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海外のLGBTにはBLはどうとらえられているのか、訳してみた

2017/02/11 12:59

「男同士の恋愛だけどゲイの物語ではない」に大混乱?


近年、日本ではBLの認知度も上がり、ポピュラーになってきたと感じていますが、海外ではまだまだ知られていない現象なのかもしれません。

アメリカのLGBTニュースサイトGayStarNewsで「やおい」を紹介する記事を見つけたので、どんなことが書いてあるか訳してみました。

タイトルは、「やおい:ストレートの女性によるストレートの女性のためのゲイコミック」。

そのファンは2人の男性の恋愛とセックスシーンを描きながらも、断固としてそのストーリーはゲイのものではないとしている」、と小見出しがついています。

海外では主に「BL」という呼び方よりも、「やおい」という呼び方のほうがポピュラーなようです。

以下、全文訳をご覧ください(見出し、は記者コメント)。



 やおいはストレートの女性によるストレートの女性のためのコミック


LGBTIの人々は、何十年もの間ポップカルチャーにおいて過小評価されてきた。

そのため、LGBTIに関するストーリーならどんなものでも称賛されるべきだが、しかし、人々が頭を抱えるようなあるゲイの物語ジャンルがある。

それがやおい、「ボーイズラブ」と呼ばれる男性同士のエロティックな物語を中心とした日本のアニメ、マンガだ。

やおいは、大多数はストレートの女性によってストレートの女性のために書かれる、異性愛中心的な恋愛の理想を表した物語だ。

片方のキャラクターはより男らしく、―しばしばピッチャーと呼ばれる―一方、もう片方の男性は女性的な特徴を表す傾向にあり、キャッチャーと呼ばれる。

多くのマンガでは、ロマンティックな恋愛だけでなく、具体的なセックスシーンの描写もある。

筆者によると、BLはどのように評価したらよいかわからない、「頭を抱える」ようなジャンルであるとのことです。
「攻め」と「受け」を「ピッチャー」と「キャッチャー」で表すのは正確ではないですが、でもイメージとしては伝わってくるかも。



 腐女子は同性愛の美しさを好む


やおいは日本では年間約1.2億ドルにも上る大きなビジネスで、腐女子―ロッテン・ガール、腐った女の子―と自称するファンベースで支えられている。

やおいを作り読む腐女子は、自分たちは真実の恋愛を、より純粋な形でとらえていると主張する。

「(日本では)同性婚が合法ではないので、ゲイの恋愛はタブーという感じがある」とある腐女子はドキュメンタリー「Gaycation」の中で語る。

「私たち腐女子は同性愛が存在し、それが美しいということを認識している」

腐女子を英語に訳すとロッテン・ガール、まんま「腐った女子」ですね。
ちなみに、「gaycation」はレズビアンの女優エレン・ペイジによる世界各地の同性愛に関するドキュメンタリー番組で、日本ではBL・やおいについて取り上げています。残念ながら日本では見ることができないようです……。


 やおいは「OK」なのか?


一方のゲイ男性にとっては、ストレートの女性がゲイのエロティックな物語を書くことは大丈夫なのかどうか葛藤がある。

インターネット上でのコメントの多数は、やおいの筆者はゲイ男性をやたらと崇拝している一方、彼らがゲイ男性について言及するというより、単に二人の人間の恋愛を描いているにすぎないと主張している。

やおいがホモフォビア(同性愛嫌悪)の問題に取り組むことはめったにないし、しばしば問題あるレイプ描写があり、そこでは暴力的なセックスは情熱的な愛情表現として見られている。

★難しい問題ですね……。確かに、BLはゲイについての物語、というよりは、二人の人間の恋愛物語だと思います。一方で、ホモフォビアやレイプの問題については、少し認識が古いのかな? とも感じます。



 なぜ腐女子が不思議がられるのか?


ライターのマーク・マクレランドによると、女性が男性同士のラブストーリーに惹きつけられるのは何の驚きもないという。

なぜ日本の女性向けコミックは男の子同士のセックスだらけなのか?」という論文の中で彼はこう書いた。

「日本では、他の国と同じように、男性には女性よりもセクシュアリティを実験するための大きな特権が与えられているようである。」

男性の「レズビアン的なもの」への興味は当然のことだとみなされるのに、女性の男性同性愛への興味はどういうわけか説明が必要とみなされるのは、なぜなのか?

この文章は目からウロコでした! 言われてみれば、レズものAVや百合好きの男性はそこまで「変わった人」扱いされてない感じですもんね……。男性の方が、性に関して色々な冒険をする余地があるのかもしれません。



 BLはゲイではない


やおいファンが、ゲイ男性の意見に興味がないのは明確だ。なぜなら彼女たちは、やおいはゲイ男性のためのものではないと主張しているからだ。

「BLはゲイではない、これはあなたたちが知る必要のあるもっとも重要なことです」と腐女子のハナはデイリービーストに語った。

「男女の間の恋愛だったら、読者は自動的に女の子に共感するでしょう。男の子同士なら、読者は第三者の視点から物語を読むことができるのです」

腐女子、意外と海外メディアに取材されている! BL・やおいは基本的に女の子のためのものなのだということは理解してもらいたいですね。


以上、いかがでしたか?

海外のLGBTニュース記者が、どう扱ったらいいのか混乱しているのが書きぶりから伝わってくるような文章でしたが、それでも正確な情報を伝えようと頑張ってますね!

一方で、全体的な情報は少し古いのかな? という印象を持ちました。

ちるちるユーザーのみなさんはお分かりのように、現在のBLは全部が全部、男らしい攻めと女性的な受けというわけではなくて、様々なカップリングがありますよね。

また、ホモフォビアやレイプなどの暴力描写を美化している、という記述もありました。

2015年に出版された溝口彰子さんの『BL進化論』によると、90年代ホモフォビア的な描写やレイプを美化する描写が多かったが、2000年代に入ってそういうものが少なくなり、ゲイの問題を描くBLも増えたとあります。

例えば、中村明日美子先生の『空と原』や、ヨネダコウ先生の『どうしても触れたくない』などのゲイキャラクターは印象に残っているのではないでしょうか。


最近では、『エスケープジャーニー』2巻で主人公カップルが男同士であることを理由にアパート入居を断られる描写もありました。

しかしながら、BLはゲイではない、というのはある意味では当たり前のことで、基本的に女性が女性に向けて作っているジャンルであり、そういう意味ではゲイの為に書かれたものとは違うと言えますね。

ただ、結果的に出来たものの中身が似ている、ということはあるのかなとも思います。

韓国や中国のゲイ映画には、BLのプロットとかなり似ている内容のものも。

また、記事では触れられていませんが、アメリカにも日本のBLと同じような「スラッシュ」と呼ばれる文化があります。

そのことも比較して取り上げてほしかったですね! ぜひ、筆者の意見を聞きたいです。

一方で、アメリカや中国など、他の国では腐女子がLGBTの問題に関心を持つことは結構よくあるらしい! とも耳にしました。

とするならば、BLはゲイとは関係ない、という主張は日本独自の傾向ともいえます。なぜそうなったのか、気になりますね。

世界各地のBL事情の比較をすると、色々なものが見えてくるかもしれません。

記者:みかん

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コメント24

投稿順|最新順

腐女子に対しての認識ですらこれでは、
「腐男子だけどゲイではないです」
が海外に理解されるには次の世紀までかかるな・・・て思いました。

私も昔からずっと疑問でしたね~。
男のレズ好きは「普通」扱いなのに、
女のホモ好きは「変態」扱いされる事が。
私は腐女子に目覚めるのが早かったので、
女の子はみんなBLが好きなものだと思ってたので、
同性から非難されるのがいまだに信じられません。

「男性の「レズビアン的なもの」への興味は当然のことだとみなされるのに、女性の男性同性愛への興味はどういうわけか説明が必要とみなされるのは、なぜなのか?」

凄く分かります。
僕はBLが好きな男子ですが、見た目がナヨナヨしてるからなのか、
よく学生時代はゲイと思われたり男性からナンパを受けたりしました。
社会人になって職場でゲイ扱いされたのではたまったものではないので、
ある日百合好きアピールをした所、普通に受け入れて貰えました。
「あ、やっぱこいつも普通の男なんだな」的な反応でした。
中高大とずっとホモホモ言われ続けて来たので、凄く嬉しかった。。。。
でも一方で周囲の偏見のために嘘をつき続けなくてはならない事に煩わしさを感じます。。。

>>男性の「レズビアン的なもの」への興味は当然のことだとみなされるのに、女性の男性同性愛への興味はどういうわけか説明が必要とみなされるのは、なぜなのか?
これは私も以前からずっと感じていたことで、逆に「目からウロコ」と書かれていたことに驚きました。

同じことをしていても男性の百合への興味は「仕方ないよね、男だから」と受け入れられているのに対し、腐女子のBL支持は異常者扱いされることに理不尽さを感じていました。腐女子ではない女性も腐女子を異常扱いしますね。男性はセックスに興味を持って当然だけど、逆は引かれる。。。結局は日本はセックスについてまだまだ男尊女卑的偏見が強く、タブー視されてるんだなと感じます。

明らかな人種差別発言は削除されても仕方ないと思いますが。
削除されてイヤなのであれば、ご自身のツイッターかFBなどで主張したら良いのでは。

リアルホモなどどーでもええよ。
二次美少年にしか興味なし。
リアルの日本猿・黒人ゴリラなど乳繰り合いなんぞ反吐が出る。
100歩譲って見たいリアルホモがあるとしたら白人美少年くらい。
って、あーまたこういう事書くと運営が消すんだろうな。
正論耳に逆らうってか・・・。

匿名11番さん
>同性愛表現やblと現実を混同するな隠れろ!とlgbtに殴り掛かってる腐女子なんかもいますね。同性愛発言するlgbtにマナーを押し付けてゴキブリ扱いしてたり…

これはこのサイトでの話ですか?別の場所ですか?
具体的にどういうものなのか気になります。

>blはゲイを書いた物語ではないかもしれないけど、それを言い出したら男女ものの恋愛だって男女を書いた物語ではないんですよ。

BLとゲイは違うってこういう意味で言ってる人の方が多いとおもいますけどね。
男女の恋愛漫画が現実を完全再現しただけだったらつまらないし、今ある漫画に「そんなこと現実ではありえない。現実はこうだ」って言われても現実と違うから良いんであって、現実説明されてもどうでもいいですとしか思わない。
BLに関しても同じ。

他の方のコメントを読んで、
ゲイの人への差別的な言動は誰から発せられてもイヤなものだけど、
男性同士の恋愛を描いた作品を好んで読むBLファンが言うと
私は「どうして?」とさらにショックが大きかったんだなと思いました。

創作作品はファンタジーだから現実とは違うのは私もそう思いますが、
最近は作品の内容や表現について批判されたときの「いいわけ」に使われている気がします。

BL作家のほとんどがストレートの女性なんだし、感性が同じストレートの女性に向けて書かれたもので間違いはないんじゃない?
商業で作品を売るならターゲットの多数層を意識するのは当然だと思う。だからって少数派の男性やLGBTの人を読者として排除してるわけじゃない。むしろ読者層が広がるのは歓迎されてると思うけど。
LGBT擁護派の過剰反応は問題じゃないことで騒いでるように感じる。

BLを千冊単位で読了しても、実際のゲイのことは理解できてないから、BLはファンタジーというのも間違いじゃないと思う。
腐女子から理解してるよってすり寄られても、LGBTの人達もBLと実際は違うって迷惑な気がするし。
LGBTを排除したいんじゃなくて、創作のBLと実際のLGBTを同じ土俵で語っても無意味なだけだと思う。
BLと現実をごっちゃにして熱く語る人が本当に苦手。

なぜ日本では海外のスラッシュなどとは違い、LGBTを扱いながら"BLはゲイとは関係ない"と言ったり"ストレート女性のための"ものとしてBLが発展してきたのか。
それはもちろんBLの原点が少女漫画の派生であり耽美をメインに置きリアルを排除して美しさを追求したものだったからというのが理由の一つであると思います。
ただその後耽美からBLに発展するにつれて、男性やLGBTを性的に消費していることを自覚して、そのことに後ろめたさがあり、男性やLGBTの人から気持ち悪く思われるという立場をわきまえていたからというのももう一つの理由だと思います。
腐女子と自虐したりBL趣味を隠すのもそうです。
BLが"ストレート女性のための"ものであり"BLはファンタジー"とか"BLはゲイじゃない"と言ってきたのは女性が男性を性的に消費することの免罪符であり外の批判から自分たちを守るための壁でもあったと思います。
しかし最近はBLが内輪の秘密の趣味とするには拡張しすぎたために男性の批判や嫌悪、BL側からLGBTへのいわゆるわきまえてない擦り寄りに対するLGBTの方からの批判や嫌悪が強まっているように感じますね。
今後は隠れないこと、わきまえないことがメインストリームになって、今のように軋轢を起こしながらも、女性も異性を性的に消費することに免罪符は必要なくなり、わきまえていたことによる壁もなくなっていくのかなと思います。
それがいいことなのかはわかりませんが……

まぁユーリアンチ腐は火炎放射機をイベントでぶっ放してやりたいとか、他人の個人情報晒したりとか、陥れるために多数の嘘を捏造してしつこく拡散するような
犯罪レベルのことを平気でやっちゃうような集団だから…普通の腐には関係ない話なのかもしれないですが

差別以前に犯罪スレスレのことでも平気でやっちゃうような方々ですからね

松、アイナナ、刀剣、ユーリ…覇権ジャンルを渡り歩く犯罪アンチ集団というか(笑)

「blとゲイは違う」という腐女子の主張で最近気になってるのが

「bl、同性愛表現は現実ではないんだから差別されて当然でしょ。blと現実を混同するな」っていうやつ
同性愛表現やlgbt、同性愛表現が好きな人を差別するためにホモフォビアを内面化した腐女子が利用してるのをよく見かけるので、やめた方がいいのではと

同性愛表現やblと現実を混同するな隠れろ!とlgbtに殴り掛かってる腐女子なんかもいますね。同性愛発言するlgbtにマナーを押し付けてゴキブリ扱いしてたり…

ユーリなんてホモフォビアを内面化したアンチの腐女子がファンのlgbtに嫌がらせを繰り返してるの見かけました…
一般向け作品で気持ち悪い同性愛をやるのは許されない。おまえらキモいんだから注意書きつけろ!lgbtは表現と現実を混同するなって。

blはゲイを書いた物語ではないかもしれないけど、それを言い出したら男女ものの恋愛だって男女を書いた物語ではないんですよ。

リアルではないと感じるからと言って差別が許されるわけじゃないんですよね。
ホモフォビアを内面化してしまった腐女子には
同性愛表現や同性愛発言=隠さないといけないものでlgbtだろうが腐女子に逆らうなみたいな発想になってしまってる


同性愛表現が好きなlgbtや同性愛表現を叩いてる腐女子見ると頭が痛くなります

同性愛への差別になってます。いいかげんにしてほしい

blはストレート女性のためのっていうのすごくひっかかる。

blを読んでるレズビアンや男性も多いんだけどな。
そしてlgbtとか同性婚問題に真剣に取り組んでる人もたくさんいる


存在しないかのような扱いをするのやめてほしい

前は男同士の恋愛の映画とかドラマの情報をよく見ていたんだけど、
そういう作品のファンの人の中には萌え語りの合間に同性婚のこととかを書く人もいたりして、
現実のゲイの人に理解のない人は見かけなかったように思う。
ほとんど海外の作品だって事もあるかもしれない。
このごろBLが面白いってわかって読むようになって、
BLファンはあの人たちと少しタイプが違うのかなって思った。

この記事で取り上げられているのはコミックに限ってるけど、
男性レビュアーによる小説とCDのレビューが圧倒的に少ないように、
腐男子にとってのBLコミックって、エロ漫画ジャンルの一つくらいの感覚なのかな?

ちるちるにも小説を中心にレビューされていた男性レビュアーさんがいらっしゃいますが、
すごく共感できるものが多くて、ずっと女性だと思い込んでいました。
女性と男性ではBLに求めているものが違って当然だとは思うんですけど、
一概にそうだといえないみたいですね。

この記事とても興味深くて面白かったです。

BLのルーツを少女漫画や少女小説から紐解いている記事もありますよね。
個人的にはこれが一番しっくりきます。
ゲイの人が理解に苦しむのも分かるし、リアルと分けてほしいっていう腐女子の意見も分かる(差別的なのは論外だけど)。

>匿名5番さん
いつ私が「男同士に拘ってる」なんて言いましたか?
私は少女漫画も少年漫画も読みますが、それがどうかしましたか?

>>匿名4番さん
青春とか愛が好きなだけなら、別にBLじゃなくてもよくない???普通に少女漫画読んでればいいのでは??そこで男同士にこだわる意味がわかんない。

>>匿名3番さん
まさに私がそれです。青春とか愛が好きなだけ。
正直リアルゲイとかどうでもいい。ってか嫌い。

BLが好きでBLはゲイじゃないという主張している方は、
ゲイやヘテロのように性別を前提条件として恋愛するのではなく、
心と心が惹かれ合うような、
「性別が関係無い愛」を求めているのかもしれません。

匿名1番さん
エンゾウ先生「ドラッグレス・セックス」の口絵カラーです。

このサイトは許可もらってるのかな…?

正直なんで男がレイブされて、相手を平気で好きになれるように進められるのが不思議です。今は大した気を触ることはありませんが、決して大好きになれません。レイブされるのが女だったら反応違うかもしれません。

こちらの男性二人の絵師先生はどなたでしょうか。すごく美しくて、惚れ惚れします。

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