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そんなパロディまで網羅…!?日本の「異性装」歴史ロマン♥

2018/03/25 13:36

「異性装」その歴史の深さにふれてみたい!

 

先日最終回を迎えたテレビドラマ『海月姫』(フジテレビ)で、俳優の瀬戸康史さんが“女装美男子”鯉淵蔵之介を演じ、大きな話題となりましたよね。女性顔負けの可愛らしい顔立ちに寄り添うメイク、抜群のスタイルで思わず見とれてしまいます……♥

 

 

 

 

大変麗しい……♥

 

この作品に限らず現代日本では、男女ともに異性装をする人々がメディアでも多く見られるようになりました。

そんな女装や男装の文化は、洋の東西を問わず、古くから見られるものです。日本でいうと、歌舞伎の「女形」などが有名ですよね。

 

実はその他にも、日本の異性装には多様な歴史が存在しています!


今回は、その様相をほんの少しですがご紹介します♪

 

男女入れ替えパロが江戸時代から!?さらに現パロも…♥

 

現在、東京・原宿の太田記念美術館では、展覧会『江戸の女装と男装』が開催されているのですが──。(開催期間:3月2日~3月25日)

 

この展覧会、かの有名な『古事記』に登場するヤマトタケルの女装をはじめ、江戸時代に民衆に親しまれた、男装して出し物を演じる芸者や、男性役者が女性を演じる歌舞伎の女形といった異性装、歌舞伎に登場する女装の盗賊弁天小僧などなど物語の中でも異性装の登場人物を描いた浮世絵作品を様々展示しているのです! 見たい、気になるラインナップです♪

 

 こちらは、月岡芳年「月百姿 賊巣の月 小碓皇子」

 

 

月夜の中、女装して宴会の様子をうかがう小碓皇子(後のヤマトタケル)。美少年が、男と気付かれぬよう女装潜入して、油断したターゲットを殺害するシチュエーション……みんな好きですよね。

 

お次はこちら、歌川国貞(三代豊国)「豊国漫画図絵 弁天小僧菊之介」

 

 

菊之助は歌舞伎狂言「青砥稿花紅彩画」の登場人物。白浪五人男の一人で、女装して悪事を働くのですが…わざと正体をみやぶられていなおった際に、娘姿から片肌をぬぎ大あぐらをかいて「知らざあ言って聞かせやしょう」と啖呵をきるのです。ギャップ萌え、狙い撃ち!

 

さらにこの他にも、歴史や物語上の人物の男女を入れ替えて、当世風の人物に置き換えるやつし絵や見立て絵も、江戸時代に多く描かれていたそうで……!?


(それは現代でいう推しキャラを女体化・男体化した上での現パロでは…)

 

そのひとつがこちら、勝川春好「三代目瀬川菊之丞の女助六」

 

 

喧嘩が強くて、愛嬌があり、気風が良くて、女にもてる男伊達・助六。女形もそんな助六に憧れました。今でも、「女伊達」「女助六」は、よく踊られます。かっこいい女性にメタモルフォーゼした助六♀、ぜひ見てみたい!

 

そしてこちらが、鈴木春信「やつし費長房」

 

 

「やつし」は、姿を変えることを意味する「やつす」が連用形の名詞化したもので、権威あるもの・神的なものを当世風にすることです。この言葉は、略す・行儀を崩す・姿をみすぼらしく変える・偽装・化粧したり、身なりを飾る……等の場面で用いられたそう。

「あのキャラが現代にいたらこんな格好する」とパロディ作品をかくあのワクワクとした感覚ですね。

 

それはそうと、男女が入れ替わる趣向という意味では、近年の映画「君の名は。」の大ヒットを記録したことを思い出す方も多いはず。

既に江戸時代には、異性装や男女を入れ替えるという発想が、庶民にとって身近なものであったことがうかがえますね!

 

つまり、いつの時代も、このような“男女の境界を行き来するコンテンツ”に人々は心惹かれてしまう……なるほど、抗えないサガですね♥

 

「異性装」禁止されたってやめられるものじゃないです

 

「異性装」に関して、昨年以下の書籍が出版されました。

 

『江戸の異性装者たち─セクシュアルマイノリティの理解のために─』長島淳子 、2017年、勉誠出版


 

こちらの本、どういった内容かと言いますと、

 

多様な性のかたち。
性規範のもとで葛藤・苦悩する人々

男装を禁止されても止めず遠島に処された女、女装姿で貸金業を営み女に求婚した男、男同士の夫婦、陰間茶屋で男色に従事する美少年たち―。社会規範からの逸脱の実態を記録した事件史料を読み解く。」(勉誠出版Webページより引用)

 

だそうです!

 

「ヨーロッパの同性愛者への抑圧」にはじまり、「女性の異性装をめぐって」「男性の異性装と男色の歴史的位相」「男色と女色の対決」「江戸の男色をめぐる諸規制」「女師匠、男弟子をとることの禁」、さらには「多様な愛のかたち―レズビアン/シスター」「江戸の女性同性愛」と、多様な性のかたちや、当時の性規範のもとで、人々がどういったアクションを起こしてきたかについて、述べられています。

 

気になる! となった方は、ぜひ本文でご確認くださいませ♪

 

今回の「日本の異性装」をテーマにした記事で、異性装の歴史にご興味をお持ちいただけたでしょうか?

調べるほど、こんな話説があったんだ!と驚きの連続がきっと待っています。

 

東京・太田美術館で、浮世絵を通し、男女の境界を自由に行き来する江戸時代の風俗や文化の諸相を知り、上記の書籍等を用いて、異性装の歴史を読み解く……日常生活ではなかなか触れられない、古くからの「性」にまつわるヒストリーに想いを馳せる旅で、年月をかけ紡がれてきた「異性装」の輪郭が多様なかたちで見えてくるかもしれませんね♪

 

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