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今、乙女ロードはどうなっているのか?最新MAPで追う池袋オタク“聖地”2019年度版

2017/03/17 12:10

2019/07/18 17:45

7月19日キュープラザ池袋オープンでどうなる乙女ロード

 
池袋乙女ロード
 
池袋・乙女ロード。「腐女子のメッカ」と呼ばれるこの場所に、今日も多くの腐女子・オタク女子たちが集っています。



2019.07.19 グランドオープンしたQplazaのHPより


この名称は、2005年頃に浸透。しかし、このオタク女子の街にも、日々変化があります。

その一つが、2012年11月のアニメイト池袋本店の移転
 
 
かつては、ランドマークといえる牛乳パックに似たあのビルで営業していた旧・アニメイト池袋本店を筆頭に、サンシャインシティの東側の通りにずらりと女性オタク向けの店舗が並んでいました。

これがいわゆる「乙女ロード」と呼ばれている場所です。

しかしアニメイト池袋本店が移転やオトメイトビルのオープンなど、乙女ロードを取り巻く状況は刻一刻と変わっています。

その証拠に2019年の4月には池袋西口にギャラリー&カフェ池袋虜がオープン。3月3日にはプレオープンもあり、たくさんのBLコミックスサイン本や作家さんのトークショーなどで盛りあがりをみせました。
 
そして注目は、2019年7月19日開業の「キュープラザ池袋」と11月オープン予定の「Hareza Tower (ハレザタワー)」です。

キュープラザ池袋には12スクリーン・約2,500席からなる都内最大級のシネマコンプレックス「グランドシネマサンシャイン」が建設予定。常設の映画館としては国内最大となる、高さ18.9m、幅25.8mのスクリーンを備えた「IMAX®レーザー/GTテクノロジー」シアターが設置されます。
 
Hareza Towerは、豊島区庁舎・豊島公会堂跡地等の建替プロジェクトの一環であり、ミュージカルや伝統芸能を公演するホールや、アニメ、サブカルチャーを楽しめる空間など個性の異なる8つの劇場を備える新複合商業施設です!
2019年11月1日(金)、「ハレザ 池袋」内に先行オープン予定のライブ劇場「ハレブタイ(harevutai)」では、劇場オープンを記念したオープニングフェスが開催予定!施設を運営するポニーキャニオンのコンテンツはもちろん、アニメや声優アーティスト関連のイベント、Youtuber・Vtuberによるライブ、2.5次元俳優によるトークショー、アニメの上映会など、現在の池袋のカルチャーとマッチしたライブやイベントを組み合わせた企画が実施予定のようで、これは要チェックですね!
2019年は、東池袋の人の流れが大きく変わることが予想されます。腐女子の聖地、乙女ロードの今後どうなっていくのか注目です。


さらなる進化をとげる池袋エリア。

そこで今回は、池袋の女性オタク向け店舗の分布から、2019年池袋“乙女ロード”は今どうなっているのか、そしてどう変遷してきたのか調べてみたいと思います!

まずは、現状把握。現在の池袋の女性向け店舗をGoogleマップにまとめてみました。
 
 
 
 
まずは、乙女ロードの位置を確認してみましょう。
 
 
 
ご覧の通り、画像左下の池袋東口から少し歩いたところにある乙女ロードですが、その間にもたくさんの店舗があります
 
最近では、画像中央に位置するアニメイト付近で用事を済ませてしまう、という方も多いのではないでしょうか?
 
さらに注目なのは、今年の4月に池袋西口方面に正式オープン予定の「池袋虜」です。
 
というけで今回は、池袋をこちらの5つのエリアに分けてご紹介していきます♪
 
 
 
「中池袋エリア」「ハンズ裏エリア」「東池袋エリア(乙女ロード)」「254号エリア」「西口エリア」の各エリアを簡単に解説していきます。
 
 
*中池袋エリア
(明輝堂は2019年6月で閉店)

池袋駅東口を出て横断歩道を渡り、まっすぐ進むとすぐのアニメイトを中心としたエリア。中池袋公園の近く。新しい店舗、移転してきた店舗が多い、新興エリア。主に新品を取り扱う。
「キュープラザ池袋」と「Hareza Tower」はこのエリアにオープンします!
主な店舗
・アニメイト池袋本店
・とらのあな池袋店B


*ハンズ裏エリア

サンシャイン60通りの路地を南に入ったところ、東急ハンズの裏手あたりのエリア。首都高の西側。少数精鋭のコアな専門店。
主な店舗
・KBOOKSキャスト&ボイス館
・ステラワース
・アニメイトビル


――ここで、首都高高架下を渡ります――

*東池袋エリア(乙女ロード)

本来の乙女ロードはここ。サンシャインシティの向かい側の通り。昔から営業する店が多く、取扱いは中古品が中心。コスプレやハンドメイド関連店も。
主な店舗
・KBOOKSアニメ館
・まんだらけ
・らしんばん本店
・執事喫茶スワロウテイル
 

*254号エリア “奥池袋”

国道254号沿い、乙女ロードの最奥部にある、池袋駅から最も遠いエリアで、向かい側は帝京平成大学池袋キャンパス。ある意味でもっともディープなエリア。コスプレ喫茶やBLマンガ喫茶など、少数の店舗が固まっている。
主な店舗
・CAFE801
・池袋男子BL学園


“新興”西口エリア

これまでのエリアは池袋駅の東口方面に位置しましたが、こちらは西口エリア。注目のギャラリー&カフェ「池袋虜」は今年の4月正式オープン予定。これまでは地味なイメージだった西口エリアですが、これを機にさらにこういった店舗が増える可能性を秘める、注目エリアです!
主な店舗
・池袋虜
・BOOK AND CAFE IKEBUKURO
 
 
これまで見てきた通り、「腐女子のメッカ」池袋は「乙女ロード」から池袋東口、そしてさらに西口にまで広がりをみせているのです!
 
池袋の現在を確認したところで、今まで池袋・乙女ロードがどのように発展してきたのか振り返ってみましょう。

同人用語の基礎知識によると、現在「乙女ロード」と呼ばれる通りは、かつて「コミックストリートとかオタクロードとか腐女子ストリートなどと呼ばれていた」そうです。

それを、2004年にマンガ情報誌『ぱふが「乙女ロード」と名付けたことにより、この通りが「乙女ロード」と呼ばれるようになり、その後メディアの脚光を浴びるようになったそうです。

もともと、池袋にはアニメイトやK-BOOKSなどが集まるオタクの街でした。しかし、その当時から女性の街というわけではなかったのです。

2000年ごろ、男性向けのアニメショップが秋葉原に移転すると、男性オタクは池袋から秋葉原に流入しました。そして、「アキバ」がオタクの聖地になり、掲示板「2ちゃんねる」のカキコミをもとに映画化までされた『電車男』に見られるように、「アキバ系」が男性オタクの代名詞になりました。

一方、男性オタクが去ったことで、ぐっと女性オタクにとって過ごしやすい街になった池袋。そういった事情から、池袋が女性オタクの街になったのです。

そして、現在の乙女ロードがある東池袋を中心に、女性オタク向け店舗があつまり、そこに女性オタクたちが集うようになりました。

この様子を取り上げたのが女性向けマンガ情報誌『ぱふ』。2004年5月号で乙女ロード特集を行うと、翌年には朝日新聞が「オタク女性のメッカ」として池袋を取り上げ、『出没!アド街ック天国』などほかのテレビ番組もこれに続きました。

さらに、この街が主人公である腐女子の側から取り上げられたことで、乙女ロード・腐女子はさらに多くの注目を浴びるようになったのです。

それが2006年に発売された『オタク女子研究 腐女子思想大系』とそれに続く『腐女子化する世界 東池袋のオタク女子たち』(ともに杉浦由美子著)です。
 
この2冊は、現在でも問題のある記述等で物議をかもしている本ですが、この本自体の評価がどんなものであるにせよ、これらによって腐女子が池袋・乙女ロードという土地と結び付けられ、世間の関心を集めるようになったことは確かです。

当時の状況はまさに、「腐女子ブーム」と呼んでもよいのではないでしょうか。

2006年に「執事喫茶スワロウテイル」がオープンしているのは、時代を象徴しているように思えますね。

それから6年後、2012年にアニメイト、とらのあながそれぞれ移転して駅により近くなると、乙女ロードに転機が訪れます。
 
 
 前後して、サンシャイン60通り裏の人気書店・まんがの森池袋店が2009年に閉店、同じ白夜書房系列のコアブックスになりましたが、2013年には閉店し、ここにKBOOKSキャスト館が移転してきました。

乙女ロードの形成に伴って2006年に渋谷から池袋に移転してきた女性向け同人誌ショップの明輝堂は、2015年にまんだらけ近くのビルから現在の三菱UFJ銀行向かいのビル内に移転しました。

この場所は、池袋の数ある女性オタク向け店舗の中でももっとも駅に近い立地です。

2012年に移転後の新・アニメイト池袋本店の周りに女性オタク向け店舗が集まり始めると、とらのあなは2012年に新たにオープンさせていた男性向けの池袋A店と旧来の女性向け池袋B店を2015年に入れ替え、現在の立地になりました。
 
2017年5月には、アニメイト系列の同人誌専門店・フロマージュが閉店。2018年には、ステラワース付近に女性向けエンターテインメントビル・オトメイトビルがオープンしました。
 
このように、「乙女ロード」は誕生してから10年以上の時が経ち、当時の街の姿から大きく変貌を遂げています。
 
このような歴史を踏まえ、池袋はどのように移り変わってきたのでしょうか。

現在の「オタク女子のメッカ」としての池袋の中心は、名実ともに元々の乙女ロードから中池袋エリアに移ったといえるでしょう。
 
 
この原因は間違いなく、アニメイト池袋本店の移転です。

もはや「東池袋のオタク女子たち」とは言えないのではないでしょうか。

また、中心が中池袋という駅に近いエリアになったことも、考え方の変化が表れていると思われます。

かつての乙女ロードは、駅から遠いことで閑静であり、同好の士しかいないことがその魅力として語られていました。

駅に近くなったことで、「自分たちだけの空間」であることよりも、利便性を重視するようになってきたというオタク女子の変化も考えられるのではないでしょうか。

一方で、従来の乙女ロードも力を失った訳ではありません。KBOOKSやまんだらけを中心に、中古品の品ぞろえはまだまだオタク女性たちを惹きつけています。
 
 
新品の販売を中心とした中池袋と、中古品の売買を中心とした東池袋というエリアの対比が、むしろ際立ってきたようにも感じます。

そう考えると、中池袋はよりライトな層、東池袋(乙女ロード)はディープ層という風に住み分けされているのでしょうか?

しかしいくら中池袋エリアが発展し駅に近くなったとしても、アニメイトのある通りは裏通りで、目抜き通りのサンシャイン60通りからは少し外れます。

地価の問題もありますが、腐女子の感情に配慮しているということも考えられそうです。

それが当たっているかどうかは別として、確実に言えることがあります。

それは、人の流れが変わったということです。
 
 
アニメイト・とらのあな移転以前では、乙女ロードに足を運ぶ人達は、(多くの一般の人々と同じように)池袋東口からみずほ銀行前を通り、東口五差路を渡ってまずサンシャイン60通りに入りました
そして路地を入ってとらのあなに立ち寄り、裏路地を進むか、サンシャイン60通りを通り抜けて乙女ロードを目指しました。

しかし現在は、五差路を通らず、東口からいきなり三菱東京UFJ銀行、ヤマダ電機がある通りに入ります。アニメイトやその他の中池袋エリアを楽しんだ人たちは、そのままサンシャイン60通りをほとんどスルーして、乙女ロードに向かうのです。
 
アニメイトのすぐ横、大型商業施設「キュープラザ池袋」「Hareza Tower」の開業に伴って、今後はさらに人の流れが変わっていくことが予想されます。
 
 
そうなるとアニメイトの通りは腐女子やオタクたちだけではなく、一般の人々でにぎわう通りになることは想像に難くありません。

筆者としては「池袋虜」がオープンする西口方面が、今後ディープなスポットとして発展していってくれることにも期待です。
 
今まさに、腐女子が街のかたちを変えていく、そんな時代が到来しているのではないでしょうか?
 
 
 

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コメント6

投稿順|最新順

池袋は若者の多い町ですよね。
山の手線と私鉄のターミナル駅なので腐女子以外も人でいっぱい。
土日だと大きなトランクを引っ張っているキレイな妙齢の女性たちによく会いますが、あれはたぶんお仲間かな?と思いながらこそっと見ています。
たぶんいっぱい買い込んでいるのかな?
その気持ち分かります!
お金と時間が自由になるって本当に素晴らしいことですね。

>>匿名1番様
お望みの傾向とは違うかも知れませんが、池袋男子BL学園と同じビルの地階に
女装コンセプトカフェ&バー『魔法にかけられて~Black Magic~』があります。
(男装麗人喫茶「80+1」のああった場所です。)

確かにここに言われる新ルートしか最近使ってない(笑)
アニメイトが微妙に辺鄙なところにあるのは賃料の関係だろうなと思ってる。

池袋=腐女子と大っぴらに言われると
普通の友達や親に池袋に言ったって言いにくくなるから。。。
知る人ぞ知るの流れでお願いしたい!
テレビでやらないでほしい

全然行ったことないのですが、興味深い記事でした。

誰でも入れる女装イベント系の店とかあればいいのに

ありそうだけどどこにあるのかわからんわ

丁寧な検証を元に、街の移り変わりとBL文化発信の変遷が辿られており、非常に興味深く拝見いたしました。
地方で本屋に通うだけの腐女子の方も多く、また自身も地方の人間で、特に「乙女ロード」の恩恵を受けられる環境にはありませんが、文化が隆盛するのに「場所」の果たす役割は大きく、そう言った意味で、今回の記事は非常に有意義であると感じました。
もういっそ、池袋は全部腐女子か百合・美青年カップル(中年もOK)か執事しか立ち入れない場所になればいいですね。なんて。

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