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BL作品の「1人表紙」は、もはや定番に? 10年前との変化や攻め受け割合など大調査!

2018/03/03 08:25

年々増加していく1人表紙をデータで探る


ちるちるで毎月恒例の人気記事「表紙買いしたいBL」。また、装丁に関する特集に大きな反響があったりと、進化していくBL作品の表紙デザインにますます注目が集まっています。

なかでもインパクトがあるのが、「1人表紙」。近年、キャラクター単体で表紙を飾るBL作品を目にする機会が増えたと思いませんか? BLアワード2009BLアワード2017でコミック上位にランクインした作品を比較しても、変化していることがわかります。

 

 

以前ちるちるでは1人表紙について調査しており、「1人表紙のターニングポイント」に目を向けてお届けしました。1年以上経った今、また改めて調査すると新たな発見があるかもしれません…!

 

ということで今回の記事では、
①10年前と近年の1人表紙率の比較
②2017年「完全1人表紙」と「準1人表紙」の割合
③1人表紙を飾る「攻め」と「受け」の割合
この3点に焦点を当て、ちるちるのデータベースを使って調査していきたいと思います!


①10年前と近年の1人表紙率の比較


肌感覚的には増えている気がするものの、実際にどのくらい1人表紙が増えているのでしょうか? 今から10年前の2008年と2016年・2017年を比較し、調査してみました。

調査方法はちるちるデータベースでコミック・小説のみに絞り、ひとりがメインで描かれている表紙をカウントしました。※シリーズ・上下巻は1人ずつ描かれていくことが多いため、今回の調査では基本的にカウント対象外としています。スピンオフや新装版は対象。

 

10年前から現在における「1人表紙」変化の流れ

 


2008年は12作品でしたが、2016年は123作品、2017年には159作品と年々増加していることが顕著に現れています。
また、2008年の一人表紙は上下巻やシリーズものが多く、キャラクターが1人ずつ表紙を飾っていくパターンが多く見られます。そのため半数が今回の集計の対象外となってしまいました。対して、近年の1人表紙は1巻で完結している作品も多く、表紙デザインのバリエーションが増えてきています。
これには、BL作品の多様化が影響しているのではないでしょうか。昔は2人の恋愛に重きを置いた作品が中心でしたが、近年はさまざまなタイプのBL作品が登場しています。これは単に販売されるBL作品数が増えていることも要因のひとつに考えられますが、時代の変化とBLを読む層の拡大に合わせて求められる・受け入れられる話が広がってきたからだと感じました。

 

小説はそこまで大きな変動なし、今後は増える可能性も?


 

急増するコミックの1人表紙に対し、小説は2008年2作品・2016年2作品・2017年6作品と、作品数は少ないままです。小説はコミックと違って絵が主体ではないため、その作品における2人の関係性や雰囲気などを表紙一目でわかるよう、工夫されているのではないでしょうか。また、小説の販売数が減少傾向にあることも要因のひとつだと考えられます。そのため、シリーズや上下巻では1人表紙は見かけるものの、1巻完結の作品ではあまり見かけなかったのかもしれません。

しかし2017年は、『サンドリヨンの指輪』(著:綾ちはる/イラスト:yoco)や、新装版である『真夜中クロニクル』(著:凪良ゆう/イラスト:yoco)、『呪縛』(著:吉原理恵子/イラスト:稲荷家房之介)など、1巻完結であっても1人表紙の作品が増えてきました。今後、小説の1人表紙が増える可能性も考えられますね!

 

 

②2017年「完全1人表紙」と「準1人表紙」の割合

 

“完全1人表紙と“準1人表紙の違いって?


今回ちるちるで定義した「1人表紙」には、細かく分類すると「完全1人表紙」「準1人表紙」の2パターンが存在します。

「完全1人表紙」はキャラクター単体で描かれているものを指しますが、「準1人表紙」は攻めの手や足だけ描かれていたり、背中が見切れていたりと完全に単体で描かれていない状態を指します。

ちるちるの2017度コミックレビューランキングTOP10を見ても、完全1人表紙は2作品、準1人表紙は5作品、2人表紙は3作品と分かれています。 

 

▽完全1人表紙 例

【BLアワード2017】表紙デザイン部門3位『花灯』作:ザイム

▽準1人表紙 例

【BLアワード2017】コミック部門17位『おいたが過ぎるわ子猫ちゃん』作:緒川千世

 

 

割合に大きな差はなし!完全1人表紙が一歩リード


2017年に発売された1人表紙の159作品を「完全1人表紙」と「準1人表紙」の2パターンに分けて集計した結果がこちら!

 

 

完全1人表紙が91作品で57%、準1人表紙が68作品で43%という結果に。完全1人表紙の方がやや多いですが、そこまで大きな差はありませんでした。

また、完全1人表紙だと物語の軸となる人物が判断しやすく、準1人表紙は臨場感が味わえます。個人的には、前者は攻めの視点に立ったように感じ、後者は第三者目線で眺めているように感じられます!

 

 

③1人表紙を飾る「攻め」と「受け」の割合

 

これまで「1人表紙率の推移」と「完全1人表紙と準1人表紙の割合」について調査してきました。では、1人表紙を飾るのは攻めキャラクターと受けキャラクターどちらが多いのでしょうか?

調査方法はちるちるデータベースでコミック・小説に絞り、登録されているあらすじや攻め受けをもとにカウントしました。準1人表紙は、メインで描かれているキャラクターをカウントしています。その他にはリバ・受け攻め表記がないもの・第三者などを含みます。


圧倒的な受け率!



グラフを見ると、圧倒的に受けの1人表紙が多いことがわかります。これは、受けを中心に繰り広げられるストーリー展開が多いことも関係しているように感じました。攻め単体で表紙を飾るには、なかなかハードルが高いのでしょうか……。


1人表紙は今後も増え続けるのか

 

 

かなりのインパクトを与える1人表紙。近年増加傾向にあることはデータで明らかとなりましたが、今後も増え続けていくのでしょうか?

1人表紙のBLは「インパクトがある」「買いやすい、人前でも読みやすい」というような意見に対して、「ネット購入の場合、カップリングの雰囲気が分からない」という意見も……。


昔主流であったメインカップリングが絡んでいる表紙から一変、近年はバリエーション豊かになってきました。個人的には趣向を凝らしたデザインが増え、表紙買いする楽しみが増えました。

今後も変化していくであろう、BL表紙デザインから目が離せません!

 

記者:馬子

コメント2

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ぱっと見表紙で受け攻め判別できる表紙が一番ありがたい

買いやすさはあるかもな。あとオシャレに見えて目につく

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