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その振り幅、超魅力!!【吾妻香夜】作品でテイスト違いすぎBL作家

2018/03/27 13:37

モブ同士のギャグ、宗教要素満載のシリアス… 合わせてチェックを!



あれは昨年6月のこと。発売前から絶対に読もうと決意していたあるBLコミックスを読み終えた筆者は、魂を抜かれたかのような思いでしばし宙を見つめていました。それからおもむろにスマートフォンを手に取り、「コレめっちゃすごいから早く読んで」と語彙力の欠片もないメッセージを腐女子友達に送ったのでした──。

吾妻香夜先生のモブ山A治とモブ谷C郎の華麗なる日常への挑戦は、2017年に読んだBLの中でも群を抜いて衝撃的な作品でした。ギャグテイストな表題作のテンションそのままに同時収録を読んでしまった筆者、その激しすぎる落差に大変驚きました……。しかしそれ以来、すっかり吾妻香夜先生のファンになってしまったことも事実。先日発売された新刊コミックス『ラムスプリンガの情景』も早速読ませて頂いたのですが、前作とはまた異なった、”洋物”かつ宗教的要素テンコ盛りという印象深い作品で、改めて吾妻先生のふり幅の広さを実感した次第です。

 

今回は、そんな吾妻先生の魅力を皆さんにたっぷりお届けしたいと思います! ジェットコースターに乗った気分でお読み頂けますと幸いです(笑)

 

前代未聞のモブ×モブBL

モブ山A治とモブ谷C郎の華麗なる日常への挑戦


あらすじ
高校に進学し、隣の席になったA治とC郎は互いに同じ部類のにおいを嗅ぎとる。それは華やかな人物の陰で生きてきた「モブ」だということ!! 己の人生に危機を感じその打開策にC郎が提案したのは姉の持つBL漫画の主人公のように自分たちがなることだった!? 表題作のほか、腹違いの兄と弟の背中合わせの恋、劣情に翻弄される禁断の2人など、吾妻香夜の世界観炸裂な1冊!!

 

ココが推せる!
常に脇役、顔は至ってシンプル。名前なんてない。そんなモブを敢えて主役としてテーマにしてしまったのが本作品。美化せず、がっつりモブ顔の表紙に期待度1000%で筆者は読み始めたのですが、これがもう、とにかく最高なんですよ!

モブとして生きてきたふたりの高校生がモブ人生から脱却すべく最後の手段として見出したもの……そう、BL展開です‼「さすがにエッチシーンはモブ顔じゃないやろ」と思っていた筆者、甘かったです……。普通にモブ顔でした(笑)

しかし、ここで終わらないのが吾妻先生、きっちり美化した(?)状態のモブセックスも描いてくださっています! それがまたカッコイイ&カワイイで素晴らしいんです♥ チョイ見せの本気顔だからこそ余計に萌えるのかもしれません!

そんな斬新すぎる表題作とは正反対のテイストを楽しめるのが同時収録2作品。ひとつは兄弟BL、もうひとつは教師×生徒というどちらも禁断のニオイしかしない作品となっています。特に後者はダークで排他的なカップルが好きな方にはドンピシャかと思われます。お互いがお互いに執着し、他者を寄せ付けない独自の世界に引きこもってしまう様子は読んでいてゾクゾクするものがありました……!

著者インタビューはこちら

 

これが本当に本当の、たった一度の恋

ラムスプリンガの情景


あらすじ
ラムスプリンガ──アーミッシュが、敬虔なキリスト教徒として彼らのコミュニティに残るか、家族を捨て外の世界で生きるかを決めるための、俗世を体験する期間。──80年代アメリカ。 ブロードウェイの夢破れ、田舎の街でウエイターと男娼をしているオズは、ある日バーに来たラムスプリンガ期の青年・テオを“客"と間違え部屋に連れ込んでしまう。行くあても無いテオを放っておけず、つい面倒を見てしまうオズ。アーミッシュであることを馬鹿にされても怒ることも、疑うことも知らない純粋な彼に触れるうちにオズはニューヨークで擦れていた気持ちが絆され、彼を愛するようになるが…。

ココが推せる!
実は筆者、洋物に対して少々ハードルの高さを感じていました。名前とルックスが外国風というだけなら割かし大丈夫なのですが、がっつり異文化要素が入っていると背景を理解するのに時間がかかってしまって……。

本作はもちろん外国成分100%な上、アーミッシュという宗教的な要素も含まれています。しかも1980年代という少し古い時代の話。しかし今イチオシの吾妻先生の作品なら大丈夫に違いない! そう思って読んでみましたらアラ不思議!

予想よりはるかにシンプルで王道的なストーリーでした! 俗世から離れた生活をしている純粋無垢な青年が、初めての世界で出会った年上の男娼に最初で最後の恋をする──そんなドラマティックな展開にページをめくる手が止まらない……!

「生きる世界の違うふたりが恋をして」という王道スタイルでありながら、恋についてを「素晴らしい呪い」と作中で表現してしまう仄暗さ……! このチラッと除くダークな部分がたまらないです! そういう意味では本作を完全なるハッピーエンドと呼んでいいのか非常に悩む部分はありますが、この微妙なモヤモヤ感がなぜか心地良い、そんな作品でした。

著者インタビューはこちら

全く異なる2冊…のハズが!? 意外な共通点にゾワッ


いかがでしょうか。吾妻ワールドに少しでも触れて頂けたのなら嬉しいです。ところで、本記事を書くにあたり吾妻先生のコミックス2冊を読み返していた際に、あることに気が付きました。表紙をよーく見比べてみてください。お分かり頂けたでしょうか……? そうなんです、表紙の構図が非常に似ているんです……! これは意図的なのか、あるいは偶然なのか!? 吾妻先生のことですし何かしらメッセージ性がありそうな気もしてゾクゾクする~! と、先生のTwitterをのぞいたところ……!!


もしかすると、無意識のうちに何かが!? 皆さんもぜひ、吾妻香夜先生の作品をチェックしてみてください!!

記者:白米

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コメント2

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早く買いたいのだけど4月2日に買いたい…もう買っちゃうか…w2日はまた違うのを選ぶかあ………

吾妻ワールドめっちゃめちゃ大好き!!
振り幅広いのは言わずもがな...その斜め上を行く展開と、イラスト、描写の美しさにページを捲るのが勿体なく感じる程、作品の一つ一つが素晴らしい...
私は既に魅了されております(♥ω♥*)
是非!「桜田先輩改造計画」も単行本化されます様に♡

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