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今、乙女ロードはどうなっているのか?最新MAPで追う池袋オタク“聖地”2020年度版

2017/03/17 12:10

2020/04/02 16:10

ロードからパークへ!? 激変の2020年乙女ロードの現在地

 
 
池袋・乙女ロード。「腐女子のメッカ」と呼ばれるこの場所に、今日も多くの腐女子・オタク女子たちが集っています。


この地が「乙女ロード」と名付けられてから約16年。池袋の地は激変を繰り返し、今日の姿になっています。

2012年アニメイト池袋本店ビルの移転を転機に、東池袋・乙女ロードから中池袋エリアへの中心地が移り変わりました。


さらに2019年には複合型文化施設「Hareza池袋」プレオープン、シネコンを中心とする「キュープラザ池袋」もオープン。

「誰もが主役になれる街・劇場都市池袋」のキャッチコピーのもと、豊島区とオタク系大企業、ゼネコンの協働で大規模な再開発が進んでいます。


2020年7月にグランドオープンを迎える「ハレザ池袋」と現在のアニメイトビルまでを一体化するという、アニメイトが推進する「池袋アニメシティ構想」が2020年以降、本格始動していくとの計画も。
その足掛かりとして、アニメイトは2020年4月25日に旧池袋保健所をアニメイトテンポラリーストアとしてグランドオープンします。


また、サンシャイン60通り沿いには講談社が出資する総合エンターテイメント施設「Mixalive TOKYO(ミクサライブ東京)」も2020年春オープン予定(※2020年3月末現在、新型コロナウィルスの影響で延期、時期未定)。

刻一刻と形を変え、2020年以降さらに激変が待ち受けているであろう池袋。

そこで今回は、池袋の女性オタク向け店舗の分布から、2020年池袋“乙女ロード”は今どうなっているのか、そしてどう変遷してきたのかをまとめます!

2020年今年のキーポイントは以下の4点。

①新しい中心地はここだ!新名所・中池袋公園
②ハコモノ続々加速する再開発、実力は未知数?一方で小規模店舗活況
③こんなに増えた!コラボカフェ激戦区・池袋
④「ロードからパークへ、道路から広場へ」拡大する“池袋セントラル乙女パーク”

始めに現状把握。現在の池袋の女性向け店舗をGoogleマップにまとめてみました。
 
 
 まずは、乙女ロードの位置を確認してみましょう。
 
 
ご覧の通り、画像左下の池袋東口から少し歩いたところにある乙女ロードですが、その間にもたくさんの店舗があります。

最近では、画像中央に位置するアニメイト付近で用事を済ませてしまう、という方も多いのではないでしょうか?

2020年池袋の各エリア解説


というけで今回は、池袋をこちらの5つのエリアに分けてご紹介していきます♪
 
 
「中池袋エリア」「ハンズ裏エリア」「東池袋エリア(乙女ロード)」「254号エリア」「西口エリア」の各エリアを簡単に解説していきます。
 

中池袋エリア

 

池袋駅東口からすぐの中池袋公園・アニメイトビルを中心とした、サンシャイン60通り北側のエリア。現在のオタク女子の街の中心といっても過言ではなく、「劇場都市池袋」「池袋アニメシティ構想」のキープレイス。

主な店舗
★アニメイト池袋本店
・Hareza池袋(としま区民センター・東京建物ブリリアホール・Hareza Tower・中池袋公園)
・WACCA
・Mixalive TOKYO(予定)
・キュープラザ池袋
・とらのあな池袋店
・らしんばん女性同人館
 

ハンズ裏エリア



サンシャイン60通りを挟んで南側、東急ハンズの裏手あたりのエリア。首都高の西側。小規模ながら活気のある独自路線の店舗が多い。
 
主な店舗
・KBOOKSキャスト館VOICE館
・ステラワース
・オトメイトビル

東池袋エリア(乙女ロード)



従来の乙女ロードはここ。サンシャインシティの向かい側の通り。らしんばん・K-BOOKS・まんだらけなど、乙女ロードの老舗が強いエリア。一本路地を入ると「コスロード」と呼ばれる通りも。
 
主な店舗
・KBOOKS池袋同人館
・まんだらけ
・らしんばん本店
・執事喫茶スワロウテイル
・ACOS本店
 

奥池袋エリア



国道254号沿い・乙女ロードの最奥部にあり、池袋駅から最も遠く最もディープ。コスプレ喫茶やBLマンガ喫茶など、少数の店舗が固まっている。時を経ても変わらない、落ち着いた閑静なエリア。
 
主な店舗
・CAFE801
・池袋男子BL学園

西口エリア



池袋駅西口エリア。まだまだ店舗数は少ないが、ギャラリー&カフェ「池袋虜」や改装され「劇場公園」となった池袋西口公園などがある。アニメ「池袋ウエストゲートパーク」の影響でスポットが当たるか…?
 
主な店舗
・池袋虜
・BOOK AND BED IKEBUKURO
 

池袋・乙女ロードの変遷


これまで見てきた通り、「腐女子のメッカ」池袋は「乙女ロード」から中池袋公園までの広いエリアで発展しているのです!

池袋の現在を確認したところで、今まで池袋・乙女ロードがどのように発展してきたのか振り返ってみましょう。



同人用語の基礎知識によると、現在「乙女ロード」と呼ばれる通りは、かつてもアニメイトやK-BOOKSなどが集まり「コミックストリートとかオタクロードとか腐女子ストリートなどと呼ばれていた」そうです。

2000年ごろ、男性向けのアニメショップが秋葉原に移転すると、男性オタクは池袋から秋葉原に流入しました。「2ちゃんねる」のカキコミをもとに映画化までされた『電車男』に見られるように、「アキバ」がオタクの聖地に、「アキバ系」が男性オタクの代名詞になりました。
 
一方、男性オタクが去ったことで、ぐっと女性オタクにとって過ごしやすい街になった池袋。現在の乙女ロードがある東池袋を中心に、女性オタク向け店舗があつまり、そこに女性オタクたちが集うようになりました。
 
この様子を取り上げたのが女性向けマンガ情報誌『ぱふ』。2004年5月号で乙女ロード特集を行うと、翌年には朝日新聞が「オタク女性のメッカ」として池袋を取り上げ、『出没!アド街ック天国』などほかのテレビ番組もこれに続きました。
 
また、2006年にはライターの杉浦由美子氏が『AERA』で東池袋のオタク女子・腐女子を取り上げました。
さらに『オタク女子研究 腐女子思想大系』とそれに続く『腐女子化する世界 東池袋のオタク女子たち』(ともに杉浦由美子著)が出版されると、世は空前の「腐女子ブーム」に。
 
 

この2冊は、現在でも問題のある記述等で物議をかもしている本ですが、この本自体の評価がどんなものであるにせよ、これらによって腐女子が池袋・乙女ロードという土地と結び付けられ、世間の関心を集めるようになったことは確かです。
 
それから6年後、2012年にアニメイト、とらのあながそれぞれ移転して駅により近くなると、乙女ロードに転機が訪れます。

 
前後して、サンシャイン60通り裏の人気書店・まんがの森池袋店が2009年に閉店、同じ白夜書房系列のコアブックスになりましたが、2013年には閉店し、ここにK-BOOKSキャスト館が移転してきました。
 
2012年に移転後の新・アニメイト池袋本店の周りに女性オタク向け店舗が集まり始めると、とらのあなは2012年に新たにオープンさせていた男性向けの池袋A店と旧来の女性向け池袋B店を2015年に入れ替え、さらに2020年2月にA店を移転して従来のB店に統合(2020年現在のとらのあな池袋店)。


2018年には、ステラワース付近に女性向けエンターテインメントビル・オトメイトビルがオープンしました。

2017年に閉店したフロマージュは、2019年12月にサンシャイン60通りの入り口に再オープン。また、中古同人誌などを取り扱う駿河屋が、かつて閉店した明輝堂のDNAを受け継ぎ中池袋エリアに2019年11月リニューアルオープン。
 
このように、「乙女ロード」は誕生してから10年以上の時が経ち、当時の街の姿から大きく変貌を遂げています。
このような歴史を踏まえ、池袋はどのように移り変わってきたのでしょうか。
 
2017年時点では、「オタク女子のメッカ」としての池袋の中心は元々の乙女ロードから中池袋エリアに移り、「もはや「東池袋のオタク女子たち」とは言えない」と書きました。
 
 
2020年現在、中池袋エリアの影響力はさらに増し、自治体や大企業が中池袋公園を池袋再開発の要として考えています。一方で、オタク女子向けの店舗は、中池袋を中心に広いエリアに拡散しつつあります。
 
 
アニメイト・とらのあな移転以前では、乙女ロードに足を運ぶ人達は、(多くの一般の人々と同じように)池袋東口からみずほ銀行前を通り、東口五差路を渡ってまずサンシャイン60通りに入りました。
そして路地を入ってとらのあなに立ち寄り、裏路地を進むか、サンシャイン60通りを通り抜けて乙女ロードを目指しました。
 
2017年ごろになると、五差路を通らず、東口からいきなり三菱東京UFJ銀行、ヤマダ電機がある通り(サンシャイン通り)に入ります。アニメイトやその他の中池袋エリアを楽しんだ人たちは、そのままサンシャイン60通りをほとんどスルーして、乙女ロードに向かう人が多く見受けられました。
 
あれから3年、池袋東口全体に店舗が拡散し、それぞれのエリアの差が小さくなるにつれ、人の流れはどんどん複雑になり、人気ルートを特定するのが困難になっています。
 
一方で、池袋東口からまず中池袋公園・アニメイトを目指し、その後ハンズ裏エリア方面に向かう流れは、今後強まりそうな印象です。
または、中池袋エリア→乙女ロード→ハンズ裏エリアという回遊ルートが人気を博すかもしれません。


2020年以降、Hareza池袋・アニメイトを中心とする「池袋アニメシティ構想」や西口を含め池袋全体を回遊できる「IKEBUS(イケバス)」などにより、さらに人の流れが変わっていくと予想されます。
 

2020年池袋の最新事情

 
ここからは、さらに詳細に2020年最新の池袋事情をポイントを押さえて解説します。
 

新しい中心地はここだ!新名所・中池袋公園

 

新しくなった池袋の中心地は、何といってもアニメイトビルからすぐの場所にある中池袋公園
 
かつては平凡な空き地だった公園が、2019年秋に豊島区が構想する「劇場都市池袋」の一環、Hareza池袋の前庭的な位置づけとして劇的に生まれ変わりました。
トレードマークの白いアニメイトカフェスタンドHarezaもかわいらしく、休日ともなればアニメイト帰りのオタク女子でごった返しています。
 
周囲をWACCA、Hareza、アニメイトに囲まれた小さな空間ですが、今後新生池袋の名所としてさらに人が集まる場所になっていくと思われます。
 

ハコモノ続々加熱する再開発、実力は未知数?一方で小規模店舗活況


2019年にはプレオープンとしてHareza池袋の一部である東京建物ブリリアホールharevutai・としま区民センター、シネコンを中心とするキュープラザがオープン。2020年にはMixalive TOKYOHareza池袋グランドオープン、さらに商業ビル・WACCAと中池袋公園周辺にハコモノが立ち並んでいます

しかしながらその実力はまだまだ未知数。「劇場都市池袋」との命名には人気の2.5次元舞台・ライブや、“池ハロ”こと「池袋ハロウィンコスプレフェス」などのコスプレ町おこしにあやかりたい気持ちも感じられますが、ストレートにオタク女子向けかというと、そういうわけでもないようです。


一方で、「都市計画などなんのその」の小規模店舗には活況がうかがえます。

例えば、推しキャラをタピオカドリンクにプリントできる「推しのいる生活。」やYoutuberなどを扱うK-BOOKS動画館、舞台俳優や声優を扱うK-BOOKSキャスト館VOICE館など、ハンズ裏エリアに特徴の、小規模ながらオタク女子心を知り尽くした仕掛けがヒットを飛ばしている模様。
 

こんなに増えた!コラボカフェ激戦区・池袋



とにかくコラボカフェが増えました!
2017年池袋乙女ロード特集を始めてから圧倒的に数が増えたコラボカフェ。

なんと、現在では合計18店舗が生き残りをかけてシノギを削るコラボカフェ激戦区になっているのです!

コラボカフェには大きく分けて
①コンテンツを自社で持っているコンテンツホルダー系
②コンテンツを持っていないサードパーティー系
の2つがある模様。

流行コンテンツに合わせてコラボできるサードパーティー系のほうが強みがあるように感じられますが、今後の勝敗はいかに⁉︎

 

「ロードからパークへ、道路から広場へ」拡大する“池袋セントラル乙女パーク”



2017年には、「もはや東池袋のオタク女子ではない」と書きましたが、その傾向はさらに拡大。

名実ともに中池袋公園公園を中心とし、もはや乙女ロード一角に止まりません。
それどころか、各エリア間の違いもさらに小さくなり、池袋東口全体に女性オタク向け店舗が多数広がっている状態。

「ロードからパークへ、道路から広場へ」と大転換が起こったようです。
さらに拡大するオタク女子の街・池袋は、もはや池袋ウエストゲートパークならぬ“池袋セントラル乙女パーク”と言っても良いのかもしれません。


▲Hareza池袋イメージ図

「乙女ロード」発のオタク女子の街としての池袋と、2020年以降さらに加速していくであろう「劇場都市池袋」。

その二つの顔を併せ持ち、発展していく池袋。「誰もが主役になれる街」というコピーの通り、腐女子・オタク女子がさらに街の主役となっていく可能性も大きいと言えるでしょう。

激変する池袋から今後も目が離せません!

記者:川野夏橙

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コメント7

投稿順|最新順

アニメイト本店移転してたんですね!知らなかった。。

匿名4番さん(1/1)

池袋は若者の多い町ですよね。
山の手線と私鉄のターミナル駅なので腐女子以外も人でいっぱい。
土日だと大きなトランクを引っ張っているキレイな妙齢の女性たちによく会いますが、あれはたぶんお仲間かな?と思いながらこそっと見ています。
たぶんいっぱい買い込んでいるのかな?
その気持ち分かります!
お金と時間が自由になるって本当に素晴らしいことですね。

>>匿名1番様
お望みの傾向とは違うかも知れませんが、池袋男子BL学園と同じビルの地階に
女装コンセプトカフェ&バー『魔法にかけられて~Black Magic~』があります。
(男装麗人喫茶「80+1」のああった場所です。)

匿名3番さん(1/1)

確かにここに言われる新ルートしか最近使ってない(笑)
アニメイトが微妙に辺鄙なところにあるのは賃料の関係だろうなと思ってる。

池袋=腐女子と大っぴらに言われると
普通の友達や親に池袋に言ったって言いにくくなるから。。。
知る人ぞ知るの流れでお願いしたい!
テレビでやらないでほしい

匿名2番さん(1/1)

全然行ったことないのですが、興味深い記事でした。

匿名1番さん(1/1)

誰でも入れる女装イベント系の店とかあればいいのに

ありそうだけどどこにあるのかわからんわ

丁寧な検証を元に、街の移り変わりとBL文化発信の変遷が辿られており、非常に興味深く拝見いたしました。
地方で本屋に通うだけの腐女子の方も多く、また自身も地方の人間で、特に「乙女ロード」の恩恵を受けられる環境にはありませんが、文化が隆盛するのに「場所」の果たす役割は大きく、そう言った意味で、今回の記事は非常に有意義であると感じました。
もういっそ、池袋は全部腐女子か百合・美青年カップル(中年もOK)か執事しか立ち入れない場所になればいいですね。なんて。

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