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読みやすいのに世界観に深く浸れる・・・おすすめオムニバスBL4選!

2016/09/19 07:03

2018/03/01 07:03

ただの短編集だと思ってない!? 長編好きにこそ読んで欲しいオムニバスをご紹介

オムニバス作品と聞くと、どんな作品をイメージしますか?それぞれ毛色の違う作品を集めた短編集と違い、オムニバスは「いくつかの独立したストーリーを並 べて、全体で一つの作品にしたもの」と定義されます。 メインCPの周囲のキャラの恋愛を描いたスピンオフ作品があるシリーズは多いですが、CPとCPの間に面識があるわけではないのにどこかで物語がつながっ ていったり、共通の舞台設定やテーマの中でそれぞれに生きるキャラたちを描いた作品は意外と少ないように思います。そこで今回は、おすすめのオムニバス BLを4作ご紹介!


▽心温まる大ヒットオムニバス
『リンクス』キヅナツキ
オムニバス、と聞いてこの作品を思い描いた人も多いはず。一人の男の「死」を軸に、4組のCPがそれぞれ描かれています。ラストに向かってすべての物語が「リンク」していく様子に、切なさと温かさが込み上げる、読み応え十分な作品です。

<あらすじ>
”あの時繋ぎとめた言葉に、どれほど俺が救われたか――”
人と人。過去と現在。傷つけ合って繋がってゆく。この心臓が止まる朝まで。
4組の”なりそこない”の恋人達が、リンクするドラマチック・オムニバス!

<レビュー>
普段オムニバスは読まないのですが、先生の作品ということで迷わず購入。皆さんが仰っていたように、読み終えた後のこの感じは、映画やドラマを見終わった後の感覚にとても似ています。しばらくぼーっとするような、謎の達成感なるものを味わうような…つまり、とても内容が充実していてお腹いっぱい心いっぱい!の状態です。笑 ――一振さん


▽廃校になった高校を舞台に紡がれる物語
『エンドスタートライン』上田アキ
登場する3CPは時間軸も職業も様々で、最後までCP同士の面識はないまま。それでも高校という「場所」が、人と人とを繋ぎ続ける場所であることをしみじみ感じる作品です。

<あらすじ>
失うことは、はじまるということ。陸上部の早川は、廃校が決まってもなお3年間走り続けた母校のグラウンドで練習を続けていた。ある日、誰もいないはずの 校舎から気配を感じ、恐る恐る向かった先で、自分を〝幽霊〟だという一人の男に出会う。廃校でしか交わることのない幽霊との時間は早川にとっては心地よい ものだった。ただひとつ、自分の走る姿を追う熱い視線を除いては――。表題作[エンドスタートライン]を含む、廃校を舞台に繰り広げられる3つの恋に加 え、惣菜売り場の彼に胃袋を掴まれたしがないリーマンの甘酸っぱい恋愛模様を描いた[フロム・グリーンキッチン]の計4作品+描き下ろし36Pを収録。

<レビュー>
この3編に登場する3っつのカップル?のお話は、時間の軸が過去だったり未来だったりと、それぞれ重なったり、重ならなかったり、この構成は凄く上手くて、おもしろかった。ちょっとアナログっぽい感じの絵も結構好み。 ――雀影さん


▽甘さよりも苦みが強い、10代の恋を描いた作品
『あの日、制服で』中村明日美子
「10代の恋」をテーマにしたオムニバス。どれも短編ながら、その切なさが胸に沁みます。内容はエロが強めですが、中村先生の繊細なタッチがより色っぽい雰囲気に仕上げています。

<あらすじ>
卒業式で告白されて5年。
飲み会で再会したアイツの薬指には指輪があった。
「てかお前、俺のこと好きとか言ってなかったっけ」
俺の言葉にアイツの表情は揺らぎ……。
心が震えるほどの感動と痛み、青春の輝きと影を描いた、
十代の恋にまつわる6編のオムニバス。

<レビュー>
こちらは18禁アンソロに掲載された作品群ということで、10代の少年達の危なっかしい性欲を前面に押し出した上で、裏に見え隠れする10代特有のピュアさで読者の心を抉ってくるという。10代という時代がすでに遠い昔となっている私には、彼等の行動、心情に何度もハッとさせられる瞬間がありました。アンソロでバラバラに読んでいただけでは汲み取れなかったアレコレに気付けると深みがグッと増してくる作品集です。 ―――みみみ。さん


▽獣人と人間、教師と生徒の壁を超え、精一杯に恋をする
『サヨナラ・リアル』朝丘戻
種族を越えた3つの恋を描く小説。メインのCPに登場する大人たちの学生時代が、後続の2作で登場します。最後まで読み終わると満足のため息が漏れる、深い世界観に浸れる作品。

<あらすじ>
高校生の真白の背中には羽が生えている。好かれるのも嫌われるのも、人格ではなく羽。そんな自身に空虚を感じていた真白は、「心の底から笑ったことあ る?」という美術教師の高岡の一言に救われて恋に落ちる。真白の告白はつれなく断られるが、高岡を想う真白は『美術準備室にいると窒息死する』という不穏 な学校の噂を調査し始め……。人間と獣人が共存する世界。そこで生まれる3つの恋景色。

<レビュー>
どんな障害も、二人なら乗り越えていける、乗り越えていこう、という想いを持つキャラたち。ストーリー全体を通して優しく、そしてたくましい雰囲気にあふれ、なんとも朝丘さんらしい1冊だったなという感じ。 ――ポッチさん


おわりに
以上、4作品のオムニバスをご紹介しましたが、好きな作品はありましたか? ひとつのCPが短くて短編集では満足できないと思っている人も、オムニバスに手を出してみると深い世界観に浸れて新しいお気に入りが見つかるかもしれませんよ!

記者:ほっしぃ

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