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シンプル.じんわり.ショタ.色彩【今夜は眠れない感動BL 第二回四宮しの先生】

2016/11/09 18:44

マイナスイオンに包まれた優しくてあたたかい四つの”し”がつく物語



前回に引き続き、記者・星野がイチオシの作家さんを紹介していく特集として、今回は四宮しの先生をピックアップさせて頂きます。

コミックス『川果町よろづ奇縁譚』『てのひら怪談』のような少し不思議な和風ファンタジーから、『銀のくつ』『俺は性格が悪い。』など日常を描いた作品と幅の広い四宮先生の作品ですが、早速その魅力に迫っていきたいと思います。

◇◆

魅力①:優しいタッチと淡い色彩に癒される

四宮先生のコミックスでまず目を引くのが、水彩で描かれた淡い色合いの表紙イラスト。水彩タッチのイラストが表紙のBLコミックスは実はあまり数が多くないのか書店ではあまり目にしなかったりするので、四宮先生の作品が平積みされていたりするとついつい「おっ」と視線を引き寄せられてしまいます。

(コミックス『銀のくつ』の表紙イラスト。絵本のようなふわふわとした優しい表紙イラストにほっこり)


温もりに溢れた水彩のカラーイラストが魅力的な四宮先生の作品ですが、モノクロのコミックの絵柄も同様に優しいタッチで描かれています。アナログ感の強めに出た少し硬めの線なので少し人を選んでしまうかもしれませんが、四宮先生ならではの線で描かれたページの数々は、表紙に負けず劣らず魅力的なものとなっているように感じます。

特に、四宮先生の描かれる男の子たちはみんなとにかくかわいい!ちょっと丸みの残った頬や柔らかそうな髪は必見です。きっちりとした輪郭ではなくて少しぼけていたりぐらりとしている線の感じが、独特の雰囲気を形作っているのではないでしょうか。

魅力②:ぽかぽかと心にじんわり沁みる物語


記者が初めて四宮先生の作品に触れたのは、冒頭でもご紹介したコミックス『川果町よろづ奇縁譚』でした。こちらは時代設定も現代より少し昔で、幽霊や妖といった要素の強い和風ファンタジーなのですが、ページを捲り始めてすぐにその独特な作品世界にどっぷりとのめり込んでしまい、そこからはもうあれよあれよと四宮先生の作品を集めまくったのを覚えています。

 

四宮先生の描かれるストーリーは、基本的に大人と大人のアダルティな恋というよりは思春期の少年たちが手探りで成長していく様を描いたものが多いかと思います。若さ故に揺れ動く感情の機微や、登場人物の少年達が純粋だからこそ響く台詞など、日常の物語から少し不思議なお話まで「どれをとっても四宮先生の世界に浸れること間違いなし!」と大声で主張したいほど。

 

大学生同士のラブストーリー『俺は性格が悪い。』では、好きな人とお付き合いをする上で見えてくる自分の利己的な心に対しぐるぐる思いを巡らせたり、「誰かと深く関わること」というテーマについてじっくり描かれています。そのテーマの中で葛藤したり悩んだりするキャラクター達に、記者は胸がじんわりと温かくなりました。

 

また、「色」をテーマにしたオムニバスコミックス『色咲き』では、少年の日常がメインのお話からロボットと少年の心の触れ合いを描いたお話、舞台が異国のお話など非常にバラエティに富んでいるので、初めて四宮先生の作品に触れる方はまずはこちらの短編から読んでみるといいかもしれません。余談ですが、記者は前述したロボットと少年のお話をうっかり深夜に読んでしまい、おんおん泣きながら眠りにつきました。


魅力③:モノローグのもつ「言葉」のチカラ


最後にご紹介するのは、作品中に登場するモノローグです。読んだことのある方には思い当たる節があるかと思うのですが、四宮先生の作品では要所要所に登場人物のモノローグが挿入されています。四宮先生の新刊が発売されるとこのモノローグを読むのが楽しみで楽しみで仕方ないと言っても過言ではないほど、記者はこのモノローグの魅力に取りつかれてしまいました。

 

コミックでは登場人物の心情を表すために効果的に使われることの多いモノローグですが、特筆すべきは四宮先生のワードセンス。シンプルな言葉なのに、すとんと心の中に落ちてくるような…とにかく胸が震えます。あたたかかったり、切なかったり、記者は四宮先生の作品を読み返すたびに同じモノローグに対し何度も感動に打ち震えています…。

 

登場人物の思いを乗せた言葉が、繊細なタッチで描かれたイラストの中に漂うように浮かび上がっている様は何とも言えません。決して文章量が多いという訳ではないのですが、やはり漫画というのはイラストだけではなく言葉も大きな割合を占めているんだな、と再認識しました。

紹介というよりも感想文になってしまい大変恐縮なのですが、このモノローグのチカラに関しては本当に実際に触れてみて欲しいと思います。

 

◇◆

 

と、いう訳で、今回は四宮しの先生の魅力について語らせて頂きました。

ますます寒さが厳しくなりつつあるこの季節、四宮先生の作品でほっこり温まってみてはいかがでしょうか?

 

記者:星野

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