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匂い系文学作品5選…話題のこの一般小説ってBL?

2017/09/10 15:18


ブロマンスやニアBLなどが好きな腐女子の方々には一般小説にほのかなBLを求める方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
というわけで今回もほのかにBLが薫る作品を紹介したいと思います。前回ちるちるでユーザーから募集した匂い系作品を中心にご紹介していきます。


又吉直樹『火花


世間で話題沸騰となったピース又吉さんの小説です。
本作は芸人の話ですが、師弟関係がメインとなっています。尊敬、執着、憧憬が入り混じった作品なので読む人が読めばそう見えるのではないでしょうか。記者は発売当初、本作を読みラストに衝撃を受けました。

<あらすじ>
売れない芸人の徳永は、天才肌の先輩芸人・神谷と出会い、師と仰ぐ。神谷の伝記を書くことを乞われ、共に過ごす時間が増えるが、やがて二人は別の道を歩むことになる。笑いとは何か、人間とは何かを描ききったデビュー小説。

<ユーザーコメント>
「主人公の徳永がお笑いの先輩の神谷を大好きすぎて、弟子にしてくださいと頼み込む時点でもう人間的に惚れてる感じがかわいいです。神谷もなんだかんだ構い倒したり、二人で馬鹿やってる感じが本当にいい。徳永の「神谷さんの優しい声に弱い」という表現が何回も出て来て惚れてるなと思いました。」――新太さん


三浦しをん『白いへび眠る島


三浦しをんと言えば『月魚』が匂い系小説好きの方々の中では有名なのではないでしょうか。三浦しをん作品では他にも『きみはポラリス』などでも同性愛の作品を描いています。
本作の『白いへび眠る島』ではタイトルの通り島を舞台にした物語。絶妙な関係を描くことに定評のある三浦しをんの独特な閉塞感に注目です。田舎の少年達が小さな島の中で繰り広げる物語、儀式、風習など、ファンタジー要素も盛り込まれた読み応えのある一冊です。
縁でつながれた男二人を持念兄弟という関係性にする独特の風習を持つ島は、腐女子的にも勘ぐってしまうなにかがあると思いました。
記者的には三浦しをん他作品の『まほろ駅前多田便利軒』も匂い系小説ですとおすすめです。

<あらすじ>
高校最後の夏、悟史が久しぶりに帰省したのは、今も因習が残る拝島だった。十三年ぶりの大祭をひかえ高揚する空気の中、悟史は大人たちの噂を耳にする。言うのもはばかられる怪物『あれ』が出た、と。不思議な胸のざわめきを覚えながら、悟史は「持念兄弟」とよばれる幼なじみの光市とともに『あれ』の正体を探り始めるが―。十八の夏休み、少年が知るのは本当の自由の意味か―。文庫用書き下ろし掌篇、掲載。

<ユーザーコメント>
「荒太さんと犬丸の関係にすごくキュンとします!作品を読んで一緒に語りたい!!」――ウルさん

高村薫『李歐


知る人ぞ知る、匂い系BLの中で揺るがずトップに君臨する作品だと言っても過言ではないと思います。
美貌の殺し屋李歐と大学生アルバイターの一彰の話です。二人の肉体的関係の描写というよりも、魂や精神のつながりを強く受ける作品です。お互いに二十二歳という若さで出会い、夢を見ます。

<あらすじ>
惚れたって言えよ。
美貌の殺し屋は言った。その名は李歐。
平凡なアルバイト学生だった吉田一彰は、その日、運命に出会った。
ともに二十二歳。
しかし、二人が見た大陸の夢は遠く厳しく、十五年の月日が二つの魂をひきさいた。
『わが手に拳銃を』を下敷きにしてあらたに書き下ろす美しく壮大な青春の物語。(裏表紙より)

<ユーザーコメント>
「大陸の風になるであろう男の夢を見る…って。何とも思わない男の夢を見よう、と思いますか?っていうね。当時、ノンケだった自分の何を駆り立てるのかわからなかったけれど、明らかに作品から渡る風には「匂い」が薫っていました。」――クリボウさん


柴田よしき『聖なる黒夜


一般小説だというのにかなりのハードさ…! 主人公は刑事。刑務所で地獄のような日々を送る元大学院生との話です。ヤクザに拾われたり、徐々に明らかになっていく因縁、愛憎など、腐女子的にも「おお!」となる設定が盛りだくさんです。闇の腐女子にはたまらないんじゃないでしょうか。
ミステリー小説でもあり、ハードボイルド、ヤクザ小説でもあるこの作品の見所がたくさん!

<あらすじ>
東日本連合会春日組大幹部の韮崎誠一が殺された。容疑をかけられたのは美しい男妾あがりの企業舎弟…それが十年ぶりに警視庁捜査一課・麻生龍太郎の前に現れた山内練の姿だった。あの気弱なインテリ青年はどこに消えたのか。殺人事件を追う麻生は、幾つもの過去に追いつめられ、暗い闇へと堕ちていく。


皆川博子『開かせていただき光栄です


ヨーロッパの解剖教室をメインに進むミステリーです。若い男子二人が下宿していたりなど、かなり萌えポイントがあるのではないかと思います。ミステリーとしても面白い作品になっています。
懐かしさを感じる西洋を舞台にした作品で繰り広げられるブロマンスがなんともたまらないのではないでしょうか。
タイトルの「開かせていただき光栄です」というのは実際の解剖学にも出てくる文言だそうで、元々は「Dilated to meet you(お目にかかれて光栄です)」の意です。タイトルからしてオシャレ…!

<あらすじ>
18世紀ロンドン。外科医ダニエルの解剖教室からあるはずのない屍体が発見された。四肢を切断された少年と顔を潰された男。戸惑うダニエルと弟子たちに治安判事は捜査協力を要請する。だが背後には詩人志望の少年の辿った恐るべき運命が…解剖学が最先端であり偏見にも晒された時代。そんな時代の落とし子たちが可笑しくも哀しい不可能犯罪に挑む、本格ミステリ大賞受賞作。

<ユーザーコメント>
「容姿端麗なエドワードと気弱な天才素描画家ナイジェルの関係が何とも言えない二人だけの世界を作り上げています。きっと二人は同じものを抱えて、誰も知らない場所でずっと一緒にいるんだろうなって思うと胸がぎゅっと締め付けられます。」



いかがでしたでしょうか。
上記の作品をBLと感じるか否かは人それぞれだと思いますが、ぜひぜひ皆様もほのかに香る匂い系小説の世界を楽しんでみてください。

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コメント4

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三浦しをん先生大好きです…!
白いへび眠る島も読んでみたいです

『開かせていただき光栄です』はタイトルと表紙に惹かれ、単純にミステリ作品として、読みました。
読み進めていくうちに、耽美な香りが仄かに漂ってきた時の衝撃は凄かったです。
皆川さんの描く文体は、美しく、芸術品の様です。
ミステリとしても至高の1冊だと思います。1人でも多くの人に読んで欲しい作品。

又吉さんの「火花」話題につられて買ったまま積読してました。
これは早々に読まなければ…俄然興味がわきました!

読んだことないけど興味はあります。

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