BLニュース

BLニュースは標準ブラウザ非対応となりました。Google Chromeなど別のブラウザからご覧ください。

台湾では日本のBLコミック&小説はどう思われているの?

2018/01/31 13:47

台湾BL専門のレンタル本屋『YAOI会社』に行ってリサーチしてみた!

 

 

台湾では昔から、レンタル本屋がたくさんあります。日本ではレンタルコミック、漫画喫茶などがありますが、その要素がミックスした感じと思っていただけるといいかもしれません。
そのレンタル本屋には日本のBLコミック、一般マンガが所狭しと並んでいます。

 
←新刊   既刊→


台湾のレンタル本屋は最近は目に見えるスピードで減ってきていますが、そこに現れたのはBLを専門とした「YAOI会社」でした。池袋のCafe801に似たレンタル本屋です。
台湾でも少年漫画、少女漫画など、数あるコミックジャンルのなかで、BLは独立ジャンルでレンタルされるというのがおもしろいですね。

 

「YAOI会社」では、なかなか購入を決められない本を試し読んでみたり、新しい作家さんを発掘したりすることができます。BL本に囲まれてゆったりできる時間は、何より幸せの時間!
そんなわけで今回は、台北駅から徒歩10分ほどのビルにあるBL本専門のレンタル店「YAOI会社」の店主・MちゃんとKちゃんをインタビューしてみた!どんな場所なのかをご紹介!
 




今回のメンバー

鹿:筆者。台北駅はよく行くが、YAOI会社は初めて。
M
:BLと二次創作の入門は『絶愛-1989-』と『封神演義』。小説の読書量も多い。
K:絵師。基本マンガだけ読む派。BLと二次創作の始まりは『Dグレー』。

 

<特別ゲスト>
いちご:オレンジのミックス猫、名前は某ジャンプ主人公の髪の色から。人懐っこいネコ様なので、胡坐をかいてると膝の上をうっかり陣取りされることが多々あるそうです。

 『YAOI会社』マスコット オレンジのミックス猫いちごちゃん

 

「YAOI会社」はどんな場所?




できること
店内閲覧:45元(約170円)/1時間 ※飲み物あり
書籍レンタル、宅配レンタル
書籍販売(BLマンガ、女性向け同人誌新刊・中古委託)


店内は土足禁止。ソファが置いてあり、くつろぎながら気になる本を手元に置いて読むことができる。特にルールがないので、気になる本があれば手にとってみる。



カウンターの周りは新刊、中古のBL書籍と同人誌の委託販売などが置いている。店内閲覧を希望する場合は荷物をここで預ける。


いろんな国からお客さんもいらっしゃいます

 

鹿:「YAOI会社」という名前の由来は?

M:実は宣伝のしやすさでつけた名前です。東南アジアや欧米の腐女子でもぱっと見てわかるようなわかりやすいさもあるし、SEOも効くかなと思ってこの名前にしました。

K:実際外国からのお客様もたまにいますね。マレーシアとか。中国語は読めますので。そしたらマレーシアはムスリムが多いから、BLは社会的に良くないとのことがわかり…(´◉◞౪◟◉)

M:この店があって、マレーシアから来てくれて本当によかったなと思いました(笑)

鹿:日本からのお客様はいますか?

M:うちは日本の方の同人誌もいくつか置いてあるので、たまに作家さんが挨拶しに来ることもありますね。


コミュニケーションの空間が欲しくて腐女子2人で始めたBL専門レンタル本屋

 

鹿:BL専門のレンタル本屋は始めたきっかけは?

 

M:昔の仕事の影響が一番大きいですね。Kちゃんはその仕事の同僚でした。

 

K:小説とマンガが読める休憩スペースのような場所だけど、そこで働いて一番感じたのはこういう好きな本を読みながらくつろげる空間は必要だってことですね。販売もやっていたので、BLの本は結構売れていました。それで市場があることが分かりました。

 

M:あとは自分のコレクションが多すぎて、置く場所がなくなったからです。そしたら店内閲覧ができるレンタル本屋を作ってみんな一緒に読めばいいじゃない?と思って、Kちゃんと一緒にこの本屋を立ち上げました。

 

K:台湾では最近、こういったレンタル屋が減っているし、あってもBL類の品揃いが少ない。BL本を読み放題できる場所が欲しかったので(笑)

 

 

鹿:入荷の基準はありますか?

 

M:基本マンガ新刊は全て入荷するようにしています。中国語の小説は自分の好みで選んでます。

 

K:とまぁ、レンタル本屋なので、新しい本のスペースを確保するために倉庫に移したり、定期的セールをやったりもしています。

 

M:特に一巻以上あるマンガは、古いの買ってもらって、新しい巻数を新しく買ってくれると一番良いと思っています。

 

これやばいよ!地雷だ! と紹介するとお客さんが読んでくれます

 

M:お客様はみんな同士なので、気楽にお話できるし、いい作品があったら、こういう気楽にコミュニケーションが取れるのってやっぱ楽しいです。

 

K:例えば自分たちが好みじゃないけど個性があったり、とんがっていたり、ちょっと意味が分からない(褒め)作品を「地雷区」に集中させています。

 

M:「面白くない」と言ったら読んではくれないけど

 

K:「これやばいよ!地雷だ!」といったら、「どれどれ、読ませてみて(笑)」って言ってくれるお客様が多いんです(笑)

 

過去の名作シリーズモノの在庫決断に迷う

 

M:後は空間がとにかく足りないです。新しい本が増えていくと、今持っている本の中で、どれを残すべきかという決断を下さなきゃいけなくて。一番悩ましいのが、古いけどみんな知っている名作です。

 

K:『G・DEFEND』『氷魔物の物語』『春を抱いていた』とか、名作だけどすごく長い作品ってありましたよね。

 

 

M:そう!BL専門のレンタル本屋としては確保しておきたい本じゃないか!だけど名作だからこそ、読んだことある人は改めて一巻から読み直さないし、かなり昔の作品なので、読んだことない人にはハードルが若干高く、レンタル率が低いです。巻数が多いから場所も取ります。

 

K:でも置いてあるだけで『BL専門』という価値がありますから手放せませんよね。

 

コミックのオススメは独断です


◆神ステッカー


鹿:さっき本棚を見て気づいたこのステッカーですが、何か基準はありますか?

KM自分の好みで決めてます(笑)

K:読み終わって、すごい面白かったら「おすすめ」とか「よかった」をその場ピタッと

M:エロがよかったら「肉うま」で、すごくよかったら「


BLじゃないけどBLの匂いがする棚


K
:ここは私たちの一番自慢な棚と言っても過言ではありません。

鹿:なんか言わなくてもわかるような気がします(笑) 

K:「ウロ○ロス」がイチオシです(^◇^)

K:「黒○事」もイチオシです(^◇^)

K:あともちろん「○遊記」もイチオシです(^◇^)

M:やはり腐女子は、ここから全てが動き出した!の作品ってあるじゃないですか。そんな作品を集めてみました(^◇^)


◆台湾の同人誌も大量にある


K:こちらは積年のコレクションになります(笑)

M:ジャンルは多岐にわたります(´◉◞౪◟◉)

鹿:咎井先生のロードオブザリング同人誌もあるぞ……レアですね|д゚)



先生の過去の本もおすすめ


M:例えば杉浦志保先生の新刊の隣に、宣伝も兼ねて旧作を置いています。

鹿:『SILVER DIAMOND』『氷の魔物の物語』は頭と後ろだけ

M:スペースがないので、とりあえず頭と後ろだけを隣に置いて、「本がありますよ」という意思表明をしました(笑)


日本の小説は苦戦中 シリーズものは途中で出版中断も


鹿:最後に、奥に日本語の翻訳小説棚がありますが、こちら、台湾での売れ行きはどうですか?

M:なかなか厳しいですよ。日本の翻訳小説だけ読んでいる、という人もいますが、マンガよりは遥かに少ないです。

K:出版社側も最近翻訳小説に対しては消極的で、出版本数を減らしています。代わりにマンガは積極的に輸入してます。

M:個人的に惜しいと思うのは、日本のBL長編小説は実は優秀な長編作品が多くて、例えば私は『FLESH&BLOOD』と『富士見二丁目交響楽団』が好きだけど、このような大長編は、台湾では売上保証がないので、途中で出版をやめる出版社をたくさん見てきました。

鹿:台湾ではよくありますね…途中で違う出版社が全然違うサイズとデザインで出版されたりすることも多々あります。コレクターとしては辛い。

M:そうなんです!結局自力で日本語版を探して読むしかありませんでした…

 

台湾人に人気の日本コミック



そのままのタイトルというより意訳もなかにります。イクヤス先生の「ガチイキ挑発ナイト!」は「今夜はイカせまくるぜ!」のような雰囲気に


ージにある2017年度のレンタルランキングですが、レンタル回数が多いのが台湾人に人気な作品ですか?

M:人気というより、気になる本をレンタルで試し読みして、そのまま購入するのが多いですね。

K:出版社の宣伝が力入れているとか、あるいは日本ですでに有名な作品とか、やっぱ気になるじゃないですか。どんな作品かって。

M:あえて台湾人の好みを言うと、ほのぼの系と、単純にエロが多い作品ですかね(笑)


◆◆◆◆◆

平気で一日過ごせてしまう台湾のBL専門レンタル本屋。

場所は観光スポットー台北北門のすぐ近くにありますので、台湾旅行にいった際に、寄ってみては如何でしょうか?(・∀・)ノ


記者:首長鹿


PAGE TOP