿を持つ節。郭で生まれ育った節にとって、人の情などその日によって変わるもので、戀など現の世迷いごとのようなものであった。そんなある日、東和財閥の御曹司、東和柾臣が浮雲花魁の客として遊廓を訪れた。遊廓をしらず、礼儀正しく振舞う柾臣の優しさに触れ、節は生まれて初めて知る感情に戸惑い、傷つきながらも、どうしようもなく戀に囚われて・・・

<レビュー>
作品の世界にどっぷり入り込める心の余裕がある時にぜひ読みたい。オトナの方に満足していただけそうな、橘節がしっかり堪能できる物語です。――bonnyさん

それと、私には未知だった遊郭のシステムがわかりやすく語られていて、へぇ~だった。はんなりした関西弁が優雅に話されているのがいい。橘さんは情景描写がうまいので、妓楼の様子や雰囲気がよく伝わってきた。伏線がいくつもあって、後からそういうことだったのか、とわかる仕掛けになっているので、二度目三度目に読むのも楽しめるよ☆――雪菜さん

閉鎖的空間で広げられる耽美物語
『霧の楽園』丸木文華/笠井あゆみ<あらすじ>
時は大正。伯爵家の嫡子・裕太郎と使用人の学は唯一無二の幼馴染。優しくしてくれる裕太郎に、身分の違いから一線を引こうとする学だが、裕太郎の強い想いには抗えず…。

<レビュー>
閉鎖的空間で行われる物語ですが、とても美しい話だと思います。ラストが尾を引いて、もう一回初めから読んでしまいますね、――yuka2000さん

特に攻めの心理描写は攻めの方がかなり病んでいるのではと思うような内容でゾワッとすると同時に、謎も全部解かれ「罪の蜜」を読み終わったときと同じような気持ちになりました。――あんにんさん

オレサマ主人と従順使用人のほのぼの系
『牛泥棒』木原音瀬/依田沙江美<あらすじ>
大学で助手をしている亮一郎は年上の口のきけない使用人・徳馬に密かに心を寄せていたが、想いを告げられずにいた。幼い頃から傍にいてくれた徳馬は、短気で我が儘な亮一郎にとってかけがえのない存在だったのだ。関係を壊すより、侍従関係のままでも徳馬を傍に置きたいと亮一郎が思い始めていた矢先、徳馬が突然暇を願い出た。許せない亮一郎は徳馬に冷たくあたるが…。

<レビュー>
こういう作品を奇譚物というのでしょうか。当たり前のように妖怪が現れる世界。ファンタジックでノスタルジーを感じさせる素晴らしい作品でした。――Hinanaさん

なんといっても、脇役がいい。飼い小鬼の手乗り桑葉が殺人的かわいさを醸し出してます。吸血鬼シリーズの蝙蝠アルと通じるかわいさ……なごむ。可愛い。何よりもいいのがこの主従カップルなんですが、本当に互いを想い合っていて身悶えしました。すれ違いもそこそこあって、亮一郎の浮気を誤解して涙する徳馬がいじらしい。――薄雲さん


みなさんの萌えの琴線に触れる作品はあったでしょうか!? 漫画はビジュアルでも“近代感”を楽しめますが、小説は挿し絵以外は文章で読み解きます。詳細な描写などがあり、勉強になったり、また感心すること多々。近代BLの麗しさを、ぜひ堪能しましょう!

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