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ゲイ下僕も登場!英国貴族ドラマ『ダウントン・アビー』NHKで第5期開始

2016/12/04 05:21

ゲイキャラや使用人の役割、貴族と使用人の絆など魅力を紹介


NHKで断続的に放送されているイギリスの人気ドラマ『ダウントン・アビー』のシーズン5が12月4日からスタート。
また、Amazonプライム・ビデオではシーズン1~シーズン4が無料で公開されています!

一気見するのにちょうどいいタイミング! ということで、この『ダウントン・アビー』の魅力をお伝えします。

舞台は20世紀前半のイギリス。のどかな田園地帯にある貴族の館、ダウントン・アビー。そこには館の主人であるグランサム伯爵とその家族、そして館の使用人たちが暮らしています。しかし、タイタニック号の沈没によって後継者を失い、それまで全く付き合いのなかった遠縁で中流階級出身のマシューを跡継ぎとして呼び寄せたところから、さまざまな人間ドラマが始まります。


上流階級を描いたドラマはたくさんあると思いますが、『ダウントン・アビー』の特徴はそのようなドラマのモブ的役割だった使用人にも大きなスポットライトを当てていること。彼らが、きらびやかな貴族の生活の裏側で働く姿は新鮮です。貴族との距離感も近く、意外と使用人含め家族のような生活だったことがわかります。

それから何と言っても20世紀前半のイギリス貴族の館を再現する圧倒的な映像美と細かなところまで作り込まれた美術や衣装。優雅な雰囲気にどっぷりと浸かることができます。これを見ればきっと、貴族ものBLを読む際などに、イメージが広がることでしょう。

さて、そんな『ダウントン・アビー』の魅力をいくつかご紹介します。

まずは何といっても、当時のイギリスでは刑罰の対象であるゲイで、下僕のトーマスのキャラクター。数多いる登場人物の中でも独特の魅力を放っています。


黒髪の完璧な美貌と凛々しい立ち姿の美形として登場するものの、その中身は想像を絶する腹黒でしょっちゅう悪事を企んでいる、という強烈なキャラに、多くの方が釘付けになるはず。

後輩のウィリアムをいじめてみたり、ワインや煙草をくすねたり、闇市に手を出して一儲けしようとしたり…とやりたい放題の彼に、次は何をやらかしてくれるのか!? となぜかワクワクしてしまいます。

そんなトーマスの印象的なシーンは数多くありますが、まずはシーズン1第1話、お客様として館にやってきた貴族と、なんと体の関係で……。え、このドラマこっち!? としょっぱなから驚いた腐女子視聴者も多いのではないでしょうか。


その後も、シーズン1第3話ではオスマン帝国の美形外交官を誘惑……。嫌われ者ポジションの彼ですが、実は、彼がいないと屋敷が回らないと言われるほど仕事ができたりもします。


黙ってればいいのに、口を開くと残念なイケメン、トーマス。性格が悪くてふてぶてしいのに、なぜか憎めない。大人しくしていればデキる奴なのに、悪事に手を染めては痛い目に会う。何が何でものし上がってやるという野心も、ゲイという不利な立場への反発かもしれませんね。
もはや何をしても視聴者に愛されているトーマスは『ダウントン・アビー』随一の萌えキャラと言ってもいいのでは?

次に、貴族と使用人のさまざまな関係性や絆も『ダウントン・アビー』の魅力の一つです。
実は執事とメイドだけではなく、使用人の中にも様々な役割があるのです。今回は特に男性使用人の役割である執事・従者・下僕について見てみましょう。

まずは執事。英語ではバトラーと呼ばれますが、男性使用人のトップであり、使用人の最高責任者と言えます。下僕(フットマン)を務めあげたものだけが昇格できる役職で、『ダウントン・アビー』ではカーソンが務めています。意外と細かい仕事も多く、カーソンがワインや食器を管理している姿が作中でも描かれています。

▲カーソン(右)は、伯爵(左)とその家族のため、屋敷の生活が滞りなく進むように采配します

次に従者。男性の主人の身の回りの世話をする役職です。侍女の男性版と言えますね。ダウントン・アビーでは伯爵のお世話係をベイツが努めています。衣類を管理して着付けを行ったり、外出の際のお供、給仕など、そのお世話は多岐に渡ります。主人付きの使用人といったところでしょうか。

▲ベイツ(左)のお仕事ぶり。YouTubeでは、シーズン1の第1話スペシャルダイジェストが公開されています

最後に下僕(フットマン)。『ダウントン・アビー』シーズン1ではトーマスウィリアムがこれにあたります。彼らは比較的立場が低い使用人で、お客様の応対や晩餐での給仕、食器の手入れなどを行いますが、彼らの役割はそれだけではありません。下僕を持つというのは貴族の力を誇ることであるので、彼らは若くて見目麗しく、未婚であることが条件になります。下僕の中にも序列があり、作中ではトーマスが第一下僕、ウィリアムが第二下僕になります。

▲下僕のウィリアム(左)とトーマス(右)。若く美しい下僕に囲まれるのが貴族の贅沢!?

執事のカーソンがいつも苦労人で胃を痛くしているのも、ベイツと伯爵の絆も、トーマスとウィリアムが美形揃いなのもこのような役割を知ると納得できて、キャラクターも深まります。
特に、下僕が「観賞用」の側面を持った使用人だということは、エロスを感じますね!

なお、ベイツはもともと、伯爵が戦争で従軍していた時の従卒(将校の身の回りの世話をする兵士)で、伯爵をかばって足にけがを負いました。ベイツの献身に心打たれた伯爵は、足が悪いベイツを自分の従者として屋敷に雇い入れます。一方ベイツは伯爵の気持ちに応えようと、他の使用人に疎まれながらも懸命に仕事をこなします。まさに強い絆と信頼で結ばれた二人。ベイツが伯爵のネクタイを締める姿は必見ですよ!

いかがでしたでしょうか。主従萌え、執事萌え、英国好きの方にはたまらないドラマですが、それだけにとどまらず人間関係・ストーリー・世界観どれを取っても隅々まで楽しめる作品です。

シーズン5は12月4日からNHK総合で放送開始、Amazonプライム・ビデオではシーズン1~シーズン4が無料で公開されています!
激動の時代を生きた貴族と使用人たちの愛憎劇、美しい映像と音楽で楽しんでみてはいかがでしょうか。

「ダウントン・アビー」第1話スペシャルダイジェスト


記者:みかん

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