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台湾でウケている日本のBLって?台湾産BLコミックスも気になる!

2017/07/02 18:13

ヨネダコウ先生は台湾では「攻鐵老師」?!台湾BL事情3回目



 

 今回は漫画について!

台湾のBL事情について追ってきたゆる連載「台湾BL事情」。
1回目は「とってもオープンな台湾の腐女子の生態について」、2回目は「台湾のBL小説の独特な文化」についてご紹介しましたが、満を持して今回は台湾のBL漫画事情についてお届けしたいと思います!

前回紹介したとおり、台湾では実は日本と反対で漫画より小説の方が発展していて人気もあります。
『ロスト・コントロール ~虚無仮説~』(著:蒔舞、翻訳:黒木夏兒、イラスト:yoko)は日本で翻訳発行された台湾の小説です。
ちるちるでも高評価なレビューを投稿していただいているので、ぜひチェックしてみて下さい。

 やっぱり日本の漫画が人気

やっぱり日本の漫画が人気 
やはりBL漫画の一番の発信地といえば日本。台湾でも日本のBL漫画はたくさん翻訳・出版されています。

例えばBLアワード2017・シリーズ部門1位に輝いたヨネダコウ先生の『囀る鳥は羽ばたかない』は『鳴鳥不飛』(ミンニャオ ブーフェイ)というタイトルに訳されて、台湾で高い人気を誇っています!

購入特典の配布やグッズの販売も日本同様に行われているようです。画像は「クリアファイル」と「ポストカード」特典のお知らせ。海賊版じゃないですよ!

ちなみに、台湾ではヨネダコウ先生はサークル名「ニトロ攻鉄」からとって「攻鐵老師」(鐵=鉄)と呼ばれることも多いみたいです。漢字のほうが親しみやすいですもんね!

BLアワード2017では台湾からの応援コメントも沢山いただきました。
以下は蟹蟹さんからのレビュー。

對於百目鬼和矢代美人角色的心境刻畫也是細膩且深刻的。
看著兩個原本傷痕累累的人,彼此互相吸引,互相舔舐過往的傷口,互相壓抑內心逐漸膨脹的愛戀情愫,伸手,試探,擁抱,親吻,兩顆想要愛的心,埋藏在黑道社會的陰影之下。
百目鬼那句"老大是個美麗溫柔又堅強的人"好希望有天也能讓矢代親耳聽到...
真心謝謝攻鐵老師帶來這麼棒的作品,帶給我這麼相愛的兩人。

百目鬼と矢代の心象描写が繊細かつシリアス。
元から傷のある二人が、裏社会の闇のもとで互いに惹きつけ合って、過去の傷を舐め合い、互いに心の中でだんだんと大きくなる恋愛感情を押さえながら手を伸ばし、さぐりあい、抱きしめ、愛を求める心を知っていく…
百目鬼の「頭は優しくて強くてきれいな人です」というセリフがいつか矢代の耳に届くと良いのですが……。
ヨネダコウ先生、こんなに素晴らしい作品、こんなに想い合っている二人をありがとうございます。

とっても読み込んでいることがわかるレビューですね。

他にも、おげれつたなか先生のギャグ&シリアスや、はらだ先生のエロエロ作品や、日高ショーコ先生の骨太なストーリーや、雲田はるこ先生のふわふわエロなども人気。
日本とほぼ変わらないBL流行のようです。

 驚愕!台湾の無料電子マガジンで日本の作品が読める

ここ数年日本BL漫画の翻訳出版に力を入れている台湾の出版社「東立出版」。
なんと、この出版社の『Darling+』という無料電子マガジンでは日本の作品の連載を読むことができてしまうのです!


※2017年3月号の表紙。
気になる連載作品は、
『テンカウント』(宝井理人)
『艶漢』(尚月地)
『はだける怪物』(おげれつたなか)
『ジェラシー』(スカーレット・ベリ子(『四代目・大和辰之』の前日譚))『花恋つらね』(夏目イサク)
などなどかなり豪華なラインナップです…!

言語の壁を乗り越えてやる!という強い意志を感じますね。


 台湾BL漫画の今―商業BLとオリジナル同人BL―

次からは台湾のBL漫画の現状を見ていきましょう。
この記事を書くにあたって驚いたことは、台湾は商業BLとオリジナル同人BLの間にかなり作風の違いがあること。

どうやら台湾では、より一般に受けそうな、あまり濃くない作風のほうが商業デビューしやすいようです。
また、BLコミックスより一般コミックスのほうが売れる傾向にあるため、同人で上手な作家さんはすぐに引き抜かれて一般誌でデビューしてしまうそう。
「漫画」というジャンル自体が成長期の台湾ならではの事情だとは思うのですが、商業BLが好きな身としては少し寂しい気持ちになりますね…。


 台湾産商業BL:かわいい絵柄のコメディ・ハートフルで初心者向け


ノートパソコンの擬人化(!)×推理小説編集者
『Debug-ノートパソコンの使い方-』nyaroro
 
こちらの作品はちるちるで作家さんのインタビュー記事を公開中!『純情ロマンチカ』シリーズが好きだったことなど、日本のBLについても触れてくれています!
そしてさらに、こちらの日本語版特設サイトでは第1話の日本語版がまるごと読めちゃいます!


あらすじ
解散寸前の推理小説部門でリーダーを務める編集者・季莫(リバク)は、急逝したおかかえの大御所小説家・丹木源(タンボクゲン)に託されたノートパソコンを事故で水没させてしまった! データを復元させたいという彼の強い願いでパソコンは復活することになったけれど、なんとそれは人間の姿で戻ってきて――!?
nyaroro先生のかわいい絵柄が気になった方は是非チェックしてみてください!

事故死した兄をモデルにしたアンドロイド×兄を忘れられない弟
『記憶の怪物』MAE

台湾で注目の新人・MAE先生の最新作です。
こちらは中国語版しかないのですが、特設サイトから1話が無料で試し読みできます★

あらすじ
人身事故で兄を失った千澄(主人公)は死んだ兄と再会するため、政府が主催の計画に参加し、亡くなった人を模倣・再現できるAI―RE614をリクエストした。遺物を食べる事によって故人に限りなく近づくAIは、元々は大切な人をなくした生者の痛みを癒やすためのものだったが、いずれは電池が切れて回収され、千澄は再び大切な人を失う…。

オリジナルBL同人誌:絵柄もストーリーもバラエティー豊かで十人十色


殺人未遂犯人×心理カウンセラー
『似逝而非』日下棗

日下棗先生は商業では一般向けの作品を書かれており、同人誌でオリジナルBLを描いている作家さんです。
サスペンス調で二人のやり取りと共に事件の謎を紐解いてゆくシリアスな作品。
重厚な雰囲気やアメコミっぽい絵柄からGuilt|Pleasure先生の『In These Words』を思い出しました。
(それにしても、「キラキラ」とカタカナで書いてあるスウェットは気になりますね……笑)
作品を主に更新したり通販したりしているFacebookページはこちら

概念擬人化?!「線画」×「ラフ」
『お願いだから付き合って?』(拜託你們交往好嗎?)二毛

こちらは「ラフ」と「線画」の擬人化の話なのです。

「インスパイア」、「ラフ」、「線画」、「色彩センス」など、絵を描く時に必要な要素を擬人化したキャラクターをオリジナル作品です。
たくさんのお仲間が騒いて、とてもハッピーな脳内世界のお話。
紅一点の「インスパイア」が他の男子に『くっつけ』『セックスしろ』と迫る!!

筆者の二毛先生は美術系の学生だったそう。日本の「オシャレ系BL」っぽい雰囲気たっぷりですね!
作品を主に更新しているホームページはこちら

まとめ

いかがでしたか?
「台湾BL事情」第二回、第三回と続けて小説と漫画について調べてきて発見したのですが、台湾では概して商業BLももちろんながら、同人オリジナルBLも独特の形式でかなり発展しています!
出版社からではなく、自分で納得のいく形で作品を頒布したいという姿勢は強気な台湾腐女子ならではなのかもしれません。

もし台湾に行くチャンスがあれば、本屋さんだけではなく同人イベントにも足を運んでみてはいかがでしょうか!
ぜひその場で台湾腐女子の熱気を感じてみて下さい。(ちるちるライターの台湾の方曰く同人イベントの世界公用語は日本語なので言葉の壁など問題ないそうです★)

日本のような同人誌の通販サイトももちろんあります!『原創BL同人誌』(オリジナルBL同人誌)のタグから人気のある作家さんの新刊もチェックできるので、中国語に覚えのある方はこちらもどうぞ。

つい先日、最高機関で「同性愛者の同士の婚姻を制限してきた現行の民法は違憲」という判決が示された台湾。
日本よりはるかにLGBTに寛容な台湾で、これからBLシーンがどのように変化していくのか、これからも追い続けていきたいと思います!

 

記者:ジャージャー

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